曹操軍を撤退させた雪蓮たちは南制に出ていた。
このままではいずれ曹操軍と決戦した時必ず負けると思ったからだ。
なので西は蜀と同盟しているので必然的に南を制圧するしかなかったのだ。
その南制をしている間、レイと思春は街にいた。
曹操軍との戦いの時命令を無視した事による罰として雪蓮から一カ月間の謹慎処分を言い渡されたからだ。
雪蓮たちとしては罰と言うよりいちゃつける時にいちゃついとけといった感じだ…。
という訳で今日は街で買い物に来たわけである。
「レイ…このメガネはどうだ…」
(メガネかけたらどんな感じかな~みたいな~)
「こうですか?………でも俺としてはこっちの方がいいと思うけど…」
(やっぱり俺としては片眼鏡がいいよな~カッコ良さそうだし)
「それは駄目だ!」
「どうして?」
「亞莎と……お揃いに…なる…から」
(確かにそっちの方が似合うけど…駄目!!!)
「……」
(か…かわいい…)
「いっ行くぞ!次は服屋だ!」
「…うん」
服屋に着いた二人…。
「この服はどうだ!」
(似合ってるかな~?)
「俺としてはこういう服がいいかな~」
そう言ってレイが手にしたのは伝説の木がある高校の新制服だった。
「!!そ!そ!そ!そんな服、き!き!着れるか!!馬鹿者!!」
(こんなひらひらの服着れる訳ないぞ…そりゃ蓮華様には似合うと思うが…私には……)
レイの取った服を見た思春はテレまくって顔を真っ赤にして言った。
「……うるうる……駄目?」
レイの攻撃!目を潤ませて思春を見つめた
「……」
(そんな目で見るな!……かわいすぎて断れない)
思春にクリティカルヒット!!!
「……………二人きりの時だけだぞ…」
思春はレイのお願いを聞いてしまった。
「うん!」
(やっぱりこの技は使えるな…これを着た姿は誰にも見せたくないし…ブイ)
策士なレイであった。
その後色々店を回っていたら日が落ちてきたのでレイたちは家に戻った。
思春が護衛になったのでまた一緒に暮らすようになったのだ。
そして二人は夕食を作り始めた。
「レイ…この野菜を切ってくれ」
「は~い」
「それが終わったら机を拭いておいてくれ」
と他愛もない会話をしながら作ってた。
そして机の上に料理を並べ終わったあと二人は席に着いた
「「頂きます」」
今日の夕食は麻婆豆腐に回鍋肉だ。
「レイ……ほら」
思春は麻婆豆腐をレンゲですくいレイに突き出した。
「思春、もしかして」
「今は二人きりだ……ほら」
「恥ずかしい…」
「嫌か………(ジー)」
思春は涙を滲ませて顔を真っ赤にしたレイを見つめた。
「う……わかったよ………あ~ん」
(かわいすぎ……………降参だ)
「よし。ほら…」
(やはりたまには涙目で訴えてみる物だな……かわいいレイも見れたし)
ある意味似たもの同士の二人である……。
「「御馳走様でした」」
「さてと片付けをするか…」
「そうだね…手伝うよ」
夕食を終えた二人は仲良く片付けをした。
「これで終わりか……レイ…すまん、少し外に出てくれ」
「なんで?」
「いいから出ろ。私がいいと言うまで入ってくるな。いいな」
「うん」
片付けが終わると思春はおもむろにレイを家から追い出した。
そして数分後…
「レイ……いいぞ」
「は~い」
レイは家に入った瞬間驚いた。
そして次の一言で完璧に落ちてしまった。
「こ~ら…レイ君…勉強ちゃんと…してた?」
(はずかし~)
そこに立っていたのは街で買った新制服を着た思春だった。
髪型もいつもはお団子で纏めていたが服に合わせポニーテールにしてた。
「思春せんぱ~い」
(かわいいけどどっか知的で…我慢できない!!!)
レイは暴走し、思春に抱きついた。
「ちょ…レイ」
「思春先輩かわいすぎ!!髪もサラサラして気持ちいい…(すりすり)」
「触ってもいい…ってどこ触ってる!!エッチ!!」
「この姿、誰にも見せたくない!!」
「見せられないのは今のレイの姿だ!」
少ししてようやくレイはもとに戻った。
「思春……その姿この家以外禁止だな」
「そうだな…レイの暴走が酷過ぎる」
「ごめんなさい」
「暴走は私以外にはするなよ…」
「……はい……思春先輩」
「!!着替える!外に出てろ!!!」
思春も恥ずかしくなりいつもの服に着替えてしまった。
そんなこんなで大分遅い時間になってしまった。
「ふぅ…もう遅いし寝るぞ」
「うん」
「寝る時はギュっとしろよ」
「はい…おやすみ思春」
「おやすみ……レイ」
また一緒に寝るようになって、二人は抱きしめあって寝るようになった。
思春は不意に目が覚めた。
「……厠…」
厠に向かった後レイの眠る布団に行こうとした時机の上に何かあるのに気付いた。
思春はそれを手にして目を通した。
「?……手紙?…………ふぅ」
目を通した思春はレイを起こさない様に家を出た。
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どうにか第7章です。
あらすじとしては曹操軍撤退後です。
何事もなければいいのですが…
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