No.175760

真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん改 その14

かつてないシリアス。
やり過ぎた感は否めない。
もはや修正不可能。
しだいに壊れゆく北郷一刀の物語は果たしてどこへ続くのだろうか。

2010-10-01 13:15:16 投稿 / 全15ページ    総閲覧数:10801   閲覧ユーザー数:8149

荒野を埋め尽くすほどの人。

言うまでもなく庶軍と魏軍である。

そして、それぞれの軍の先頭に立つ二人。

 

 

一人は魏王曹孟徳。

一人は天の御遣い北郷一刀。

 

 

「なんで攻めてくるの!」

 

 

と、一刀が言った。

 

 

「あな…………疲弊したこの大陸を救うには国を一つに纏める必要がある。……ただそれだけよ」

 

 

「あなたが欲しいから!」と言いそうになったがなんとか踏みとどまった華琳。

 

 

「みんなで仲良くすればきっと大丈夫だよ!」

 

 

自信満々で答える一刀。

 

 

「そう…………そのような甘い考えでは救えないほどこの国は弱っている」

 

 

「そうよね」と言いたいのを我慢する華琳。

 

 

「なら、俺は国を守るために戦わなければならない」

「ええ。それでいいのよ北郷一刀。英雄同士の聖戦、楽しみだわ」

 

 

やっと調子を取り戻したのか不敵な笑みを浮かべる華琳。

 

 

そして、

 

 

『全軍、突撃ーーーー!』

 

 

両者の声が重なり、荊州攻防戦が始まった。

 

 

 

 

 

戦いはほぼ互角と言えよう。

 

 

人数で言えば魏軍が上回っていた。

 

 

庶軍約二十万に対して魏軍約三十五万。

 

 

しかし、士気においては庶軍が上回っている。

 

 

張三姉妹のおかげである。

 

 

しかし士気だけではこの人数差は覆せない。

 

 

ならば何で補うかと言えば、まずは将の質である。

 

 

飛将軍呂布を筆頭に軍神関羽、華蝶仮面、騎馬を自由自在に操る神速の張遼、そして声が似通っている張飛、華雄の二人。

 

 

魏軍も夏侯惇や夏候淵などがいるが、庶軍と比べると武力では完全に劣っていた。

 

 

しかし何より庶軍を支えていたのは軍師の力であった。

 

 

このような大人数での戦となると一人では手が回らないことは明らか。

しかし艶本の伝道師はわわとあわわ、隠れ武官の郭嘉と程昱、この作品ではツンがない賈駆、実は強いかもしれない陳宮。

 

 

この豪華な軍師たちによって互角の戦いをすることが出来るのだ。

 

 

船頭多くして船山に上る言うが、彼女たちには当てはまらない言葉だった。

 

 

「ムキー! 軍師が足りないわ!」

 

 

魏軍のどこかでそんな声が聞こえたとか。

 

 

 

 

 

「さすがにやるわね……」

「申し訳ありません華琳様」

 

 

自分の力不足だと嘆く桂花。

 

 

「うふふ。桂花は頑張ってくれているわよ。ただ相手に人材が豊富過ぎるだけ」

「華琳様ぁ!」

 

 

パァっと花が咲く桂花。

 

 

「ならば第二段階に移るわよ」

「はい! お任せください!」

 

 

桂花は兵士たちに指示を出す。

 

 

命令を受けた兵士たちは準備にとりかかる。

 

 

「さて、一刀くんはどう動くかしら?」

 

 

余裕の笑みを浮かべる華琳。

 

 

「華琳様、準備が整いました!」

「ありがとう。すぐに実行に移りなさい」

「御意」

 

 

桂花が兵士に合図を送る。

 

 

 

 

本陣で戦いを見つめていた一刀は魏軍の空に何かを見つけた。

 

 

「ん? なんか煙が上がってるな。こんなところで火事はないよなー……」

 

 

 

こんな荒野では燃える物がない。

 

 

 

「もしかしたら…………何かの合図か!?」

 

 

 

一刀がそれに気付いた瞬間、西方から鬨の声ともに土煙が舞い上がる。

 

 

 

「あの旗は魏軍の旗ですねー。おそらく制圧した益州の軍と思われますー」

「くそっ! 何とか互角でやっているのにさらに援軍が来るなんて!」

 

 

数にして約五万人。

 

 

西方の山に潜んでいたと思われる。

 

 

 

「これはまずいですねー。左翼の半分ほどをそちらに充てるしかないですねー」

「ぐっ、それしかないか」

 

 

左翼にいる関羽、張飛のうち、関羽を益州兵を止めるようにと指示を送る。

 

 

そして各軍師にも通達をする。

 

 

 

「正念場だな」

「はいです」

 

 

この時風は次の一手をすでに考えていた。

 

 

「あっ、一刀くんと風ちゃん、お茶が入ったよー?」

 

 

今はこの能天気さがありがたかった。

 

 

 

 

 

 

 

「はあっ!」

「くっ! 三人が相手とはなかなか厳しいものだな!」

 

 

魏延――焔耶の鈍砕骨を受け止めながら愛紗は吐き捨てる。

 

 

「すまんな! 本当なら一対一で決着をつけたいのだが今はそうもいかんのだ」

「ええ。一軍を任されいるからには私闘をするひまはありませんわ」

 

 

厳顔――桔梗と黄忠――紫苑の援護も入り、苦戦していた。

 

 

「かまわん! この程度は私はやられん!」

 

 

焔耶の隙を突き攻撃を繰り出すが、二人の援護によってあと一歩届かない。

 

 

いつやられてもおかしくない愛紗だが、舌戦で士気が大幅に増量中の愛紗はなんとか持ちこたえていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「仕方ないです」

 

 

戦況を見つめていた今回の筆頭軍師である風は決意する。

 

 

「撤退するのですよー」

「…………それしかないの?」

 

 

一刀もそれしか方法が分かっているもののどうしても聞き返してしまう。

 

 

「はい」

「…………そっか。分かった」

 

 

撤退となると大きな被害を被る上に荊州という領地もうしなってしまうのである。

 

 

「ど、どこに逃げるの?」

「へぅ。お茶の準備をしなきゃ」

 

 

桃香の質問に風は答える。

 

 

「北と西は防がれています。江陵辺りまで撤退するのがいいかとー」

 

 

江陵と言えばあの有名な戦いの舞台である長坂橋を通ることになる。

 

 

 

 

「風は撤退を選択しましたか。ならば今はそれに従うのみ。前線の趙雲に伝令を送れ!」

 

 

 

 

 

 

「この状況で退却……。悔しいけど仕方ないわね。華雄将軍に伝えなさい!」

 

 

 

 

 

 

「はわわ! この先の長坂橋で足止めする気ですね。伝令さん! 張飛将軍に伝えてください!」

 

 

 

 

 

 

「あわわ! 張遼将軍には一刀くんの護衛をするようにお伝えください!」

 

 

 

 

 

 

「恋殿ー! 戦の華である殿を任されたのですぞ!」

 

 

 

各軍師は風からの指示に悔しい思いをしながらも退却の準備を進める。

頭の中は高速に回転し、いかに被害を少なくするかを考えていた。

 

 

 

「撤退とな。さすがにうちの軍師たちでもこの状況を打開する策が見つからなかったか」

 

 

 

 

 

 

「何故ここで逃げるのだ! あの程度の奴ら私が蹴散らして……いや、でも一刀くんが心配だ」

 

 

 

 

 

 

「うがー! 逃げるのかー? 鈴々が殿をやりたいのだー!」

 

 

 

 

 

 

「よっしゃ! 一刀くんの護衛ならさっさと退却するでぇ~♪」

 

 

 

 

 

 

「殿…………。…………一刀くん遠い」

 

 

 

武将たちも迅速に退却の準備を進める。

 

 

 

 

「一刀くんの護衛はもらったー!」

「逃げるのか!」

「追わんか焔耶!」

「逃がしませんわ!」

 

 

愛紗は一目散に本陣へ馬を走らせた。

後方から数本の矢が愛紗に襲いかかる。

 

 

「ていっ!」

 

 

しかし後ろを振り向くことなく薙ぎ払ってしまった。

 

 

その光景に三人は唖然としていた。

 

 

 

 

 

「華琳様! 庶軍が撤退していきます!」

「方角的に江陵へ向かうつもりね。春蘭を筆頭に追撃部隊を組織させなさい」

「はっ!」

 

 

魏軍の行動も早かった。

 

 

春蘭を始めとする武将たちで構成された追撃部隊を組織する。

 

 

「できれば敵将は捕縛して私の前に連れて来なさい」

 

 

 

それはもはや命令に近かった。

 

 

「北郷一刀は言うまでもないわね。か・な・ら・ず連れて来なさい」

 

 

必ずを強調する華琳。

 

 

『はっ』

 

 

「いい? か・な・ら・ずよ」

 

 

念押しは忘れない。

 

 

「私たちは行かなくてよろしいのでしょうか?」

 

 

そこにいるのは紫苑と桔梗の二人。

 

 

「ええ。疲れたでしょ? ゆっく休んで……ヒッ!」

 

 

その瞬間華琳の横を矢が通り過ぎる。

 

 

「あらあら嫌ですわ華琳様。私たち全然疲れてなんかいませんわ」

「その通りですぞ。まだまだ儂らも若い故にな」

「な、なら追撃部隊に加わりなさい」

『御意』

 

 

二人の熟女はニコニコしながら去っていった。

 

 

華琳は冷や汗が止まらなかったという。

 

 

 

 

 

殿を恋と鈴々が務めなんとか被害を最小限に留めていた。

 

 

「ここから先は通さないのだー! ガオーーーー!」

「…………わふ」

 

 

鈴々の真似をしてみるがいまいち上手くいかず、セキトになる恋。

 

 

「強いな! だがしかし我らを足止めしたところで他の者が貴様らの仲間を減らしていくぞ!」

 

 

恋と鈴々は二人で春蘭、秋蘭、凪、季衣、流琉、焔耶の相手をしていた。

 

 

他の者は援護や様子見をしている。

 

 

あまり広くない道なので魏兵は攻めあぐねていた。

 

 

「ならば、突撃だー!」

 

 

春蘭の指示とともに魏の兵士が駆けだす。

 

 

恋と鈴々の横を通り過ぎようとする。

 

 

しかし一瞬のうちにその命を散らす。

 

 

「通さないって言ったのだ!」

「…………(コクコク)」

 

 

二人の豪傑がその真価を発揮する。

 

 

 

 

一方すでに橋を渡り終えていた一刀。

 

 

「こっちって江陵の方向じゃないよね?」

 

 

やや東に進路とっている一刀たち。

 

 

「はいです。皆さんと相談した結果、このまま江陵に逃げても魏軍に追撃されるのがオチということなのでこのまま東に向かい呉と同盟を組み一緒に魏軍を撃退しちゃいましょーみたいな感じです。そのため今朱里ちゃんが船の準備をしに行きました」

「そんなに船があるの?」

 

 

多少数を減らしたとはいえまだまだ数は多い庶軍。

 

 

「それは心配ありません。荊州に入った時から地の利を活かすために船を大量に作らせましたのでー」

 

 

この軍師たちには死角はなかった。

 

 

「あわわ。私たちの水軍は数だけで言えば大陸随一です」

「そうね。問題は水軍を指揮する人物がいないことくらいかしら」

「それは何より重大な問題なのですがね」

「その辺りは追々考えるのです」

「なんとも頼もしい軍師たちだ」

 

 

一刀の褒め言葉に軍師たちは嬉しくなる。

 

 

「あとは殿が追撃部隊を追い払えるかが問題か……」

 

 

それが出来なければ船に乗ることもままならなくなってしまう。

 

 

「それはおそらく大丈夫ですー」

「どうして?」

「やられっぱなしじゃ腹が立つので少し仕返しをしようと思いましてー」

 

 

口元を手で覆い、含み笑いをする風を見ると作戦は確実に成功すると思うことができた。

 

 

「あれ? そういえば月お姉ちゃんは?」

「私も探してるんだけど。さっきから見当たらないの月ちゃん」

 

 

 

 

 

長坂橋に差し掛かろうというところで、魏軍は攻撃を控え様子見をしていた。

 

 

この狭い道では犠牲が増えるだけなので橋を渡り終えて、道が広くなってから攻撃に移ることにしたのである。

 

 

「橋が見えたのだ恋!」

「…………ここで追い返す」

 

 

ここで食い止めなければ大きな被害が出ることを二人は知っていた。

 

 

なので命を賭してここで撃退する気でいた。

 

 

「誰かいるのだ!」

 

 

鈴々は異常なまでの視力で長坂橋の手前にいる人物たちが誰か理解した。

 

 

「みんないるのだ」

「……負ける気しねえ」

 

 

恋にしては珍しく強気だった。

 

 

「なかなかの大軍を釣り上げたようだな鈴々、恋」

「義妹の不始末は義姉である私が片付けよう」

「なんやゾクゾクしてきたで」

「今度こそ奴らを蹴散らしてくれる」

「へぅ」

 

 

そこにいたのは星、愛紗、霞、華雄、そして特級メイドだった。

 

 

庶軍が誇る最高戦力が集結した。

 

 

これこそが軍師たちが考えた策だった。

 

 

 

 

「なんという面子だ」

「気をつけた方がいいぞ姉者」

 

 

夏侯姉妹も敵の強大さに息をのむ。

 

 

「こら無理やでー」

「無理なのー」

 

 

諦め気味の二人。

 

 

「ボクが蹴散らしてあげる!」

「もう、季衣ったら!」

「あらあら、元気な子たちね」

「少々躾が必要じゃな」

「……強い」

「ワタシに勝てる奴はいるかー!」

 

 

焔耶の声に反応するように魏軍を切り裂き現れる影が二つ。

 

 

「ここにいるぞー!」

「ちょっと待てよ蒲公英!」

 

 

今は亡き馬騰の娘、馬超――翠とその従妹である馬岱――蒲公英だった。

 

 

二人は星たちの前で馬をとめる。

 

 

「お主たちは?」

 

 

「あたしは涼州の馬孟起、こっちは従妹の馬岱だ」

「よろしくね!」

 

 

星の問いに答える二人。

なんでも涼州が魏軍に攻め込まれなんとか逃げ出すことが出来たのだが、二人ではどうにもならないので同じ涼州の仲間である月たちを助けた天の御遣いに会いに来たのだが、ちょうど荊州に辿り着いた時にはすでに庶軍は撤退していたのでここまで追って来たのだという。

 

 

「なるほど。しかし一刀くんに会うにはこの場を切り抜けなくてはいかん」

「そういうことなら任せてくれ。まずはこいつらを蹴散らして天の御遣いへの手土産にするぜ!」

「なんかみんな強そうだし大丈夫だよね!」

 

 

翠と蒲公英が仲間に加わりさらに戦力が増強した。

 

 

 

 

「弱い奴が一人二人増えたところで変わらんわ!」

 

 

春蘭が吠える。

 

 

「ならばそろそろ始めるとしようか」

 

間違えてメンマを構え、あわてて龍牙を構えなおす星。

 

「そうだな。いち早く一刀くんのもとへ」

 

頭の中が一刀一色の愛紗。

 

「早いとこおっぱじめようやないか」

 

早く戦いたい霞。本当は早く一刀に会いたい。

 

「うむ。粉微塵にしてくれる」

 

何故かあの時見た赤髪のポニーテールを忘れられない華雄。

 

「へぅ………………へぅ…………へぅ……へぅへぅへぅへぅへぅーーーーーーーー!」

 

暴走する魔王。

 

「なんかこの場所だと力が湧いてくるのだ」

 

長坂橋補正のかかった鈴々。

 

「…………一刀くんとご飯」

 

ご褒美を期待する恋。

 

「……董卓ってあんなやつだっけ?」

 

かつての面影の無い月に困惑する翠。

 

「お姉様、呉に行くなら今のうちだよ?」

 

転職をすすめる蒲公英。

 

 

 

この武将を前にした魏軍の一般兵士たちは腰を抜かす者や発狂する者が続出する。

 

 

もはや使い物にならなかった。

 

 

 

 

「姉者、このままではこちらが危ない事になるぞ」

「しかし華琳様の命令は絶対だ!」

 

 

この二人は何とか大丈夫だが、季衣や流琉、三羽烏、焔耶などは辛そうにしていた。

 

 

「おほほほほ」

「みなぎっとるのー」

 

 

経験豊富なこの二人は言わずもがなだ。

というより既に笑顔で攻撃を開始していた。

 

 

「あの二人には負けてられんぞ秋蘭」

「いやあの二人は…………いや、なんでもない」

 

 

なにか嫌な予感がした秋蘭はそこで言葉を続けなかった。

 

 

「いくぞー! 魏武の大剣、夏侯元譲参る!」

 

 

決死の覚悟で春蘭は月に斬りかかる。

 

 

目の恨みは忘れていなかったようだ。

 

 

「へぅ! へへへぅ!」

「ぐはぁ!」

 

 

月は春蘭の剣を片手で掴み腹に蹴りを入れる。

 

 

「姉者!」

 

 

秋蘭が駆け寄り、春蘭を支える。

 

 

「やはり強い! しかし私は負けん!」

 

 

再び剣を取り斬りかかる春蘭。

 

 

「待ちなさい春蘭!」

 

 

しかしその一言で春蘭は動きを止めた。

 

 

 

 

「華琳様!」

「やめなさい春蘭。今あなたを失うわけにはいかないわ」

 

 

華琳が全然に追いついたのである。

 

 

「まさか殿をここまで強化してくるとはね」

 

 

長坂橋にいる星たちを見てやられたという気分になる。

 

 

「それに馬超たちもいるとはね」

 

 

翠と蒲公英見て今真実を伝えても意味が無いと思い開きかけた口を閉じる華琳。

 

 

「今は退くことにするわ。でもいずれ必ずあなたたちを私に跪かせてあげるわ」

 

 

ニヤリと笑い華琳は身を翻す。

 

 

「全軍撤退!」

 

 

こうして魏軍の猛攻を防ぐ事が出来たのだった。

 

 

 

 

 

<おまけ>

 

 

「孫呉と同盟か……。使者は誰がいいかな?」

「そうですねー。それなりに身分がなければいけませんからねー」

「それじゃあ外交が得意な朱里お姉ちゃんと星お姉ちゃんがいいかな」

「いいと思いますよー。風としては月ちゃんにもお願いしたいですねー」

「へぅ? 私ですか?」

「そうだね。美味しいお茶が飲めるもんね」

「そんな、私なんてまだまだ。でも分かりました。孫策さんにはちゃんとお礼をしたいと思っていましたから」

「じゃあ決定だね」

「ふふふふふ」

 

 

 

 

 

 

ゾクッ

 

「どうしたの雪蓮?」

「え、うん、なんか今凄い寒気がしたのよね」

「おいおいこんな時期に風邪でも引かれた困るぞ」

「そ、それは心配ないと思うんだけど」

「……? まあ心配ないのならさっさと仕事をしなさい」

「……はい」

「やけに素直だな?」

「……なんとなくね」

 

 

 

完。

 

 

思わず気合い入れて書いてしまったぜ。

 

 

さて、TINAMIにアシスタントでも探してもらうかな。


 
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