No.142555

病姫無双 五胡編 8

護衛さん

ついにあの人が・・・・なんつって

2010-05-12 01:00:36 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:4674   閲覧ユーザー数:3826

一刀と元王が対決してから数週間・・・

その間は平和だった・・・が

黒曜「何!?それはまことか!?」

一刀「どうしたの?」

黒曜「ああ、こいつの話によるとな・・・・あのお方が帰ってくるようなのだ」

一刀「あのお方?」

黒曜「ここの現王だ」

一刀「えぇ!?ここってあいつが王じゃないのか!?」

黒曜「まぁ、そう思っても仕方がないが・・・実際の王はその・・・」

一刀「その?」

黒曜「・・・放浪に出ていたのだ・・・・一刀が来る・・・・5日前に」

一刀「ええ!?って大丈夫なの?その・・・・王がいなくなって・・・」

黒曜「私だって止めたぞ!?だがな、聞いてくれなくてな・・・・」

一刀「・・・ドンナ人なの?」

黒曜「他人にも自分にも厳しいお方だ・・・・だが、一度信用を得れば・・・これ以上ない信頼を寄せてくる方でもある」

一刀「・・・・そう・・・なんだ・・・・」

黒曜「おそらく一刀が思ってる人ではないぞ?」

一刀「え?」

兵「慕容コウ様、北郷様・・・王がお呼びです」

黒曜「わかった・・・一刀いくぞ」

一刀「わかった」

黒曜「・・・・・失礼します・・・慕容コウと北郷一刀・・・・参りました」

王「ああ・・・すまない、急に呼び出してしまって」

黒曜「いえ・・・して、話というのは?」

王「お前たちも知っているとは思う・・・・姉者があと少しで戻ってくると・・・・」

黒曜「はい・・・存じて降ります」

一刀(え!?姉?)

王「ああ・・・お前は知らぬのだな・・・現王・・・砂夜・・・羊献容は俺の姉だ・・・もちろん義理だがな・・・」

一刀「はぁ・・・そうだったのか・・・・」

王「おそらく姉者が今の俺を見たら・・・俺は首をはねられるだろう」

一刀「ええ!?」

黒曜「おそらく・・・・」

一刀「義理とは言え、弟だろ!?」

王「弟だから許せぬだろうな・・・・慕容コウ・・・・今まで見てきて、俺なりに力になりそうな子たちをココに書き記しておいた・・・後は頼むぞ」

黒曜「はい・・・・ですが、本当によろしいのでしょうか?」

王「いいさ、所詮おれは姉者不在を隠すための身代わり・・・姉者が戻ってくるなら・・・・不忠者として死ぬのも悪くない」

黒曜「・・・・張酢さま」

張酢「今までの言動・・・許してクレとは言わぬ・・・・」

黒曜「はい・・・」

張酢「北郷・・・一刀・・・・殿・・・・これからも慕容コウ殿と姉者をよろしく頼みます・・・・特に慕容コウ殿を・・・・」

一刀「はい」

張酢「慕容コウ殿は貴方様にほれている・・・・見ればわかる・・・・自分がほれた女だ・・・・」

黒曜「・・・・・」

張酢「まじめすぎるところがありますが・・・・いい子です・・・・どうか・・・・」

一刀「頭をお挙げください・・・・張酢王・・・・」

張酢「俺を・・・・まだ・・・・王と呼んでくれますか・・・・・ありがとうございます」

張酢「では・・・・俺は最後の・・・・仕事が残って降りますので・・・・・今日はこの辺で・・・」

黒曜「ああ・・・失礼します」

一刀「失礼・・・・します・・・・」

張酢「ええ・・・・では・・・・」

 

一刀「・・・・・」

黒曜「・・・・・」

一刀「今までのアレは全部演技だったというのか?」

黒曜「張酢様は人をだますのが得意だ・・・・いい意味でも悪い意味でもな」

一刀「なぁ・・・・なんとかならないのか?そりゃ・・・あんな体にしたのは俺だが・・・」

黒曜「私だって・・・・何とかしたいさ・・・・だが・・・・」

一刀「もう・・・・無理なのか・・・・・」

翌日

張酢「みなに集まってもらったのは他でもない!わが国にて不忠を働くものがあると報告を受けた!そこで俺は王としてそのものを罰しなければならない・・・・静まれ!」

ざわめきたったが・・・・彼の一言で少しずつ納まり・・・・

張酢「では・・・みなのものよく聞け!不忠者は・・・―――!―――!―――!―――!―――!―――!・・・・」

黒曜「(なんだと・・・・!?ほとんどが代々王に仕えてたものたちではないか!?)」

一刀「(あ・・・あの人・・・俺がココに来たときに難癖つけた人だ・・・)」

張酢「以上だ!今呼ばれたものはしかる罰を与える!以上!解散!」

名を呼ばれたものはうなだれ・・・青くなり・・・・気絶してる者まで出てる・・・・

名を呼ばれなかったものは安堵し、仲間同士で喜びあってる

そんな中で・・・・名を呼ばれた一人が怒鳴り声を上げながら王に近づく

??「貴様!今までわしが補助してやったのを・・・・恩を仇で返すというのか!?」

張酢「何を言っている!?俺はそんなもの受けた覚えはない!」

??「しらばっくれるな!わしは知って折るのだぞ!お前が・・・・偽者だというのおな!」

男の声でその場がまた騒がしくなる・・・・王が偽者だと・・・・

張酢「何を馬鹿なことを!「ならば、証明して見せよう!皆!よく聞け!この男は「だまれ!」な!?」北郷様・・・」

一刀「黙れ!お前は王を侮辱するのか!?」

??「ほっ北郷殿どうか・・・落ち着きください「うるさい!」北郷殿」

一刀「お前たちは王の判断を不服とし、難癖をつけてなかったことにしようとしているのか!?」

??「でっですが・・・・」

一刀「お前の言う証拠とやらは・・・コレのことか!?」

??「そっそれは・・・・」

一刀「これらしいな・・・・俺にもわかるぞ・・・・王が今までしてきたことがどれほど愚かなことか・・・しかし、王自らやらなくては誰が遣るというのだ!?王は自分が非難されることを知りつつも自ら行った!それを・・・やってもいないものが・・・・どうして、攻めれる!?」

一刀のコトバに今まで男を支持し、応援していたものたちも静まりかえる

張酢「北郷殿・・・・もう、それくらいにしてくれ・・・・皆もわかってるはずだ・・・・」

一刀「王・・・」

張酢「さぁ、解散だ!各自自分の仕事場へ戻れ・・・・」

その日の夜

『コンコン』

張酢「ん?・・・誰だ?」

一刀「北郷です・・・・「はいれ」失礼します」

張酢「北郷様・・・朝は助かりました」

一刀「俺はただ・・・・思ったことを・・・・言ったまでです」

張酢「・・・・明日、姉者がここへ着くそうです」

一刀「そう・・・ですか」

張酢「そんな、顔をしないでください」

一刀「ですが・・・・」

張酢「不忠者を出したのは俺の責です・・・・北郷様」

一刀「・・・もう、どうにもならないのですか?」

張酢「あがこうと思えばあがけます・・・・ですが。俺は潔く罰を受けるつもりです」

一刀「演技でだまし続けた代償としては・・・・あまりにも・・・・」

張酢「!?・・・・慕容コウ殿ですね・・・・まったく・・・・」

一刀「張酢様」

張酢「・・・・北郷様」

一刀「なんですか?」

張酢「北郷様の世界では・・・・死ぬものはどんな格好をしますか?」

一刀「・・・・・白い・・・・服だけを・・・・着ます」

張酢「そうですか・・・・」

一刀「それを聞いて・・・・まさか!?『ゴスッ!』なに・・・を・・・」

張酢「・・・・・北郷様・・・貴方は優しいですね・・・・」

張酢「ダレカ!「はっ!」北郷様を部屋にお運びしろ「はい!」」

張酢「・・・・・ふぅ・・・・これで・・・・姉者に顔向けできますかね」

おまけ

??「鮮卑よ!私は帰ってきた!」

 


 
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