No.175283

真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん改 その13

こんばんはカメです。
遅くなったことに後悔はしていない。
ごめんなさい。
退化して反省しましゅ(*/∀\*)
応援メッセージとかコメントとか支援とか別に嬉しくないけどありがとう。

続きを表示

2010-09-28 22:21:17 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:11264   閲覧ユーザー数:8506

 

 

 

「荊州、ゲットだぜ!」

 

 

軍師、武将の活躍によって荊州を支配下に収めた一刀はとりあえず叫んでみた。

 

 

荒れていた荊州の民からは歓迎され、庶も一大勢力築く国家となっていた。

 

 

しかし徐州と荊州は離れていたので一刀自身は荊州の襄陽に身を置くことになった。

 

 

こうして、魏、呉、庶の三国による三国時代となった。

 

 

しかし、やはり一刀たちは忘れていた。

 

 

四つ目の国の存在を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあ、私も国号なんかを決めちゃったりしていいかな?」

 

 

白蓮は文官である男にふと尋ねてみた。

 

 

「それはいいお考えでありますな。ならば私にお任せあれ」

「おっ、自信ありげだな」

「はい。この時のために日々考えて来ましたので」

「じゃあ聞かせてもらっていいか?」

「はい。公孫様の治める国は『普』であります!」

 

 

決して『晋』ではない。

 

 

「おっ、なんかいい感じだな。それでいくか!」

「ありがとうございます。それでは早速手配してまいります」

 

 

こうして、人知れず四国時代を迎えるのだった。

 

 

 

 

 

 

「機は熟したわ」

 

 

魏の益州攻略から数ヶ月が経ち、内政も充実してきた時だった。

 

 

「それでは」

「ええ。この乱世に終止符を打つわ」

 

 

華琳の傍らにいた桂花は遂にこの時が来たと感動していた。

 

 

「桂花、戦の準備を始めなさい。まずは庶を攻めるわ」

「はっ! 各所に通達し直ちに取りかかります」

「よろしくね。それが終わればご褒美をあげるわ」

「はい!」

 

 

顔に恍惚の表情を浮かべながら桂花は準備に取り掛かりはじめた。

 

 

 

「ふぅ」

 

 

誰もいない執務室で一人ため息を吐く華琳。

 

 

 

「いよいよ最後の戦いが始まるわね」

 

 

 

この戦いで大陸の覇者が決まることは必至。

 

 

 

「そして遂に一刀くんをこの手で愛でることができるのね」

 

 

愛くるしい笑顔を思い出す。

 

 

「ふふ。ふふふふふふふふふ」

 

 

 

不気味な笑い声が木霊していた。

 

 

 

 

一刀が執務室で仕事をしていると、コンコンと扉が叩かれる。

 

 

「入っていいよ~」

 

 

一刀の返事を聞いたのか扉が開く。

 

 

「一刀くん! お茶持って来たよ~♪」

 

 

メイド服に身を包んだ桃香と同じくメイド服の月が居た。

 

 

「ありがとう……ってそんなに急ぐと危ないよ」

「大丈夫大丈夫……ってキャー!」

 

 

大丈夫と言ったその次の瞬間に桃香は転んだ。

 

 

そして熱々のお茶の入った湯呑が一刀へ向かって飛んで行った。

 

 

誰もが一刀の大火傷する未来を予測したのだが、一人その湯呑に反応したメイドが居た。

 

 

「へぅ!」

 

 

次の瞬間、湯呑は姿を消した。

 

 

「ゆ、月お姉ちゃん大丈夫!?」

「はい♪ 大丈夫ですよ」

 

 

笑顔で答える月。

 

 

「桃香さんは大丈夫ですか?」

「う、うん。ごめんね一刀くん」

 

 

ペコリと頭を下げてがっくりする桃香。

メイドなってしばらく経つものの、時たまこうした失敗をしてしまうのだった。

 

 

しかし月のフォローのおかげでなんとかなったりしていた。

 

 

 

 

 

「それではもう一度お持ちしますね」

 

 

月は柔らかい笑みを浮かべながら部屋を出て行った。

 

 

「むー。いつも月ちゃんにばっかり迷惑かけちゃってるなー」

「桃香お姉ちゃんも頑張ってくれてるよ?」

「うーん。でも月ちゃんみたいに湯呑消したりできないし」

「どこいったんだろうね?」

 

 

しばらく消えた湯呑について議論する二人。

 

 

扉が開く音がして二人ともそちらに注目する。

月が居ると思ったのだがそこにいたのは風だった。

 

 

「非常事態なのですよー。魏が攻めて来たのですよ」

 

 

風はいつものように飄々としていたが声色はどこか低く感じられた。

 

 

「いよいよ来たか」

「総員第一種戦闘配置だね!」

「ああ。すぐに迎撃の準備にとりかかって。民に被害が出るといけないから籠城はなしだ!」

「御意ですー」

 

 

荊州攻防戦の幕が上がった。

 

 

「お茶が入りましたよ」

「ありがとう月お姉ちゃん」

「へぅ。どういたしまして」

「月ちゃん! 私たちメイドも戦闘準備だよ!」

「へぅ!? 分かりました!」

 

 

メイドの戦いとは、いかに迅速かつ美味いお弁当を作ることだった。

もちろん一刀のために。

 

 

 

 

魏の軍勢はすでに荊州に入っており、破竹の勢いで進軍していた。

 

 

「桂花、状況は?」

「はっ。現在第一陣を率いる春蘭の部隊は襄陽の周辺の砦を攻略中とのことです」

「そう。ならば制圧後本陣の到着を待てと伝えなさい。英雄との聖戦ならば舌戦から始めなければならないわ」

「御意」

 

 

ここまで魏軍が侵攻していたことに気付かなかったのは、魏軍が国境の守備兵を速やかに捕殺し、情報が伝わらないように工作していたからだ。

 

 

「さすがに庶も動き出している頃ね」

 

 

華琳が言った通り庶はあわただしく戦闘準備を整えている。

 

 

「今回の策に抜かりはないわ。新たに配下に加えた者たちの力を見せてもろうとしましょう」

 

 

益州攻略時に仲間に加えた者たちが華琳の切り札のようだ。

 

 

「さすがに南蛮兵を置いてきたけど、彼女たちでも十分やってくれるはずだわ」

 

 

南征で仲間に加えた獣人たちは戦わせるのが忍びないので連れて来なかった。

 

 

「一刀くんの他にも関羽や張遼、それにめいどとかいうのも興味深いわね。待ってなさい。いますぐ可愛がってあげるわ。ふふ、ふふふふふふ」

 

 

やはり不気味に笑う華琳だった。

 

 

 

 

 

<次回予告>

 

 

――――激しい舌戦

「曹操お姉ちゃんのペチャパイ!」

「じゃ、じゃあ大きくしなさい!」

 

 

 

――――再び消える湯呑

「へぅ!」

「俺の湯呑は何回消えるんだ」

 

 

 

――――繰り返される悲劇

「愛紗ちゃ~ん、また転んじゃったよ~」

「もう、月に迷惑ばかりかけてはいけませんよ?」

 

 

 

――――翻弄される一刀

「ぶるあぁぁぁぁぁぁぁ!」

「その声は……アナゴさん!?」

 

 

 

――――幻の大地

「桃香のやつ、元気してるかな?」

 

 

 

次回

 

真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん改 ~特級メイドの仁王立ち~

 

 

お楽しみに(*/∀\*)

 

 

 

全部ウソです(*/∀\*)


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
112
4

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択