No.157075

真・恋姫呉√アナザー~戦場に響く二つの鈴の音~第九話

秋華さん

蓮華ちゃんが好きです。

でも

思春ちゃんのほうがも~と好きです。

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2010-07-11 23:32:40 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:10324   閲覧ユーザー数:8428

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黄巾の乱

 

すべての始まりであり、一つの時代の終りを告げる戦い

 

次世代を担うであろう英雄達が産声を上げる

 

知・武・兵………そして互いの思いがぶつかり合う

 

誰が望んでこうなったのだろうか?

 

それは、だれにもわからない。

 

分かることは唯一つ

 

世界は変わり始めているという事

 

そして………

 

長き戦いが始まってしまうということだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冥琳「雪蓮、そういえば最近妙な噂が都から広まっているのは知っているか?」

 

雪蓮が執務室で仕事をしていると、同じ部屋で雪蓮を見張って…いや一緒に仕事をしていた冥琳が喋りかけてきた。

 

雪蓮「え?どんな噂なの?」

 

仕事を抜け出したくても、冥琳が見張っているため嫌々仕事をしていた雪蓮が冥琳の話に食い付く。

 

冥琳「……”空より降る白き光、その恩恵を受け、これから起こる乱世を鎮めるもの現る。そのものは天の御遣いとなり大陸に平和をもたらす”…だそうだ。」

 

雪蓮「なにそれ?意味が分からないんだけど?」

 

冥琳「まぁ…そうだろうな。正直くだらない与太話だとは思うんだがな…」

 

そう言った、冥琳の顔が少し暗くなる。その様子を雪蓮は見逃さなかった。

 

雪蓮「あら、どうしたの?…まさか美周郎といわれている貴方がそんな話信じているの?」

 

冥琳「いや…」

 

雪蓮「それにしては、歯切れが悪いわね。………本当にどうしたの?」

 

冥琳「……もしかしたらその噂に乗っかって天の御遣いを名乗るものが増えるだろう…そうなると、ますますこの時代が混沌としてしまうと思ってな…」

 

雪蓮「……なるほどね。たしかにそうかもしれないわ。…でもきっと大丈夫じゃない?」

 

冥琳「何を根拠に言っているの?」

 

雪蓮「そうね…もしそう名乗るものが現れたとしても、天の御使いとしての力を示す必要があるでしょ?そんな事本当の御使いか、よほど才に恵まれている人しか出来ないわ。……あとは女の勘かな♪」

 

冥琳「…最後のがなかったら初めて雪蓮を尊敬したのだがな。」

 

雪蓮「なによー!!珍しく真面目に答えたのに…いやになっちゃうわ。」

 

先ほどまで真剣な話をして暗くなっていた、執務室の空気が一気に明るくなる。

 

冥琳「普段から真面目に答えてほしいものだがな。…だが…フフッ…ありがとう。」

 

そう言った冥琳だったが、実は本当に感謝をしていた。自分はいつも最悪のことばかり考えてしまうため、こういった雪蓮の明るいところにずいぶん助かっている。まぁその代わりいつも苦労を掛けられてしまっているため、それで帳尻が合っているともいえる。

まぁ実際には冥琳の方がかなり雪蓮に困らされているため、あっていないとは思うが、そこは断金の仲と言った所か不満を出すことはあまりなかった。

 

兵士「申し上げます!」

 

明るくなった執務室が、兵士の声によって一気に緊張がはしる。

 

冥琳「何事だ!」

 

兵士「は!袁術様の所から使いが参られ、”至急城に来られたし”の事です。」

 

雪蓮「…ちっ…いったい何の用かしら…」

 

冥琳「多分…最近賊が増えてきているからまた討伐せよとかでしょう…」

 

そう、ここの所前にもまして賊が増えていたのだった。

だが、袁術が自分の兵を出して討伐するわけはなく、大体雪蓮達がやっていた。

 

雪蓮「はぁ…わかったわ。すぐ向かうわ。……あ、一刀が戻ってきたら私が呼んでいたと伝えておいて」

 

冥琳「また用事を押し付けるの?」

 

雪蓮「ちがうわよ。…前から言っていたでしょ?」

 

冥琳「あぁ…あのこと?たしかに袁術の話が討伐だったら、いい機会かもしれないわね。あの二人のためにもね。」

 

雪蓮「そういうこと♪…じゃ行ってくるわね。」

 

冥琳「行ってらっしゃい。……さてと、そうと決まれば準備をしないといけないわね…」

 

 

雪蓮を見送った後、冥琳は前から雪蓮たちと話してきた事を実行に移すために頭を働かせる。

 

そのせいか、天の御遣いの噂は冥琳の頭の中からすっかり無くなってしまっていた。

~同時刻・・別の城の城壁の上~

 

城の中で一番見晴らしがいい場所。

そう城壁の上で思春は佇んでいた。

 

思春「一刀…大丈夫かな…」

 

思春が心配するのは、小さい頃から知っている青年。

人に優しく…というよりも甘く、たとえ他人でも助けを求められたらわが身を犠牲にしても助けてしまうお人よし。

だが思春はそんな青年が好きであり、ほとんど男には心を開かない彼女が唯一といっていいぐらいその青年には心を開いていた。

だがそんな青年は今思春の近くにはいない。

 

蓮華「あら?思春そんなに一刀が気になるの?」

 

思春「///////な!!!!れ…れ…蓮華様!?」

 

急に声を掛けられ、思春には珍しく大きな声をだし、後ろへ仰け反る。

普段見せることのない思春の行動に面白くなってか、蓮華がクスクスと笑い出す。

 

蓮華「クスクス…いったいどうしてしまったと言うの?貴方らしくもない…すきだらけよ?」

 

思春「は…すみません。……ですが、人が悪いですよ蓮華様。私が考え込んでいてすきだらけの所を狙うなんて…」

 

蓮華「ごめんなさいね。でもこんなに無防備な思春見るのは初めてだから…ついね♪」

 

そう言って、蓮華は舌を出して謝る。その顔は全然悪びれている様子はなく、むしろいたずらに成功して嬉しそうだった。

 

思春「はぁ……やはり、蓮華様は雪蓮様の妹君様なのですね…そういう所雪蓮様にそっくりです。」

 

ため息をつきながらも、思春の顔は微笑んでいた。

周りから【小覇王】の妹として見られ、いついかなる時も次代の王として見られているため、気を抜けない蓮華。うまく公私を使い分けれれば良いのだが、不器用なのかそういったことがうまく出来ない。そのため、最近では親友となった思春と二人の時にしか心が休まる時間はなかったのだ。

思春はその姿を誰よりも近くで見ていたため、蓮華が周りの視線に落ちつぶされないように…そして親友である彼女を守るために傍にいることに決めていた。

 

蓮華「…それにしても、本当に良かったの?一刀と離れることになって…貴方が望むなら…」

 

そう続けようとした蓮華の言葉は思春によってさえぎられる。

 

思春「…蓮華様。その話はここに来る前にも答えたはずです。私は貴方と共にいます。それは将としての勤めであり……親友としての気持ちでもあります。私は貴方に降りかかるすべての火の粉を振り払うと決めたのです。……それは一生変わることはありません。」

 

その言葉に蓮華は素直に感謝をした。そして私はなんて素晴らしい友を持つことが出来たのだろうと思った。そして改めて誓うのだった。

 

この友のためにも良き王を目指していくと…

 

蓮華「……ありがとう。……でも将として、親友としてとは言ってくれたけど、女としてはどうなの?」

 

思春「………それは蓮華様も分かっておいででしょう…たぶん同じ気持ちですから…」

 

そう言って二人は互いに視線を交わし笑う。

 

親友でありながら、恋敵。

 

そんな二人は互いに牽制しあうのではなく、正々堂々と戦うと決めている。

そう…二人は”強敵”と書いて”とも”と呼べる存在だった。

蓮華「そうね…それに今はさらに心配だしね…」

 

不意に蓮華がそう呟くと、さっきまで和やかだった空気が一気に重くなる。

 

思春「ですね。…正直申し上げるなら、あの二人は一刀の傍においてはいけません!!」

 

蓮華の言葉に反応して思春は一刀の傍にいる二人に向けてか、殺気と覇気を出す。

 

蓮華「そうね!!私も同感だわ!!…あの二人は強敵すぎるわ…何とか引き剥がせないかしら…」

 

思春「…私もそれを考えていました。…だが思い浮かびません。でも…蓮華様はまだいいと思います。…私なんて…いろいろと負けているのですから。」

 

そこには大陸に名を轟かせている、【鈴の甘寧】とは思えないぐらい弱弱しく、ただの恋焦がれる女の子になっていた。

 

蓮華「だ…大丈夫よ思春。一刀は体格なんかで選ぶ人ではないわ。……多分だけど。」

 

思春「……所詮一刀もただの男と言うことですか?…なら今のこの状況はかなり戦局的に不利です。イッソノコト…」

 

蓮華「思春…なんか怖いこと考えていない?」

 

思春「!!……ソンナコトアリマセン。」

 

蓮華「……まぁとにかく今は仕事の傍ら女を磨きましょう。そして次にあった時、一刀を驚かせてやるのよ!!」

 

思春「は!!…どこまでもお付き合いします。」

 

そう言って二人はその場を後にする。

その瞳はまさに乱世に相応しい武将の目。

 

一刀を手に入れる戦い

 

それもまた、乱世といっていいのではないだろうか…

 

果たして一刀を手に入れるものは誰なのか?

 

その答えはまだ分からない……

 

 

~雪蓮居城・鍛錬場~

 

一刀「よし!今日はここまでにしよう。お疲れ二人とも」

 

……「はぁ~おわった…」

 

……「あう~つかれました~」

 

一刀「なんだ?二人とも体力がないぞ?」

 

……「一刀と一緒にしないでくれよ。…これなら武器を作ったり、母さまの鍛錬受けてたほうが楽だよ。」

 

……「そうです。……それに私は武官じゃなく文官ですから。こんな厳しくしなくても~」

 

一刀「そうは言ってもな…最低限身を守るすべをつけないと倒されてしまうぞ?それに…もし俺が近くに居なかったらどうすんだ?俺は自分の仲間が傷つくのは見たくないんだ。」

 

……『ぽ~』

 

一刀「ん?どうかしたか?」

 

……「/////い…いやいや…なんでもない!!」

 

……「////ですです~」

 

一刀「そうか?ならいいけど…」

 

……「にしても汗かいた~今日風呂の日じゃないから体拭かないと…」

 

一刀「わー!!なにいきなり脱いでんだよ!!場所を考えろーーー!!」

 

……「////あうあ~だ、だめですよ~そんなことしたら一刀様の言葉では言えない所がおっきくなっちゃいますよ!!」

 

一刀「!!!!何いきなり変なこと口走っているんだーー!!」

 

……「いや、だってさこのままじゃ気持ち悪くて…」

 

……「////でも…一刀様はこういった方が好きなのかもしれない…で、でもそんなこんな明るい場所で見せるのは~~そ、それは私も体には自信があって、胸なんか雪蓮さまにも負けない…」

 

一刀「頼むから~俺のいうこと聞いてくれよ~お願いしますからぁ…(涙を流しながら土下座中)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうすぐ乱世…のはずなのだが、まったくそんな風には見えない一刀とその部下となった二人。

 

 

 

 

 

 

後に北郷隊の知と武の要になるのだが…今のこの状態では考えられない。

 

 

 

 

 

 

 

このままでいいのか孫呉。

 

 

 

 

 

 

もうすぐそこまで乱世は迫ってきている。

 

 

 

 

 

 

 

今ここに二つの鈴の物語の第二章が幕をあげる……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……「もう我慢できない!!私は脱ぐぞーー!!」

 

……「/////う、うん。こ…ここはおねえさんとしての威厳を見せるためにも…ぬ、脱ぐしかありません!!では~ま…まず…上から………」

 

一刀「いや~~~やめてくだざい~!!!!!」

 

兵士「……周喩様からの伝言があるのだが……どうしたら…」

 

冥琳「ふむ…それにしても少し遅いな…何をやっているのだろうか………」

 

ども!秋華です。

 

思春「第二部もよろしく頼む。…思春だ」

 

さてさて、今回は第二部プロローグ的なものを投稿しました。

 

思春「ああ…すべてはここからだ…」

 

え?…それはモノマネですか?

 

思春「//////ち…ちがう!!それより今回からオリキャラがとうとう主軸として登場したな」

 

そうですね~

 

思春「名は書かないのか?」

 

次回書きますよ?実はまだ真名が決まってなかったりして…

 

思春「たしかに悩むところではあるな。」

 

まぁ~頑張っていい真名つけますよ。オリキャラですが、最初から見てくださっている皆様なら、誰か分かる人もいると思います。

 

思春「まぁな…あれだけ分かりやすい伏線を出しておけばな…」

 

まぁわざとらしかったのは認めます。一人はもう名前は出ていますし、もう一人は次回期待ということで…

 

思春「なるほどな…たしか名前が出ていないほうは文官と言ったな」

 

それがヒントですね。

 

思春「しかし…また今回もいろいろ壊れていたな。私はあんな弱くないぞ?」

 

でもですね。原作やっていると、思春は恋心というものに対して凄く臆病だと私は考えたんですよ。そして、それを見守っている蓮華は恋に対しては、思春のお姉さん的な位置でしたし…

まぁ…あとは…あれですよ…

 

思春「ん?どうした?」

 

………すみません。ただあんなキャラクターがほしかったんです。

だって書いてて楽しいんですもん♪

 

思春「なんというか…もうフォローのしようがないな…あともん♪ってつけてもかわいくないぞ?」

 

大きなお世話です。

さて次回ですが…

 

まだ思春と一刀は合流しません。

 

そして、一刀たちが賊討伐に向かいます。

 

雪蓮と冥琳のたくらみとは?

 

以上です。

 

思春「まぁ…仕方が無いだろうな。だが…あの二人が一刀にひっつきすぎないようにしてくれ!!

 

あ~それは気分次第です。

 

思春「なん…だと…これでもし人気が出てきたらどうするんだ!!」

 

大丈夫です。

 

主人公がヒロインとくっつくのは当然ですから…………たぶん?

 

思春「たぶん?……てなんだーー!!」

 

さて、お待たせしました。今日の思春ちゃんのお時間です。

 

思春「無視するなぁーーー!!」

 

今回は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

織姫思春(ツンデレバージョン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これでいきましょう。

 

思春「……七夕はもうすぎたのにか?」

 

まぁ…夏のイベント第一弾といったところです。

気にせずいきましょう。ではまた次回お会いしましょう。あでゅー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思春「んん…あー…あー…よし」

 

思春「////別にお前なんかに逢えなかったって寂しくなんかなかったんだからな!!!////で…でも…き…今日だけはお前に甘えてやる。だから、お前も今日一日はずっと私の傍にいろ!!……だってお前は誰も変わることの出来ない…唯一私を愛することの出来る男なんだからな♪」

 

もし私が彦星だったら、天の川泳いでても毎日会いに行くぞ?

 

思春「////それは素直に嬉しいな」

 

な…なんだってーーー思春が素直だとーーー!!!

 

思春「…今私は織姫様だからな」

 

じゃあずっとそのまま…

 

思春「それは無理だ!!」

 

やっぱりね……(泣

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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