韓馥(キャラ設定)
冀州牧、文官として優れた才を持つが惰弱すぎる性格の為、戦乱の世では才が発揮されていない。
ただその惰弱すぎる点から、一部熱狂的に保護欲にかられる者(袁紹等)がいる。ただ、反面苛めっ子(曹操)も集めやすい。
「びぇえええーん!!わたし、張バクさんに殺されちゃうよ~!!」
「大丈夫だよ、殺されないから・・、ほら、泣かないで、ふくちゃん」
「嘘だもん、どうせ、足折られた後に皮剥ぎ取られたあげくxxxされるんだ~!!」
「そんな事ないって・・」
今、俺(北郷一刀)の横で泣いてるのはふくちゃん(韓馥)。
元々は冀州牧(州の長官)だった、結構な偉いさんだ。
とはいえ・・。
そんな偉いさんであろうが。目の前で泣いてるふくちゃんは、俺にとっては「可愛すぎる生物(ひと)」でしかない。
「びぇえええーん!!怖いよー!!」
「(ああ~、やっぱ可愛すぎる!)」
このふくちゃんは異常に怖がりな質であり。なにかある毎(例えば、夜に物音がした程度で)に、自分が悲惨な目にあう妄想をしたあげく、泣き出す癖がある。
しかも、その上・・。
「びぇえええーん!!もう、わたし自分で苦しまずに死ぬ~!!」
「ダメだよ、トイレに行っちゃ~」
「ヤラれる前に、ヤル(自らを)」ほどの、逃避主義な娘だ。
そういえば、俺との出会いの時だって逃避中だったな、ふくちゃんは。
俺がふくちゃんと出会う直前。幽州から、公孫王賛さんが軍を率いて、ふくちゃんの領地である冀州に入って来た(後で公孫王賛さんに確認してみたら、幽州の野盗を追撃していて偶々冀州に入っただけらしい)。
とはいえ、そんな事実を知らないふくちゃんは。
公孫王賛さんに攻められてると思い、怖すぎて、流れ星に怖くないようにして欲しいと逃避を始め。そこに目の前から、俺が降ってきたそうだ。
但し、その事から、ふくちゃんは俺を『流れ星からの使者』、世間的には『天の使い』(怖くないようにしてくれる存在)として、無二の信頼をしてくれている。
まあ、そうはいっても。
俺が居ても、ふくちゃんの逃避主義は治らず。再び隣国の袁紹さんに攻められると思い込んで、冀州を譲り渡し、克州の張バクさんの所に保護して貰い。
今も、張バクさんと袁紹さんの使者が耳打ちで会話してるのをみて、元牧の自分が邪魔で、暗殺しようと企んでると思い込んで泣いてる(はっきり言えば、ふくちゃんは「過去の人」であり、有り得ない話であるのだが)。
正直、思い直してみると、ふくちゃんはとんでもなく情けない。
ただ、横で泣いてる姿は、保護欲爆発な可愛さがあった。
ああ、俺はもうこの「可愛すぎる生物(ひと)」からは離れられないんだな。
「びぇえええーん!!」
「ふくちゃん~そんなに怖いなら張バクさんとこから逃げちゃおうよ」
「ぐすっ・・。に、にげるってどこへ?」
「曹操さん、所」
「びぇえええーん!!曹操さんも厳しくて怖いよ!!」
「大丈夫~、俺は天の使いだからさ・・。俺が曹操さんと話して韓馥ちゃんが怖くないようにしてあげるよ」
「ほ、ほんとに・・」
「うん、任せて」
「・・信じる、だって一刀さんだもの」
「ありがとう、韓馥ちゃん」
どうせ元々、逃げ時だった。
張バクさんは、後に曹操を裏切り、皆殺しにされる末路をたどる・・。
その事に、韓馥ちゃんを巻き込むわけにはいかない。
それに曹操は生き残る。
未来から来た、俺はそれを知っている・・。
もちろん、それでも危険は付き纏うであろうが。俺の三国志の知識があれば、ある程度予防はできるだろう。
時々思う・・俺のこの知識は、俺の存在は。
本来もっと大きな役割を担うための物だったかもしれない。
でも、この世界にきて最初にふくちゃんと合わせた神様が悪い。
俺の知識・・韓馥ちゃんを守るためだけに使わせてもらう。
※『韓馥伝』の続編に当たる『劉馥伝?』を投稿しました。
※『w袁家』でも登場中・・結構出ます(予定)。
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韓馥を恋姫風にssです(ギャグ物)。 ※コメント返しませんご理解ください