No.171411

真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん改 その12

動け、動け、動け、動け、動いてよー!

初めての方ははじめまして。

そうでない方もはじめまして。

続きを表示

2010-09-09 19:39:18 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:14644   閲覧ユーザー数:10277

 

前回までのあらすじ

 

 

 

――――裏切りの微笑み

「へっへっへぅ」

「ボクの月を返してよぉー!」

 

 

――――慟哭する少女

「愛紗ちゃ~ん、目にゴミが入ったよ~」

「もう、しっかりしてください」

 

 

――――繰り返される悲しみ

「恋が鈴々の肉まん食べたのだ!」

「もっきゅもっきゅ」

 

 

――――突然の悲報

「あのメンマ屋が潰れているだと!?」

「なんやわからんけど違う店いこーやー」

 

 

――――動き出す宝譿

「うおぉぉぉぉぉぉ!」

「これは暴走!?」

「わからないのですー」

 

 

――――明かされる真実

「こ、ここここれは勉強のためでしゅ!」

「しゅ、朱里ちゃんの趣味でしゅ!」

「雛里ちゃん!?」

 

 

――――通じる心

「あの白馬に乗った赤髪…………何かを感じる」

 

 

――――限界を超えた戦士

「ちんきゅー…………活動限界です」

 

 

――――暴徒と化した市民

「天和姉さんがいけないんだからね!」

「だってー、一刀くんが好きっていっただけじゃない」

「そのおかげで男性客が嫉妬したのよ」

 

 

 

ではお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

「うむ。こうして調練の風景を眺めながらの一杯はまた格別な味がするな」

 

 

星は城壁の上でそんなことを呟いた。

 

 

一刀くん率いる北郷軍は路頭に迷った董卓軍を吸収合併したことにより非常に強力な軍勢となっていた。

 

 

問題とされていた武将不足もこれにより解決に至った。

 

 

呂布、張遼、華雄といった名高い武将、西涼の地で鍛え上げられた騎馬隊、賈駆、陳宮といった軍師。

 

 

さらに驚いたことに劉備軍が北郷軍に降るために徐州を訪ねて来たのである。

 

 

桃香の理想は大陸の人たちが笑顔で暮らせる世界を作ること。

 

 

そのためには一刀と共にある方が理想により近付けると考えたのである。

 

 

そんな建前を引っ提げてやってきた劉備軍を一刀は快く吸収合併した。

 

 

関羽、張飛などの武将に、諸葛亮、鳳統といった軍師を取り組む。

 

 

まさに死角なしといった北郷軍だった。

 

 

 

そして元君主だった、月、桃香は一刀専属の侍女になっていた。

 

 

メイド服を着こなす二人。それはそれは楽しそうに毎日を過ごしていた。

 

 

元々争い事が好きではない二人にはまさに天職だったのかもしれない。

 

 

君主:北郷一刀

武将:趙雲 呂布 張遼 華雄 関羽 張飛(程昱)(郭嘉)(董卓)

軍師:程昱 郭嘉 賈駆 陳宮 諸葛亮 鳳統

特級メイド:董卓 劉備

アイドル:張角 張宝 張梁

 

 

名前だけ見れば国をいくつ落としてもおかしくない面子だ。

 

 

 

 

 

 

「ふふふ……♪」

 

 

酒を飲み終えた星は鼻歌を口ずさむ。

 

 

「歌はいいねぇー」

 

 

そこに一刀がやって来る。

 

 

「おや、一刀くんではありませんか」

「非番だからってお昼から酒ばっかり飲んじゃダメだよ?」

 

 

やんわりと注意する一刀。

 

 

「いままでこうもゆっくりとする時間がなかったものですから許してくだされ」

「それもそうだね。星お姉ちゃんは頑張ってくれたもんね」

 

 

一人で全ての兵を調練していた星だからこそ言える台詞だった。

 

 

「これからまた忙しくなりそうだから今のうちにゆっくり休んでてね」

「それはどういう意味で?」

 

 

星は目を細めて一刀に尋ねる。

 

 

「さっき詠お姉ちゃんから報告があって、袁紹軍が曹操軍に負けたらしい」

「……なるほど。ついに北が動きましたか」

 

 

反董卓連合で洛陽を得た曹操軍。

 

 

華琳は軍師不足に悩みながらも着々と軍備拡張と内政の充実に取り組んでいた。

 

 

それを面白くおもわなかったのが袁紹――麗羽である。

 

 

とりあえず戦を仕掛けたはいいもののあっさりとやられてしまい、麗羽は顔良――斗詩、文醜――猪々子と共に行方不明となった。

 

 

 

 

 

「ついでに、孫策軍が袁術軍に反旗を翻して揚州を制圧」

「なんと! そこも動いたか……」

 

 

反董卓連合で月にフルボッコにされた袁術軍は孫策軍相手に為す術なくやられてしまったのである。

 

 

「となると、残りは荊州、益州といったところが鍵となりますな」

「そうだね。曹操軍が益州に攻め込む準備をしているとの報告もあったから恐らくそっちはもう手遅れだろうね」

「なるほど……となると残りは荊州ですな」

「それについては今軍師たちが話し合ってくれてるよ」

 

 

最高の頭脳たちが話し合っているので結論はそう遠くないうちに出るであろう。

 

 

ちなみに荊州は治めていた劉表が病死し、跡取りもいなかったので荒れている。

それは益州も同じような状況であった。

 

 

「どんどんこの動乱は終幕へ向かっているということですな」

「そうだね。曹操の魏、孫策の呉、そして俺たち庶。この三つに絞られるだろうね」

「最後までこの趙子龍、一刀くんの下で槍を振るいますぞ」

「ありがとう。期待しているよ星お姉ちゃん」

 

 

一刀の笑顔に星の決意は揺るぎないものとなった。

 

 

しかし、彼らは忘れていた。

 

 

第四の勢力を。

 

 

それは遥か北の大地で臥竜のごとく地に伏せる人物。

 

 

その名を、公孫伯珪。

 

 

果たしてその人物の存在は気付かれるのか。

 

 

神のみぞ知る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぅ~、星さんばかり一刀くんと話していてずるいですよ」

「そうだよね。私たちも頑張ろうね月ちゃん!」

「はい。桃香さん!」

 

 

この乱世の中。

 

 

「見てください風! 新技ですよ!」

「おお! 鼻血を様々な方向に操れるようになったのですねー」

 

 

それぞれが。

 

 

「恋殿! 見てください! 一刀くんに教えてもらった新技ですぞ! ちんきゅーーーじぇのさいど!」

「…………すごい。岩が真っ二つ……!」

「ちょ、ボクにも教えなさいよ!」

 

 

様々な思いを。

 

 

「はわわ! 羽扇から光が出ました!」

「あわわ! それ幻覚だよ朱里ちゃん!」

 

 

胸に秘め。

 

 

「勝負なのだ華雄!」

「望むところだ鈴々!」

「なあ、あの二人声が似てないか?」

「愛紗、それは言うたアカン」

 

 

恋する乙女たちは。

 

 

「みんな大好きー!」

「みんなの弟―!」

「とっても可愛いー!」

『一刀くーーーーーーーーーーん!』

 

 

戦い続ける。

 

 

 

 

 

 

<おまけ>

 

 

「なんか、幽州は平和だなー」

 

 

完。

 

 

ちょっと短いかな?

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
121
4

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択