No.184949

韓馥伝 ~「伝」~

宇和さん

韓馥を恋姫風にssです(ギャグ物)。 ※コメント返しませんご理解ください

2010-11-16 21:13:51 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:3252   閲覧ユーザー数:2818

韓馥(キャラ設定)

 

 冀州牧、文官として優れた才を持つが惰弱すぎる性格の為、戦乱の世では才が発揮されていない。

 ただその惰弱すぎる点から、一部熱狂的に保護欲にかられる者(袁紹等)がいる。ただ、反面苛めっ子(曹操)も集めやすい。

「びぇえええーん!!わたし、張バクさんに殺されちゃうよ~!!」

「大丈夫だよ、殺されないから・・、ほら、泣かないで、ふくちゃん」

「嘘だもん、どうせ、足折られた後に皮剥ぎ取られたあげくxxxされるんだ~!!」

「そんな事ないって・・」

 

今、俺(北郷一刀)の横で泣いてるのはふくちゃん(韓馥)。

元々は冀州牧(州の長官)だった、結構な偉いさんだ。

 

とはいえ・・。

そんな偉いさんであろうが。目の前で泣いてるふくちゃんは、俺にとっては「可愛すぎる生物(ひと)」でしかない。

 

「びぇえええーん!!怖いよー!!」

「(ああ~、やっぱ可愛すぎる!)」

 

このふくちゃんは異常に怖がりな質であり。なにかある毎(例えば、夜に物音がした程度で)に、自分が悲惨な目にあう妄想をしたあげく、泣き出す癖がある。

しかも、その上・・。

 

「びぇえええーん!!もう、わたし自分で苦しまずに死ぬ~!!」

「ダメだよ、トイレに行っちゃ~」

 

「ヤラれる前に、ヤル(自らを)」ほどの、逃避主義な娘だ。

そういえば、俺との出会いの時だって逃避中だったな、ふくちゃんは。

俺がふくちゃんと出会う直前。幽州から、公孫王賛さんが軍を率いて、ふくちゃんの領地である冀州に入って来た(後で公孫王賛さんに確認してみたら、幽州の野盗を追撃していて偶々冀州に入っただけらしい)。

とはいえ、そんな事実を知らないふくちゃんは。

公孫王賛さんに攻められてると思い、怖すぎて、流れ星に怖くないようにして欲しいと逃避を始め。そこに目の前から、俺が降ってきたそうだ。

但し、その事から、ふくちゃんは俺を『流れ星からの使者』、世間的には『天の使い』(怖くないようにしてくれる存在)として、無二の信頼をしてくれている。

 

まあ、そうはいっても。

俺が居ても、ふくちゃんの逃避主義は治らず。再び隣国の袁紹さんに攻められると思い込んで、冀州を譲り渡し、克州の張バクさんの所に保護して貰い。

今も、張バクさんと袁紹さんの使者が耳打ちで会話してるのをみて、元牧の自分が邪魔で、暗殺しようと企んでると思い込んで泣いてる(はっきり言えば、ふくちゃんは「過去の人」であり、有り得ない話であるのだが)。

 

正直、思い直してみると、ふくちゃんはとんでもなく情けない。

ただ、横で泣いてる姿は、保護欲爆発な可愛さがあった。

ああ、俺はもうこの「可愛すぎる生物(ひと)」からは離れられないんだな。

 

「びぇえええーん!!」

「ふくちゃん~そんなに怖いなら張バクさんとこから逃げちゃおうよ」

「ぐすっ・・。に、にげるってどこへ?」

「曹操さん、所」

「びぇえええーん!!曹操さんも厳しくて怖いよ!!」

「大丈夫~、俺は天の使いだからさ・・。俺が曹操さんと話して韓馥ちゃんが怖くないようにしてあげるよ」

「ほ、ほんとに・・」

「うん、任せて」

「・・信じる、だって一刀さんだもの」

「ありがとう、韓馥ちゃん」

 

どうせ元々、逃げ時だった。

張バクさんは、後に曹操を裏切り、皆殺しにされる末路をたどる・・。

その事に、韓馥ちゃんを巻き込むわけにはいかない。

 

それに曹操は生き残る。

未来から来た、俺はそれを知っている・・。

もちろん、それでも危険は付き纏うであろうが。俺の三国志の知識があれば、ある程度予防はできるだろう。

 

時々思う・・俺のこの知識は、俺の存在は。

本来もっと大きな役割を担うための物だったかもしれない。

でも、この世界にきて最初にふくちゃんと合わせた神様が悪い。

俺の知識・・韓馥ちゃんを守るためだけに使わせてもらう。

※『韓馥伝』の続編に当たる『劉馥伝?』を投稿しました。

※『w袁家』でも登場中・・結構出ます(予定)。

 

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