No.207874

真・恋姫無双 ~降りし御遣い伝~ 第13話

rin1031さん

第13話です。

頑張って書きました!

最後までよろしくお願いします。

2011-03-24 02:51:12 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:10388   閲覧ユーザー数:7737

第13話 天界の知識

 

 

純「一刀様、今日はここで夜を明かしましょう」

 

一刀「そうだな。暗くなる前に準備しようか」

 

純「それと・・・あの・・・」

 

一刀「どうかしたかい?」

 

純「鍛錬に付き合ってほしいのですが・・・」

 

一刀「そうだね。純はいずれ俺を超えるだけの素質を持ってるからね」

 

純「一刀様を超えるだなんて・・・。恐れ多いです///」

 

一刀「でも強くなりたいでしょ?」

 

純「はい!今よりも強くなって、一刀様のことをお守りしたいです!」

 

一刀「・・・なんて嬉しい事を言ってくれるんだ」

 

ぎゅううううううう

 

純を抱き締める一刀。

 

純「や、止めてください一刀様///」

 

一刀「あははは。ごめんごめん。純が可愛くてさ」

 

純「もう・・・。じゃあ、もう少しだけ・・・」

 

一刀「純は甘えん坊なんだね」

 

純「一刀様に私が必要だと言われて嬉しかったんです。復讐以外での生き方を知らなかった私にとって、一刀様が私の全てですから」

 

一刀「そうか。ありがとう。俺も純は大切な人だよ。だから俺が守るから」

 

純「はい。でも無理はしないでください」

 

 

それから2人は鍛練をしてその日を終えた。

 

 

魏の首都、洛陽へと向かう2人は道中、ある出会いをした。

 

 

きゃぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

一刀「行くぞ、純!」

 

純「はい!」

 

???「なんですかあなたたちは!?」

 

賊「げへへ、お前を俺の女にする!」

 

???「嫌です!私はこれから行くところがあるんです!だからそこを通してください!」

 

賊「俺と一緒に来ればいいんだよ!じゃないと、その綺麗な顔に一生消えない傷がつくことになるんだぜ?」

 

???「ならば、ここでいっそ殺しなさい!」

 

賊「このクソアマーーー」

 

女は目を閉じ、死を覚悟した。

 

ザシュッ

 

???「・・・!」

 

一刀「大丈夫ですか?」

 

しかし、女に賊の剣が振り下ろされることはなく、かわりに優しい声がかけられた。

 

???「あのー・・・」

 

一刀「あなたを襲っていた賊は俺が倒しました。だからもう安心してください」

 

???「・・・ぽーーー///」

 

一刀「あの、どうかしましたか?」

 

???「い、いえ。なんでもないです。(カッコいいですわ)///」

 

純「一刀様大丈夫ですか?」

 

一刀「うん。この人も怪我1つないし、良かったよ」

 

???(あ~、笑顔も素敵です///)

 

純「そうでしたか。良かったです」

 

一刀「あなたはこんなところで何をしていたんですか?」

 

???「・・・」

 

一刀「え~っと・・・」

 

純はこの女性が一刀に一目惚れをしたことに気付いたのだろう。

 

純「ん、んんん!大丈夫ですか!?」

 

???「は、はい!だ、大丈夫です!ありがとございました!・・・うぅっ」

 

現実に戻ってきた女性はお礼を言うと、恥ずかしそうに俯いてしまった。

 

一刀「それで、こんなところでどうしました?」

 

???「私、これから陳留に行こうとしてたんです。その道中でさっきの賊に襲われたんです」

 

一刀「俺たちが通りかかって良かったですね。これも何かの縁ですので、一緒に行きましょう。俺たちも陳留へとむかっているんですよ」

 

???「ぜひ!よろしくお願いします!私は司馬懿と言います。助けていただいたお礼に真名もお受け取りください。零(れい)と言います」

 

一刀「えぇぇ~!!」

 

一刀は司馬懿という名前に驚いた。

 

一刀(司馬懿って・・・曹操の家臣で諸葛亮のライバルとしても有名なあの司馬懿だよな!?どうしてこの世界は全員女性なんだろう・・・)

 

零「どうしました?」

 

一刀「いえ。良いんですか?」

 

零「はい。私はあなたにぜひ真名を呼んでほしいのです」

 

一刀「分かりました。零、ありがたく預かるよ」

 

零「はい///」

 

純「・・・」

 

一刀「どうかしたかい、純?」

 

純「いいえ!何でもありません!」

 

純は零と仲良くしている一刀に嫉妬し、拗ねていた。

 

一刀「?」

 

 

 

それからは零も加えて旅が始まった。

 

しかし、純はまだ拗ねている。

 

そして・・・

 

一刀「お~、陳留が見えてきた」

 

零「本当ですか?」

 

一刀「じゃあ、ここでお別れだね」

 

零「残念です・・・」

 

一刀「そうだね・・・。もっと一緒にいたかったけど、また会えるかもしれないしさ」

 

零「そうですよね」

 

一刀「そうだよ。また会おう!」

 

零「はい。それではここで失礼させていただきます」

 

純「・・・」

 

一刀「それじゃ、今日は宿で休もうか」

 

純「そうですね」

 

 

宿をとって休んだ。

 

一刀「なんでそんなに怒ってるんだよ?」

 

純「・・別に一刀様には関係の無い事です」

 

一刀「関係なくないだろ?俺のせいならちゃんと言ってくれよ!」

 

純「・・・一刀様のせいではないです」

 

一刀「それは嘘だよ」

 

純「嘘ではないです。私が勝手に怒っているだけですから」

 

一刀「零と俺が仲良くしてたのが嫌だったのか?」

 

純「・・・一刀様が他の誰かと仲良くしたら、私が捨てられるんじゃないかと思って・・・」

 

一刀「純はおれが捨てると思ってるの?」

 

純「そんなことはありません!一刀様のことは信じております!ただ・・・」

 

一刀「悩ませてごめんね。俺は純のことを捨てたりしないから。ずっと側にいてほしいって思ってるよ」

 

純「・・・一刀様?」

 

一刀「純は俺の大切な仲間だ」

 

純「ありがとうございます!一刀様のため、私はこの武を鍛え、奮っていきます!」

 

一刀「あはは。ありがと。でも無理はしないでほしいな。俺も純のこと守るからさ」

 

純「はい!」

 

 

純「おはようございます一刀様。もう起きてください」

 

一刀「・・・ん~。もう少し」

 

純「も~。今日は職人の方に会うんですよ!」

 

一刀「そうだった!」

 

2人は陳留の街を歩き、純の言っていた腕利きの職人を探していた。

 

一刀「どこにいるんだ?」

 

純「どこにいるんでしょう?」

 

職人が見つからず、2人が頭を抱えている時・・・。

 

酔っ払い「どけーーー!」

 

一刀「なんだ?」

 

純「酔っ払いみたいですね」

 

一刀「人騒がせな奴だな」

 

純「まったくですね」

 

一刀「じゃあ、ちょっと捕まえてくるから純は待っててな」

 

純「はい。お気をつけて」

 

酔っ払い「邪魔だお前ら!道をあけろ!」

 

一刀「おい!人に迷惑をかけるなよ!」

 

酔っ払い「なんだ貴様わ?」

 

一刀「俺は通りすがりの旅人だ」

 

酔っ払い「旅人ごときが邪魔すんじゃねぇ」

 

一刀「まったく・・・」

 

 

そんな光景を野次馬の中で見ている三人の女性。

 

 

???「真桜ちゃん、あの人危ないの~」

 

真桜「そやな。はよう助けな!」

 

???「待て!」

 

真桜「なんや?なんで止めるんや、凪」

 

凪「あの人は、たぶん大丈夫だ」

 

???「凪ちゃん、それってどういうことなの?沙和にも分かるように話してほしいの」

 

凪「見ていれば分かる」

 

 

そんな話がされているとは知らない一刀。

 

一刀に対し、全く引き下がらない酔っ払い。

 

一刀は早く捕まえて純のところに戻りたかった。

 

しかし、ここで目立つと華琳にここにいることがバレてしまってめんどくさいことなると思い、目立った行動を取りたくないと考えていた矢先のこの騒動。

 

ならば、無視をすればいい。

 

一刀はそんなことは出来ない。

 

一刀は優しすぎるから。

 

目の前で誰かが傷付くことは見逃せない男。

 

困っている人を放っておけない男。

 

一刀(仕方ないか・・・)

 

一刀は手のひらに氣を集めて小さな弾のような物を作ると、酔っ払いめがけて飛んでいった。

 

すると酔っ払いは気絶をして倒れた。

 

一刀「余計なことさせるなよな。それにしても警備隊はまだ来ないのか?」

 

騒ぎを聞きつけてきた野次馬は何が起きたか分からず、口を開けてポカーンとしていた。

 

ただ1人を除いて。

 

凪「さきほどはお見事でした」

 

一刀「・・・君は?」

 

凪「私は曹操様の元でこの陳留の警備隊を任されている楽進と言います」

 

一刀「そうか。君はさっき俺が何をしていたのか見えていたんだね?」

 

凪「はい」

 

一刀「あれが見えていたなんて、凄いな。君はまだまだ強くなるからもっと鍛練した方がいい」

 

凪「は、はぁ・・・」

 

一刀「それより、この男頼んでいいかな?」

 

凪「はい。この男を連れていけ!」

 

警備兵「はっ!」

 

凪「あなたは先ほど旅人だとおっしゃいましたが、この陳留にはどういった用件で?」

 

一刀「実は、職人を探しているんだ。凄腕の職人を!」

 

凪「凄腕の職人ですか・・・」

 

沙和「凪ちゃん、どうしたの~?」

 

真桜「なんやどないした?」

 

凪「真桜!」

 

真桜「な、なんや!?」

 

凪「こちらの方が凄腕の職人を探しているみたいなんだ」

 

真桜「まぁ、それはウチのことやな!」

 

一刀「おぉぉ!こんなに早く出会えるとは!」

 

純「一刀様?」

 

一刀「ん?純か、どうした?」

 

純「いえ、一刀様の帰りが遅かったので心配で・・・」

 

一刀「そうか。ごめんね。心配かけて」

 

純「いえ。でも一刀様なら大丈夫だって、信じてました」

 

一刀「ありがと」

 

なでなで

 

純「~~~///」

 

一刀「あっ、そうだ!純、職人が見つかったぞ!」

 

純「本当ですか!?」

 

一刀「この人だ」

 

真桜「ども~。ウチは李典や」

 

一刀「遅くなったけど、俺は北郷一刀。字も真名も無いから、好きに呼んでくれて構わない」

 

純「私は凌統です」

 

凪「改めて、私は楽進です」

 

沙和「沙和は于禁なの~♪」

 

一刀「さっそく頼みごとがあるんだけど、いいかな?」

 

真桜「あぁ~、今日はちょっと無理やねん。せやから、明日お城まで来てくれや」

 

一刀「・・・城かぁ。まぁ、いいか。分かった」

 

真桜「じゃあ、明日待ってるわ」

 

一刀「おう。じゃあ明日な」

 

 

 

その日の夜

 

 

華琳「それで、真桜。その男の特徴は?」

 

真桜「あ~、どやったかなぁ?」

 

凪「キラキラした服を着ておりました。それに、かなり強いです」

 

真桜「そやったそやった。キラキラしとったわ」

 

沙和「確か名前は・・・」

 

凪「北郷一刀と言ってました」

 

華琳「!?」

 

秋蘭「華琳様、あの北郷一刀がここにいるのは事実なのですか!?」

 

桂花「でも何のために?」

 

春蘭「我らのところに来るつもりなのか?」

 

真桜「なんや、ウチに頼みごとがある言うてましたわ」

 

桂花「頼みごと?どんな頼みごとなの?」

 

真桜「いや、そこまでは聞いてきまへんでした。でも明日ここに来るように伝えてあります」

 

華琳「そう。良くやってくれたわ」

 

秋蘭「華琳様、まさか・・・」

 

華琳「ええ。そのまさかよ。今度こそ、一刀にはこの魏にくだってもらうわ」

 

 

その頃の一刀は・・・。

 

 

純「こんなに早く見つかってよかったですね」

 

一刀「そうだなぁ。運がいいな」

 

のんきに純と食事をしていた。

 

 

 

 

 

あとがき

 

第13話投稿しました。

 

眠い中書いたので読みにくかったらごめんなさい。

 

後日修正しますので、気になったところなどがありましたら、コメントに書き込んで下さい。

 

今回もオリキャラが登場しました。

 

司馬懿がオリキャラとして出たわけですが、彼女が今後どうなるのか、乞うご期待!!

 

それではまた次回お会いしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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