シスイカンでの戦闘で華雄と張遼と仲間に加えた劉備軍
だが、その代償は大きかった
一刀「桃香、朱里、雛里ただいま」
桃香「ご主人様・・・・・その目は・・・・」
一刀「あぁ・・・なんで「なんでもないはずがない」・・・桃香」
朱里「ご主人様」
雛里「・・・あわわ」
鈴々「お兄ちゃん・・・」
どんよりする劉備陣営
兵たちもまた自分たちが慕うものが片目になってもどってきた事実にうつむいていた
兵「失礼する!軍儀がありますので至急おいでください」
一刀「ってことだよ・・・・いってくるね」
桃香「あっ!ご主人様・・・・いっちゃった」
愛紗「・・・張遼、すまぬが私と一緒にきてくれないか?」
張遼「ええで」
愛紗もまた、一刀を張遼と共に追いかけるのであった
朱里「それで、アナタが華雄さんでしょうか?」
華雄「あぁ、我が名は華雄 字と真名は持っておらぬ」
朱里「一つ聞いてもよろしいですか?」
華雄「なんだ?私にわかることならお答えしよう」
雛里「ご主人様の目、あれは何が・・・・?」
華雄「あれはな・・・・」
華雄説明中
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
華雄「ってなわけだ・・・・すまない」
朱里「いえ・・・・そう・・・だったのですか」
雛里「あわわ、ご主人様」
桃香「・・・・」
星「さて、主がもどってくる間に私は兵を指揮してますかな」
斗詩「まってください・・・私も・・・」
星と斗詩は落ち込む空気を嫌うように、兵たちのところへ歩き始めた
袁招「さて、次の虎狼関ですが・・・誰かやりたい人はいますのでしょうか?
もっとも・・・・いればの話ですがね」
袁招が回りを見渡しても、目に映るのは笑顔になってる孫策と片目の北郷しか見えていなかった
袁招(あらあら、あんなに大口叩いた割には、怪我してきただけでわありませんの・・・)
曹操「麗羽、一ついいかしら?」
袁招「なんですの?華琳さん」
曹操「虎狼関の守将はわかっているのかしら?」
袁招「もちろんですわ・・・・なんでも、飛将軍『呂布』と軍師の『陳宮』らしいですわ」
曹操「そう・・・・」
袁招「では、希望がないのでしたら私が先鋒を推薦してあげますわ」
一刀(いやな予感がする・・・)
袁招「虎狼関の先鋒は劉備さんたちにお願いしますわ。これは総大将命令なことをお忘れなく」
シスイカンに続き、虎狼関も同じ劉備軍に先鋒が来る
一刀「待ってくれ!」
袁招「なんですの?コレは決まったことですわよ」
一刀「なんで俺たちなんだ?」
袁招「そんなこと決まってますわ・・・私が決めたことですから間違いはありませんわ」
一刀「・・・・」
一方的な言葉 袁招は楽してこの戦を勝とうと思っているのが誰の目にも明らかだった
そしてもう一人・・・
曹操(・・・・あれが神速の『張遼』ね。ほしいわね、いや、ぜひほしいわ)
あくどいことを考える人がやはりいた
軍儀で総大将に先鋒をまたも押し付けられた俺たちは
これからどうするかと悩みながら桃香たちのところへもどる最中に
曹操に呼び止められた
曹操「北郷、少し話しがあるわ。」
一刀「話?」
曹操「そうよ、先ほどの先鋒の件・・・私も協力してあげてもいいわよ」
一刀「本当か?」
曹操「ただし・・・」
一刀「条件付きか・・・・要求は何だ?」
曹操「アナタのところにいる、張遼を私に差し出すのが条件よ」
一刀「・・・・彼女は物じゃない」
曹操「それは、アナタが決めることじゃないはずよ。さぁ、差し出すのか差し出さないのか、今すぐ決めなさい」
一刀「・・・愛紗、張遼。もどるよ」
二人「「御意」」
曹操「なっ!?相手は飛将軍といわれる武将なのよ・・・いいのかしら、私の助力を蹴ってしまって」
一刀「・・・曹操、人を物扱いしていると、そのうち酷い目にあうよ・・・」
俺は会釈もせずに、愛紗と張遼を連れて陣にもどった
曹操「なんなの、あの男は。私がそんな目にあうわけないじゃないの・・・・張遼、絶対手にいれるわ。フフフ」
その場には曹操しか居らず、曹操の笑い声だけが響いていた
一刀「ただいま・・・」
桃香「おかえりなさい。ご主人様」
一刀「ごめん、皆。虎狼関での先鋒を押し付けられてきてしまった」
桃香「そっか・・・じゃぁ皆で頑張ろう」
『おおおお!』
桃香「ところでご主人様?」
一刀「ん?」
桃香「えっと・・・その・・・・華雄さんと張遼さんはどうするのかな?」
一刀「幸い兵は無傷に近いから配置してもいいが・・・・元仲間と戦うのはちょっとな・・・」
華雄「私は気にしません、北郷様」
張遼「うちも気にせぇへんで、一刀」
一刀「二人が気にしなくても・・・俺が・・・・な」
俺が恥ずかしそうに顔を赤くして笑顔で言うと
なぜか皆顔が赤く・・・うつむいてしまった
一刀「おれ・・・なんか悪いこといったかな?」
一刀はわからないでいるが皆その時の笑顔でノックアウト寸前まで意識が飛びそうになっていた
虎狼関側
??「・・・ちんQ・・・」
陳宮「ここにいますぞ、呂布どの」
呂布「・・・華雄と・・・張遼は・・・?」
陳宮「二人とも生きていますが・・・・劉備軍に取り入られたみたいです」
呂布「・・・・・ふたりとも・・・・元気?・・・」
陳宮「はいです、怪我をしている様子もなく・・・・」
呂布「・・・・・・・・あいたい」
陳宮「では、劉備軍を根絶やしにしてから、華雄と張遼に会うのです」
呂布「・・・・わかった。・・・・・出る」
陳宮「ハイなのです」
『ガァァァン!ガァァァン!』
一刀「なんだ?」
兵「報告します。敵、平地に配置して野戦にて我らを迎え撃つ構えです」
愛紗「やつらは篭城を知らんのか?」
華雄「そうではないだろう・・・・おそらく・・・」
張遼「そうやな・・・・うちらを蹴散らして、堂々と帰還するつもりや」
星「それほど、強いのですかな?その呂布というのは」
張遼「そうやな・・・・うちらが聞いた話だと、一人で1万の賊を殺ったて聞いたやけども・・・」
斗詩「一万・・・・ソレが事実なら・・・・怖いです」
鈴々「鈴々はそいつと戦ってみたいのだ」
一刀「無理しちゃダメだよ、朱里、雛里。策は何かある?」
朱里「はい、私たちが正面から当たってもやられるのが目に見えてます」
雛里「ですから、わざと敗走したように見せかけて、後に控えてる諸侯に押し付けるのがよろしいかと」
桃香「まともにやって、勝てないからね」
一刀「なら・・・・愛紗、星、鈴々で呂布に」
三人『御意(なのだ)』
一刀「斗詩と雛里は中央で兵の指示を」
二人『はい』
一刀「華雄は右翼 張遼は左翼!」
二人『わかった(了解や)』
一刀「俺と桃香、朱里は本陣で待機・・・で、いいかな?」
朱里「よろしいかと思います」
桃香「それじゃぁ皆、頑張って勝とうね」
『おおおおおおお!』
袁招「オーッホッホッホ、あちらサンも潔いですわね。最初から決戦を望んでいるなんて・・・さぁ皆さん、あんな篭城も知らないお馬鹿さんたちを蹴散らしてしまいなさい」
『おおおお!』
曹操「そう、篭城はせずに決戦を望むか・・・桂花」
桂花「はい」
曹操「張遼はどこにいるのかしら?」
桂花「劉備軍左翼に展開しておりますが・・・・なぜ、呂布ではなく張遼なのですか?」
曹操「愚問ね、私はただいい物はソレを扱える者のところに置くだけよ」
桂花「では、華琳様は北郷がその器では無いと?」
曹操「もちろんよ、あんな下郎に張遼が扱える物ですか・・・春蘭」
春蘭「はっ!」
曹操「張遼が孤立したときを狙い、周りを囲みなさい」
春蘭「はっ」
曹操「桂花、アナタは春蘭についていき、張遼の兵を・・・・好きにしていいわ」
桂花「御意」
曹操「うふふ、楽しいわ・・・・自分の兵を失わずに手に入れられるのですもの・・・」
秋蘭「華琳様・・・・すこし、よろしいですか?」
曹操「何かしら?秋蘭」
秋蘭「姉者が張遼に当たるのであれば、誰かが呂布と当たらなければ他のものが不振に思うでしょう。私が行ってもよろしいでしょうか?」
曹操「そうね・・・いいわ、春蘭が張遼を引き込むまで、時間稼ぎをしなさい」
秋蘭「はい、では逝ってまいります」
??「秋蘭様・・・」
秋蘭「そう、心配するな。流琉、私はそう簡単に死なないさ」
流琉「ですが・・・心配です」
秋蘭「なに・・・死にはしないさ・・・戻ってくることはないかもしれないが・・・」
流琉「それは・・・どう有意味で・・・・」
秋蘭「そろそろだ、配置に付け」
流琉「はい」
冥琳「雪蓮・・・・今回私たちは前にでないが、いいか?」
雪蓮「いいわよ、名声は得られたんだから欲張るといいことないしね」
冥琳「では、我らは袁術後方に下がる!」
兵「はっ!」
一刀「ところで、華雄、張遼」
華雄「なんですか?北郷様」
張遼「なんや?一刀」
一刀「二人とも呂布との仲はどうだったの?」
華雄「張遼が私にべったりなように呂布は張遼にべったりしていたぞ」
張遼「なっ!華雄そないなこというなや・・・・事実やけども・・・」
一刀「ってことは・・・・呂布は張遼の方に行く可能性も?」
二人「あっ!十分考えられたことだ」
・・・・『皆さん、前進ですわ』・・・・
一刀(曹操軍の動きがおかしい・・・・なぜあんなに兵を・・・・まさか!)
一刀「間に合ってくれよ・・・・張遼!」
虎狼関前での野戦
不穏な動きをする、曹操軍
見捨てられた夏侯淵
迫る呂布
急ぐ一刀、彼は彼女を守れるのか・・・
次回、張遼の危機 ~彼女に魔の手が・・・そして、夏侯淵は・・・~
あとがき
今日一回目の更新はコレにて一旦終了
夕方にまた続き書きます
期待せずにいてください
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