No.144884

魏√風END璃々編アフター 16話 「姜維対及川」

魏√風END璃々編アフター 16話 「姜維対及川」を投稿します。
意外と及川を応援するコメがありましたのでまずは及川を戦わせます。

2010-05-23 04:28:54 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:4459   閲覧ユーザー数:3749

「まったく、ワイを無視するなんてひどいやんかずピー」

 

訓練場への移動中に忘れ去られていた及川も皆に紹介された。

 

「悪かったって。ちゅうかお前はなんで来たんだ?」

 

「ガーン!?酷いにもほどがあるやんけかずピー。かずピーの一番の親友を自負しているわいがかずぴーの心配をしたらあかんのかいな?あんまり酷いとかずピーの天界での女性関係を此処でバラスで?」

 

「すみませんでした!!」

 

及川に女性関係をばらすと脅された瞬間、スライディング土下座する一刀なのだった。

だが、その行動がまずかった。

一刀の後ろには二人の般若がいた。

 

「「ご主人様、そこまでしないといけないという事はやましい事があるということですか(怒)」」

 

一刀の行動に激怒した嫉妬神アイシャゴンと覚醒してしまったヤン璃々が一刀に迫っていた。

 

「いや、そんな事はまったく無いです。俺の心には蜀の皆しか居ません」

 

「ああ、話を振ったワイが言うのもなんやけどかずピーは誰とも付き合わんかったで。告白されたんも全部「心に決めた人がいる」ゆうてことわっとたわ」

 

及川の言葉に二人は「それならいいんです」といって治まった。

そうこうしている内に訓練場に着いた。

まずは及川と姜維が戦うことになった。

 

「ううん、及川さんてそんなに強く見えないけど本当に戦えるの?」

 

「ははは、まああんまし強くないのはほんまのことやけど。ようは戦い方ちゅうことや」

 

「??まあいいか。本気で行きますよ」

 

「ええで。ほな、始めようか」

 

そういって二人の試合が始まった。

 

まずは両刃槍を持った姜維が突きを放った。

しかしそれを及川はジャケットのポケットに両手を突っ込んだままのらりくらりといった感じに避けていた。

 

「くっそぉ、なめるなー!!」

 

姜維はさらに突きの速度を上げだしたが及川に触れることは出来なかった。

暫くするとその様子を見ていた将達がある事に気付きだした。

 

「・・・!?主、まさか及川殿は」

 

「星の思ったとおりだよ。あれが及川の戦い方だよ」

 

みている将達がある事に気付きだした中、当の姜維はその事に気付かないでいた。

「・・・まだ気付かへんのか姜維ちゃん。ワイはまだ一歩も動いてへんで」

 

「!?そんな、まさか」

 

姜維は及川に言われて初めてその事に気付いた。

及川は体を捻ったりして避けるだけでその場を一歩も動いていなかった。

 

「ワイは動体視力だけには自信があるさかいにな。その気になったら飛んでくる矢を掴んでみせるで。せやから、そんな単純な攻撃やとな!!」

 

そういうと及川は姜維の繰り出す突きを避けずに槍の柄を掴み攻撃を止めて見せた。

 

「そんな!?ばかな」

 

姜維が驚く中、及川は目を鋭くして

 

「ほら見てみい。ほなら、次はワイの番や。ワイの必殺そのさん「豪殺 無音拳」」

 

そういうって及川がポケットから手を出すのだけ姜維は見ることが出来た。

それを確認した瞬間、彼女に凄い衝撃が走った。

 

「雫ー!?」

 

突然吹っ飛ばされた姜維を皆が心配するが、何時まで経っても姜維は地面や壁に叩きつけられることは無かった。

 

「しまった、思わず本気出してしまったわ。あんま女の子を殴るのは好きやないんやけど。大丈夫か姜維ちゃん?出来ればこれで降参してくれるとありがたいんやけど?」

 

「はっはい、大丈夫です。こっ降参します(///)」

 

お姫様抱っこをされているかたちになっている姜維は顔を赤くしながら降参を告げるのだった。

これで二人の試合は及川の勝利で終わった。

姜維をお姫様抱っこしたまま戻ってきた及川に星が声を掛けた。

 

「お見事でした及川殿。雫もこの一戦を糧にさらに精進してくれるだろう。どうですかな、及川殿?今度は私と一戦交えるのは」

 

「残念やけど遠慮させてもらうわ。ワイはそんなに強うないから趙雲はんほどの武将には敵わんわ。もう少し修行し直してから挑ませてもらうわ」

 

「むう、残念だが及川殿がそういうのならしょうがないですな。その時を楽しみにしてますぞ?」

 

「おおきに」

 

そういいながら抱っこしていた姜維を降ろしてあげると、その姜維が及川に話しかけた。

 

「あの、及川様。先ほどはスミマセンでした。おかげで勉強になりました。それでですが私の真名は雫て言います。この真名、及川様にお預けします」

 

「おおきに雫ちゃん。もうしっとるかもせえへんけど天には真名がないんや。せやからワイの事は名前の祐って呼んでくれたらええわ」

 

「分かりました。祐様」

 

姜維の様子を見た皆が同じ事を思った。

 

「及川に惚れたな姜維は」

 

「??どうしたんや、皆はん。ワイの事見て?」

 

そして一刀はさらにこう思った。

 

「・・・及川。お前はあんなに女好きだったくせに何で自分に向けられた好意には鈍感なんだよ?」

あとがき

 

今回はあえて何も言いません。

 

思ったより及川を応援する声がありましたので急遽活躍させて見ました。

 

・・・・・・やりすぎたな。


 
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