皇甫嵩
根っからの武人であり、周囲の信頼も厚い。
反面武以外のことは興味が皆無であり、世渡り下手で(するきがない)あり。功に似合わない扱いを受ける。
また大義(見えない民を守る)よりも小義(目の前の民を守る)の生き方が自分の役割と考えている。
『襲われ目の前で助けを求めてる民を救えるのは武人だけだ』
「はわわわ~//」
「な、なにいってんのよ//」
「あんたなんて//」
「へう~//」
「隊長~//]」
「か、一刀さん//」
「アニキ~//」
「ご主人様~//」
自分で言うのもなんだが・・俺は『女殺し』と呼ばれている。
その理由は皆知っている事だし詳しくは説明しない。
まあ・・その俺は、赤壁後に、三国の真ん中に小さな国(モナコみたいなイメージをしてくれればいい)を持ち、諸国のバランスを監視している。
俺の国は小国とはいえ、三国の真ん中にある為、経済上重要な場所である。
おかげで多くの人が集まってきたが、ただ同時に悪意ある人々も増えた。
そのため俺の国は相応の武装が必要になった。
兵は俺を慕ってくれた人が志願してくれて不足はない。
問題は・・それを率いる将だ、当初は三国の将たちが交互に変わりながら勤める話しになっていたが。
現実的に考えると、率いる将がコロコロ変わると兵も安心できないと結論になり。
誰か一人の将が率いるほうが良いだろうとなった。
そこで誰が俺の国の将になるか、血で血を洗う戦いになったらしい。
激しい戦いの末、自滅(裏切りが多発したらしい)半分で疲弊した三国は、折衷案で第三者を将にする事としたらしく。
翌日、傷だらけの三国の王から皇甫嵩さんを薦められた。
皇甫嵩さんは異民族討伐や黄巾党の乱等で、後漢の将軍の一人として活躍した実績ある人だ。
また、寡黙だが真面目で三国の信頼も厚い、完璧な適任者だった。
ただ・・三国の思惑はもう一つあった。
皇甫嵩さんは、「完全攻略不能キャラ」だったのだ。
・・まともな言い方すれば、心底「武」以外の生き方に興味が無い人で「その他(恋愛等)」に興味が無い。
しかも「武」の生き方のみで十分満足してるらしく・・「その他」が入り込む隙がまったく無い。
そんな皇甫嵩さんは、ふじこちゃんみたいな色気・露出の外見をしている癖に、中身が純粋すぎて、ほぼクラリス。・・そんな感じだった。
つまり・・魅力値高すぎだった。
俺は、繰り返すが『女殺し』と言われる。
だから、そんな人にトキメカないわけ無い!!
ただ、さっき言ったとおり皇甫嵩さんは俺を全然男としては相手してくれない。
でも、自然にやさしく接してくる、ああ~モヤモヤする。
そんな気も無いのに、モヤモヤさせるほど優しくするのはイカンと思う。
・・俺も今後は三国以外の、女性にはモヤモヤさせない程度にやさしく相手する事にしよう。
皇甫嵩さん推薦は、三国の知能を合わせて考えられた最上級の「浮気防止策」でもあった。
だが・・諸刃の剣でもある。
後日
俺と皇甫嵩さん狩りに出かけ、俺は初めて獲物を獲得した。
暇をみつけては、俺に弓の指導してくれた皇甫嵩さんのおかげだ。
しかも・・。
「・・北郷、頑張ったな、いい子だぞ」
ちょっと笑顔をみせ、頭を撫でてくれた。
「あ、ありがとう・・皇甫嵩さん」
皇甫嵩さんは・・俺殺しだ。
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皇甫嵩を恋姫風にしたら・・ssです。
短文・雑文その他悪い点多々あります。
落ち着いてから読んでやってください。
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