洛陽
??「何なのよこの忙しいときに月に会いに来る馬鹿は!?」
??「そないなことゆうたかてしかたないやろ・・・はいりぃ」
一刀「始めまして・・・」
??「ええ、そうね・・・それで何の用かしら?」
一刀「援軍かな・・・董卓が悪政をしていないことは街や民を見ればわかることだし」
??「そう・・・天は私たちに味方したのかしら?」
一刀「天ね・・・」
??「なんや、その含みのある言い方は・・・」
一刀「別に・・・それで参加は認められるのかな?」
??「そうね・・・貴方、北郷一刀って言ったっけ?」
一刀「ああ、そうだが」
??「見たところ兵数は多くないようだけど・・・・一体何万人いるのかしら?」
一刀「何万って・・・兵数は多くても3千ぐらいしかいないよ」
??「はぁ!?三千!?よくそれだけで援軍といえたものね」
一刀「え?少ないのか?」
??「まぁ居ないよりはましかな・・・霞、連れて行って」
??「わかったでぇ・・・うちは張遼、真名はうちが認めたときに預けるわ」
一刀「北郷一刀だ・・・よろしく」
張遼「よろしくや」
張遼「そんで?一刀の兵は何ができるん?」
一刀「う~ん、今まで一つのことだけやらせてたからな」
張遼「どんなのや?」
一刀「暗部」
張遼「暗部?なんやそれは」
一刀「裏工作をする人たちかな・・・場所はドコでも可能だけど?」
張遼「そうなんや~・・・やけども、それなら戦力にならないんとちゃうか?」
一刀「そうかな?・・・・ここでいいの?」
張遼「そうや・・・華雄!恋!」
華雄「なんだ?張遼」
恋「・・・呼んだ?」
張遼「おう、呼んだでぇ・・・こっちが華雄でこっちが恋・・・あー、呂布や」
華雄「張遼・・・なんだこの男は」
恋「・・・?」
張遼「ついさっきな、うちらに味方したいってきたんよ・・・詠が此処に連れてくるようにいったから味方や」
華雄「そうか・・・私は華雄だ、あいにく字と真名は持ち合わせてない」
恋「恋はりょふほーせん」
一刀「俺は北郷一刀です・・・よろしくお願いします」
華雄「それで、お前はどの程度できるのだ?」
一刀「どの程度といわれても・・・自衛くらいかな」
華雄「おい、張遼!こんな者が戦場に出たところで簡単に死ぬのがオチだぞ!」
張遼「せやかてイナイよりましやろ!?」
恋「・・・・」
一刀「・・・・ん?」
恋「一刀・・・恋と勝負する」
一刀「え?」
張遼「まてまて・・・恋、なにゆうとんのや・・・一刀は自衛くらいしか力ないってゆうてるやろ」
華雄「そうだぞ・・・勝負なら私と勝負しろ」
恋「一刀がいい」
一刀「あははは・・・・誘ってくれるのはうれしいけど・・・俺武器もってないんだ」
張遼「ほんまか!?」
一刀「うん、ここに来る前に大切な人に預けてきたから・・・丸腰なんだ」
華雄「ならばここまでどうやってきたのだ!?」
一刀「そりゃ・・・人の少ないところを通って」
張遼「ん?そらおかしいわ・・・ここにくるには絶対人がいるところをとおらんとこれへんで」
一刀「通ったよ・・・夜に」
張遼「夜!?」
恋「・・・一刀、これでやる」
恋が会話に参加せずに持ってきたのは予備の槍
一刀「これで戦えと?」
恋「・・・(コクリ)」
一刀「はぁ・・・すぐ負けると思うけど一回はやってあげるよ・・・だけど」
恋「・・・?」
一刀「もう一本槍を貸してくれないか?」
張遼「二本もって戦うってことか・・・どないな戦いかたするかわからんけど・・・訓練用のやりだとすぐ折れてまうで・・・うちにこれかしたるわ」
一刀「いいのか?」
張遼「一刀がどこまでできるのか見たいし~」
華雄「なら、私のコレも貸してやる・・・呂布の攻撃でも折れることはない」
一刀「ありがとう・・・張遼将軍、華雄将軍」
恋「・・・いい?」
一刀「ああ、大丈夫だ」
一刀は右手に霞の、左手に華雄の武器を持っております
恋「・・・いく」
『ガキィィン!』
一刀「強いな」
恋「・・・弱い?」
一刀「だから言ってるだろ・・・俺は自衛くらいしかできないって!」
『カァァン!・・・ズザザーーー』
張遼「なぁ、華雄」
華雄「なんだ?」
張遼「うちの見間違いかいな?恋だけが傷作ってると見えるのは」
華雄「見間違いではなさそうだな・・・私にもそう見えているのだからな」
張遼「そうやろ・・・あの恋が押されてる?」
華雄「見たところ力は呂布のほうがまさってるみたいだが・・・・」
恋「・・・・」
『ブゥン!』
『カァァァン!・・・・ブシャッ!』
恋「・・・っ!」
一刀「・・・・」
恋「一刀・・・強い」
一刀「ありがとう、飛将軍に褒められるなんて」
恋「だから恋も本気だす」
一刀「あれ?今まで本気じゃなかったの?」
恋「・・・」
『ブンブン』と本能のままに振るわれる戟はまともに打ち合えば俺には勝機はない
一刀「そんな大降りな攻撃してると簡単に漬け込まれるよ」
まるで呂布に戦い方を教えるように・・・右手で彼女の左肩を狙う
恋「きかない」
狙ってるのが判っていたように呂布は俺の右手をはじくが・・・
『ザクッ!』
恋「・・・っ!」
右手で攻撃したはずなのに斬られたのは右足
一刀「よそ見しちゃだめだろ」
左手で右から左に振るうがこれもまた『防がれてしまう』
『シュッ!』
恋「・・・どうして?」
一刀「よく見ないと防げないよ」
最初とは違い徐々に押されていく呂布
その体は見る見る赤くなり、足元には血がたまっていた
恋「・・・一刀、つよい・・・恋より」
一刀「ありがとう、呂布」
恋「呂布じゃない・・・恋ってよんで」
一刀「恋」
恋「一刀」
恋「・・・・寒い」
『カラン』と戟を落とす恋
一刀「っと・・・・おつかれ」
俺は彼女を抱きかかえると・・・・姫抱っこで張遼の下にいく
一刀「張遼」
張遼「ん?なんや?」
一刀「恋を治療したい・・・治療ができる部屋まで案内してくれないか?」
張遼「ああ、ええで・・・」
張遼の後に続いて血だらけになりながら彼女を運ぶ
一刀「これで・・・よしっと」
恋「・・・・一刀?」
一刀「気がついたみたいだね・・・・すこし寝ていて」
恋「一刀がしてくれたの?」
一刀「ああ、元はといえば俺がつけた傷だからね」
恋「ありがと」
『呂布殿~』
一刀「なんだ?」
張遼「ああ~・・・めんどいのがきたでぇ」
一刀「めんどう?」
??「呂布殿~」
恋「陳宮」
陳宮「はいですぞ!りょ・・・呂布殿これは一体どうしたのですか!?」
恋「仕合した」
陳宮「これではまるで戦の後ではないですか!?誰ですか?誰が呂布殿をコンナ目に」
恋「・・・」
陳宮「おっしゃってください!呂布殿!」
張遼「一刀、いくで」
一刀「いいのか?」
張遼「ええねん・・・ほな、恋ちゃんと休むんやで」
恋「わかった・・・・一刀、またね」
一刀「ああ・・・お大事に」
一刀「なぁ、張遼さっきのは「霞や」え?」
張遼「うちの真名、一刀にあずけるわ、うちは霞や」
一刀「ああ、ありがとう、霞・・・それでアノ子は?」
張遼「ああ、さっきのは陳宮、恋の自称専属軍師や」
一刀「自称専属軍師!?」
張遼「なんでも昔危ないところを恋に助けてもらってから何かと恋について回るようになったらしいわ」
一刀「へぇ・・・そうなのか」
霞「まぁ悪いことはいわん、陳宮がいるときに恋に近づかないほうがええで」
一刀「え?それって「あ、いたいた」ん?」
??「探したわよ・・・・北郷、月があんたに会ってくれるそうよ」
一刀「えっと?誰?」
??「ああ、月ってのは董卓の真名よ・・・さぁいくわよ」
一刀「ああ、またね霞」
霞「きぃつけてなぁ~」
??「月~、つれてきたわよ」
月「ありがとう、詠ちゃん・・・始めまして私が董卓です」
一刀「始めまして、北郷一刀です」
月「このたびは私たちに加勢してくれると聞いていますが・・・・理由をお聞かせ願いますでしょうか?」
一刀「理由ですか?」
月「はい」
一刀「理由はないですが・・・・約束はあります」
月「約束?」
一刀「はい、月との約束が「あんた!何勝手に月の真名を「いいの、詠ちゃん」月~」」
月「きっと北郷さんの言っている月は私ではないですよね?」
一刀「ええ、そうですよ・・・俺の言ってる月は・・・もうこの世に居ません」
詠「ちょっとそれどうゆうことよ!?」
一刀「そのままの意味だよ・・・一つ昔話をしてあげよう」
一刀「昔あるところに優しい子がいました、ソノコは親から家督を受け継ぎ平穏に過ごすために努力をしていました、そんな時です。国の偉い人がソノコを呼び出しました、そのえらい人が言うには『自分には力がない、だけど国民を守りたい』其の言葉にソノコはその人の力になることを選びました・・・それからしばらく経ったあと、ソノコのことを気に食わない人たちがありもしないうそを並べて大軍で押し寄せてきました。もちろんソノコも戦いましたが、攻めてきたに負けてしまい・・・すべてを失い・・・死に掛けてるところに居合わせた青年に自分の願いを託したのです
『私はここで死にます・・・ですが、もし私と同じ事が起きたら・・・・助けてください・・・私ではない、私を・・・』
ソノコはすべてを言い終える前に息を引き取り・・・其の地に眠りました
ソノコの名は・・・・董卓・・・真名は月』
月「私が・・・・ううん、私じゃない私が願った思い・・・そして約束」
一刀「だから俺はここにいる・・・董卓、あんたも彼女と同じだろ・・・ありもしない嘘で其の命を奪われそうになってる・・・ちがうか?」
月「はい」
一刀「俺なんかが力になれるかわからないけど・・・・頼む手伝わせてくれ」
月「・・・よろしくお願いしますね、北郷さん」
詠「決まったみたいね・・・月、早速だけど軍儀はじめるわよ」
月「わかったよ・・・詠ちゃん」
一刀「あ~、さっきの月は生きてるけどな」
詠「はぁ!?」
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なんかもう病とかヤンデレとか関係なくなってきたな
コレ完結させたらどうなるんだろう