No.153929

真・恋姫呉√アナザー~戦場に響く二つの鈴の音~第八話

秋華さん

お待たせしました。
更新完了です。

ここからはシリアスはすっかりなくなり、ほのぼのがまってますよ~。

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2010-06-28 09:20:29 投稿 / 全13ページ    総閲覧数:11726   閲覧ユーザー数:9449

 

一刀「…ん…もう朝か…ってイタタタ…」

 

窓から差し込む朝日で気持ちの良い朝のはずが、二日酔いのせいで最悪の目覚めとなった。

 

一刀「あー昨日は飲みすぎたというか…飲まされすぎたな。…にしても何でか部屋まで酒臭いんだが…」

 

そう言いながらまだ半開きの目をこすって辺りを見渡すと、そこには気持ちよさそうに眠っている思春たちがいた。

 

一刀「あれ?…たしか昨日寝る時は一人だったよな…なんでここに皆寝てるんだ?」

 

相当お酒を飲んで酔っ払っていたので記憶がいまいちはっきりしないが、たしかに一人で寝たはず…いや、寝ただろう…寝たに違いない…多分…と、どんどん自信がなくなってきた一刀だったが、考えるのをあきらめて、もう一度皆を見て呟く。

 

一刀「…昨日も言ったと思うけど…皆俺のために本当にありがとう。俺はきっととっても幸せ者なんだね…」

 

そう言った一刀の顔は笑顔だった。

 

……「むふふ…そう思ってくれてうれしいわ。お礼は一刀の体でいいわよ~」

 

その声と同時に背中にやわらかい感触がのしかかった。

 

一刀「え!!…雪蓮起きてたの?って体ってなんだよ!!」

 

雪蓮「え~そんな一刀も子供じゃないんだから分かるでしょ?そりゃもちろん…」

 

その続きを言おうとすると、他の声でさえぎられる。

 

蓮華「ちょっとお姉様!!何するつもりなんですか!!」

 

雪蓮「だから…さっきも言おうとしたけどナニを…」

 

蓮華「わー、わー。朝から何言っているんですか!!」

 

そう言っていつのまにか起きていた蓮華も、俺に近寄ってきて背中で言い争いをはじめる。

 

祭「…なんじゃ、なんじゃ。うるさいのう…朝ぐらいは静かに出来んのか。」

 

そう言って不機嫌そうに頭を掻きながら祭は体を起こした。

 

蓮華「ちょっと祭からも何か言ってやってよ!」

 

そう言って蓮華は祭に事情を説明すると、何故か祭はこちらを見てニヤッと笑う。

祭「策殿。それはずるいですなぁ。それならばワシも同じ事を要求したいのう…」

 

そう言って祭さんも俺の近くに近寄ってきて言い争いに加わる。

 

蓮華「ちょっと!!祭!?」

 

その返事に驚いたのか、蓮華はさらに声を張り上げる。

 

……「まったく…昨日あれだけ騒いだのにまだ足りないのか?」

 

……「あはは~元気がいいですね~」

 

そう言ってきたのは、冥琳と穏である。しかも何故か二人とも俺の腕を取って、二人で俺を挟み込んだ状態になっていた。

 

冥琳「一刀おはよう。…うむ。その顔をみると少しは良くなったのだろう。…あぁそれと私に対する礼なら今度二人で町に出かけるということでいいぞ♪…むろん最後までだぞ?」

 

穏「あ~ん。冥琳様ってばダ・イ・タ・ン。その最後までってのが凄く気になりますぅ~。…あ、私は一緒に書物庫に言ってくれるだけでいいですから~」

 

そう言って二人も好き勝手を言ってくる。その言葉を聞いていたのか先ほどまで騒いでいた三人がこちらに話を振ってくる。

 

雪蓮「ちょ…冥琳!?あなた何勝手に言っているのよ!そんなうらやま…じゃなかったうらやましいこと許さないんだからね!!」

 

冥琳の発言にビックリしたのか、心の声が駄々漏れになっていた。しかも言い直したのに言い直されていないし…

 

祭「そうじゃ!そうじゃ!それに穏!お主も書物庫にいってナニするつもりなんじゃ!」

 

穏「あや~そんなの本を一緒に読むだけじゃないですか~」

 

祭「嘘をつくでないわ!!お前と一刀が書物庫にいったらやることなど一つしかないじゃろうが!!」

 

蓮華「皆いい加減にしてください!!…それに一刀は私とずっと一緒にいるんです!!」

 

雪蓮・冥琳・祭・穏『そんなこと許すわけがない(わ)(でしょう)(じゃろうが)(じゃないですか~)!!』

 

蓮華の発言に皆が口を揃えて反対をすると、さらに口論は熾烈を極めだした。

 

あぁ…神様俺は一体どうしたらいいんでしょうか…そりゃ皆からの好意は嬉しいし、現在進行形でやわらかいものが体に当たって気持ちいいし、ちょっとお酒臭いけどいい匂いはするし…って何言っているか分からなくなってきたけど…あーどうしたらいいんだよ…

 

そう言って遠い目をしていると視界にあきれ果てた顔をしている、思春が映った。

 

一刀(思春頼む!!この状況を何とかしてくれ!!)

 

そう目で訴えると、俺が言おうとしていることが伝わったのか、コクンと頷くとこちらの方に近寄ってきた。

 

でもなぜか顔を赤らめていた。

 

思春「皆さんもうこれぐらいにしにゃしょう。かじゅとが困ってにゃす。それに…かじゅとは私のものでしゅ。みにゃさまに渡すわけにはいきましぇん!!」

 

そう言って他の皆を引き離して俺に抱きついてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ…思春だよな…変なものでも食べたのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしかして…まだ酔っていらっしゃるのかしら…

 

 

 

 

 

 

 

その時時間が止まっている感じがした。

 

雪蓮「………は!ちょっと思春!!何言っているのよ!!」

 

冥琳「……そ、そうだな。何を言っているのだ思春よ!」

 

祭「……むう…思春のやつめどうしたというのだ…」

 

穏「あやや~壊れちゃいましたか?」

 

蓮華「思春…これがあなたの本気だって言うの?思春恐ろしい子!!」

 

そう皆が言うとまた俺に抱きついてきた。

 

思春「はにゃりぇてくだしゃい~」

 

思春は壊れたまま皆を引き離そうとする。

 

 

そして俺は思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな思春もイイと…

 

 

 

 

 

 

 

 

そして思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

昨日の宴のことを……

 

 

 

 

 

 

~宴~

 

雪蓮「あ~やっときたわね。ほらほらまずは一杯…」

 

俺が着たのに気がついたのか、雪蓮がこっちによってきてお酒の入った杯を渡す。

 

一刀「ちょっと、ちょっと…分かったから飲むから…」

 

祭「ん~なんじゃ策殿の注いだ酒しか飲まんのか?わしが注いだ酒も飲まんか!!」

 

そう言って祭さんも空になった杯にお酒を注いでくる。

 

一刀「わかってるって…飲みますから…」

 

そう言って注がれたお酒を飲み干す。

 

一刀「……ぷはぁ~飲んだー!!……ってあれなにまた注いでいるの冥琳?」

 

冥琳「お前は何言っているんだ?あれだけ心配させといて…今日は杯が空のままでいることなんてないと思え!!」

 

一刀「ええ!!さすがに手加減してほしいんだけど…」

 

冥琳「それは無理だな」

 

祭「無理じゃろうな」

 

雪蓮「無理ね♪」

 

そう言って次々と酒を注いでいく。

心配をしてくれて嬉しいのと、この状況に泣きそうになっていると、そこに凛とした声が響く。

 

蓮華「ちょっとお姉様たち!!」

 

一刀(あぁ…蓮華。さすがにこの状況を止めてくれるのか…ありが…)

 

蓮華「私達も注ぎたいんですから、場所交代してください!!」

 

穏「そうですよ~一刀さんをこちらにも回して下さい!!」

 

一瞬にして目の前が真っ暗になった。

俺が天の助けと思っていた声は、黄泉の国へ誘う声だったのだ。

 

一刀「あーーーわかったよ。心配かけたのは俺の所為だし今日はとことん飲むよ!!」

 

『ワァァァーーー』

 

俺は覚悟を決めて皆が注いでくれるお酒を飲み干すのだった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・数刻後

 

一刀「うぷ……もう…勘弁してください…お願いですから…」

 

雪蓮「え~なんでよ~まだまだこれからよ!」

 

祭「まったくこれくらいで…なさけないのう…今度から酒の鍛錬もしなくちゃあいかんの。」

 

涙を流しながら頭を下げている俺を見ても、飲兵衛たちは好き勝手を言ってさらに杯にお酒を注ごうとしていた。

 

冥琳「ほほう…祭殿。もしそれを本当にやるとおっしゃるのなら酒代は自分もちでやってくださいね。」

 

穏「ん~もう~涙流して頭下げている一刀さん……か~わ~い~い~♪……は!それは私を誘っているってことですね~もう一刀さんたら~……」

 

軍師さんたちはもうお酒を注ぐことはやめてくれたが、今の現状を止めることはしなかった。むしろニヤニヤしながら楽しんでいるようだった。

 

(一人だけおかしいのは気にしたらだめだと心の中の誰かが言った)

 

だが、そんな人たちよりも恐ろしかったのがいつもはおとなしい蓮華だった。

 

後に冥琳はこう語っている。

 

 

 

 

蓮華様にお酒を飲ますなら、加減をしないといけない…これは孫呉の重要事項だと…

 

 

 

 

蓮華「こら~かじゅと~おねえしゃまたちばっかりきにしてるんじゃにゃいわよ~わたしもかまいなしゃい~」

 

一刀「かまって…て、さっきから一緒に喋ってるよ?なにがいけないの?」

 

蓮華「にゃに…て……そんなこともわからにゃいのか~!!」

 

そう言って両手を上に上げて威嚇をしてきた

 

一刀「ごめん。分からないんだけど…」

 

蓮華「……なんでおねえしゃまの方がかじゅとに近いのよ~…なんでおねえしゃまばっかり見てるのよ~もっと私に近づいてきてよ!!私を見てよ~!!」

 

一刀「……は?…い、いや…そんなことはないと思うんだけど?」

 

蓮華「口答えするにゃ~!!」

 

一刀「はぁ…わかったよ。」

 

また口答えしたら怒りそうだったので蓮華の言う通りにしてみると…

 

蓮華「なにみてりゅのよ~!!」

 

バシィィィィン

 

いい音をさせて蓮華が頬をたたいた。

 

一刀「ぷはぁ!!……理不尽だぁ~!!」

 

俺の心からの叫びは蓮華に届くことはなかった。

 

・・・・・・・・・・

・・・・・

・・・

 

 

雪蓮「あらら…こうも見事に壊れるとわね…」

 

祭「めったに見れるものじゃないの♪」

 

冥琳「これは驚きだな。」

 

穏「ですねぇ~」

 

そう言い合っていると、獲物を見つけたような目をしながら蓮華が叫んだ。

 

蓮華「おねえしゃまたち!!もうおしゃけがないわよ~もってきてほしいな~」

 

雪蓮「はぁ?あんた誰に向かって…」

 

蓮華「い・い・で・しゅ・よ・ね!?」

 

蓮華から放たれる殺気と覇気は今まで感じた中で一番のものだった。

 

雪蓮「は、はい!!」

 

それもそのはず、あの雪蓮が文句をいえなくなってしまうぐらいなのだから…

 

蓮華「あははは~もっとしゃわげ~!!だりぇか芸をしろ~」

 

いつの間にかこの宴は蓮華の独壇場となっていた。

 

そしてそれを止めれるものはこの呉にはいなかった。

~思春√その二~【太陽】

 

一刀が皆に囲まれて困っている顔を私は少し離れた場所で見ていた。

 

思春(よかった…本当によかった)

 

けして声に出しては言えないが、それが私の心からの言葉だった。

そして周りを見てみると、今日の朝までは考えもつかないくらい皆笑っていた。

私はそれがうれしかった。

 

一刀がふさぎ込んでしまってからと言うもの、一刀に深いつながりがあるものはもちろん。今までそんなに話していなかったであろう、侍女や民たち、さらには兵士たちまでが元気をなくし、笑顔を見せることが少なくなってしまっていた。

それすべてが一刀がふさぎこんでしまったせいだとはかならずしも言えないが、ほとんどがそうではないだろうか?

その証拠が今この場では皆が気持ちのいい笑顔でいることだろう。

いつの間にか一刀の存在は呉の皆を笑顔にする太陽になっていたのだ。

 

一刀が笑っていると、自然とこちらまで笑っている。

 

一刀に話しかけられると、気持ちが穏やかになる。

 

一刀がいるだけで、この混沌とし始めている世界が明るくなる気がする。

 

まさに太陽そのものだろう。

 

 

 

 

 

 

だが、私…いや私達はその太陽を一度曇らせてしまった。

 

 

 

 

 

 

これはけして忘れてはいけない私達の罪。

 

 

 

 

 

 

二度とこうしたことをしないように戒めておかなくてはいけない。

 

 

だからといって、彼を閉じ込めておくわけにもいけない。

と、言うより彼は閉じこもってはくれないだろう。

 

人が傷つくのが何よりも嫌いで、一度知り合ったものだけでなくまったく知らないものでも助けてしまうお人よし。

 

そう…たとえ自分が傷つくことになってもそれは変わらないのだろう…

 

 

 

ならば、私の役目は決まっている。

彼がなすことを、わが身をつかって成すということだ。

だが、彼は人を巻き込むのを嫌う。

 

 

・・・・・・・・・ただ自分がやりたいからやるんだ。他の人を巻き込めないよ・・・・・・・・・・・・

 

 

そんなことを言うから手を貸したくなるとは、彼は一生気付かないのだろうな…

 

だがそれでこそ、私が好きになった…いや私達が好きになった一刀だろう…

 

本当に困ったやつだ…

 

さて…そろそろ私もあの中に入っていくとしよう。

 

私も一刀が好きな一人の女。

 

他の女達に囲まれているのは気に入らない。

 

ひねくれものの私だが、今日くらいは素直になろう。

 

 

 

 

 

 

 

一刀が久しぶりに笑っていて気分がいいのだから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私達は再び太陽を手に入れたのだ。

 

~思春√・終~

~再び宴~

 

楽しかった宴にも終りは必ずやって来る。

先ほどまで騒いでいたのに、いつの間にか静かになって周りには知った顔しかいなかった。

 

今は皆静かに…そうただ静かに月を見ながらお酒を飲んでいた。

 

一刀「皆余韻に浸っているところすまないんだけど、ちょっと俺の話を聞いてくれないかな。」

 

そう言って皆に切り出す。

本当なら最初に言っておかないといけないことなんだろうが、そんな暇を与えてはくれず今にいたったという事だ。

 

一刀「まずは今日俺のためって自惚れていいのか分からないけど、こんな楽しい宴を開いてくれてありがとう。そして心配をかけてごめん。」

 

そういって頭を下げる。みんながそれに対して返事を返そうとするが、それを待たず言葉を続ける。

 

一刀「俺さ…始めて人を殺した時からずっと悩んでいたんだ。こんな血に汚れた手で皆を笑顔に出来るのかって…今思えば他の皆も、たとえ手が血に染まろうと平和を目指して頑張っているって言うのに情けないと思うけど、でもこれからもあまりヒトを殺したくない…たとえ獣に落ちてしまっていてもだ…。本当ならヒトが死ぬような戦いなんてないほうがいいんだ。俺はそう思っている。だけど……だけど、俺は戦いを否定することは出来ない。いや…もうしない。悪いことをしたら叩かれる様に、力を使ってでも止めてこの大陸を変えなくちゃいけない。そしてもうこんな悲しいことが怒らないように終わらせる。この先、生きていく人たちのためにも…」

 

そこで言葉を一度区切る。周りからの反応はない。皆俺の言葉を聞いてくれている。

それが嬉しかった。

 

一刀「これからも、俺は皆に迷惑をかけることになると思う。それがとても心苦しいけど…でももう部屋に閉じこもって逃げたりはしない。真正面から向き合っていく。そして子供の頃の誓いを叶える。知っている人もいると思うけど、俺の願いは”皆が笑顔でいられること”このためにこれから頑張っていくつもりだ。そしてもしここにいる雪蓮がこの願いとかけ離れてしまうことになってしまったらその時は俺が雪蓮を討つ。……まぁそんなことないと思うけどね。ええっと…つまりなにがいいたいかというと…あぁ…なにが言いたいか分からなくなっちゃったけど、とにかくこんな俺だけどこれからもよろしくお願いします。」

 

最後はしまらなかったが、言いたいことはしっかりと言葉にして言えた。そう思い頭を下げていると、俺に向かって声がかかる。

 

雪蓮「頭を上げよ、北江清!!」

 

先ほどまで酔って笑っていた雪蓮とは思えない凛々しい顔して雪蓮が目の前に立っていた。

その顔はまさに王として相応しい顔だった。

雪蓮「我孫呉の王として命令をする。もし私が民を省みない悪逆非道の王となったら、その手で我首をはねよ!!そしてこれは一刀だけじゃない。私についてきてくれる者たちも同じ命令をしておく。…私の願いもここにいる一刀と同じ”皆が笑顔でいられること”だ。そのためならば私自身血にまみれようとも成し遂げてみせる。だからこれからも皆の力をこの孫伯符にかしてちょうだい!!」

 

一瞬の静寂…そしてその後大きな歓声が湧き起こった。

 

冥琳「ふっ…なにを今更…。周公謹。先ほどの命しかと承りました。そして私の知すべてをその願いのため使いましょう!!」

 

祭「そうじゃの…黄公覆。ワシもその命承ったぞ。ワシの武もその願いにすべて使いましょうぞ。」

 

穏「もちろんですよ~。陸伯言。その命承りました。私の力のすべてをその願いのためにお使いください!……頑張っちゃいますよ~」

 

蓮華「はい!孫仲謀。その命しかと心に刻みました。お姉様先ほどの願いは私も同じ是非私の力使ってください!」

 

思春「わかりました。甘興覇。もし道を外してしまった時私が首をはねましょう。しかしその道を踏み外さぬ限り雪蓮様に降りかかる災いはすべて私が切り伏せてごらんに入れましょう。」

 

皆次々と雪蓮の言葉に感動し、歓喜して誓う。

(先ほどまで酔っていた者とは思えないぐらいだ…特に蓮華)

 

雪蓮「みんなありがとう。…さてもう一度乾杯しましょうか。」

 

そう言うと皆次々と杯を手にもつ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”孫呉の栄光と民達の笑顔に…そしてここにいる素晴らしき仲間達に……乾杯”

 

 

 

 

 

 

『乾杯!!』

 

 

 

 

 

その日は孫呉にとって忘れられない日となる。すべては”人の笑顔のために”その誓いのもと孫呉は一つとなったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳴らなくなった鈴が再び音を響かせ始めた。

 

 

その音は前にもまして力強く、そしてやさしい。

 

 

その音に引かれ、光が集まりそして周りが照らされていく。

 

 

鈴の願いはこの大陸に何をもたらし、なにが変わっていくのか…

 

鈴は光と共にまた音を鳴らす。

 

また新たな”笑顔”という光をつくり、暗闇を照らすために…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「それじゃあ俺はもう休むよ。今日はありがとう

 

雪蓮「ええ、ゆっくり休んでね。」

雪蓮(また後で逢いましょ。)

 

冥琳「あぁ。明日は早いぞ?」

冥琳(まぁ朝は一緒にいるがな…)

 

祭「なんじゃもう寝るのか?」

祭(一刀の寝顔を見ながら飲むのもいいのう)

 

穏「おやすみですぅ~」

穏(この機を逃しては軍師としての名が泣きますから~後で伺いますね。)

 

蓮華「えぇ…また明日ね。」

蓮華(皆より一歩前に進むためには…これしかないわね)

 

思春「………ああ」

思春(皆やる気なのか?しかし私は負けん!!勢いをつけるためにも酒を飲まねば…)

 

 

一刀「ぶる…あれ?なんでこんなに寒気がするんだろう…嫌な予感がするなぁ………」

 

ども秋華です。今回のお話はいかがだったでしょうか?

 

思春「ふん…思春だ。今回は今までのオーラスといったところか?」

 

そうですね。ここで第一部完ってかんじです。次からは第二部が始まります。

 

思春「つまりゲームと同じ黄巾の乱が始まるということか…」

 

そうです。まだでてきていない武将も出てきますよ~

 

思春「また苦しくなるな秋華。大丈夫か?」

 

あれ?心配してくれるんですか?

 

思春「//////ば、馬鹿者!!」

 

あらら…てれちゃって…か~わ~い~い…あ、すみません。もういいません。

 

思春「ふん…命拾いしたな」

 

まぁとにかく私のペースで書いていくんで、応援よろしくお願いします。

 

では次回ですが…

 

第二部プロローグから始まり

 

気付いたら一刀に部下が??

 

やきもきする思春

 

こんな感じでいこうかと…

 

思春「なに!!…一刀の周りにまた女が増えるというのか!!」

 

なにを驚いているんです?まだまだ増えますよ?まだ、あくまで呉だけですから…それこそ他の勢力にも…

 

思春「秋華!!何とかしろ!!これ以上は困る!!」

 

無理ですね。そもそも恋姫の理…いや世界の理に反するので…まぁ応援はしてますよ?

 

思春「応援って…書くのはお前だ!!!!」

 

あぁ…そうでしたね。ま、とにかく次回も楽しみにしてください。

 

さて、今日の思春ちゃんですが…どうしましょう?

 

思春「どうするって…それを私に聞くのか?」

 

冗談です。今回は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

告白する思春

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これでいきましょうか。

 

思春「告白って…なんで?」

 

なんとなく?

 

思春「だから…私にきくなぁーーーー!!」

 

やはり思春を困らせるのは楽しいな…でわでわあでゅー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思春「秋華め…変な風に目覚めてしまったのか?」

 

思春「………あの…その…な…じ、実はずっと前からお前のことがす…好きだったのだ。/////お…おどろいたか?…そうだろうな。私は素直じゃないからな。//////……こんな私だが、…つ…付き合ってくれないか?////」

 

当たり前だぜアミーゴ!!そうだろブラザー!?

 

思春「し…死ぬほど恥かしい////」

 

なにを言っているんだ?本編じゃぁこんなんじゃ済まさないZE

 

思春「ふ…ふざけるなーーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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