「一刀、天の国に何か面白い事はなかったの?」
「ん~そうだな・・・・・・今の時期だと、バレンタインデーがそうかな?」
「ば、ばれんたいんでー?」
「そう、女の子が好きな男にチョコレート・・・・甘いものをプレゼント・・・あぁ、あげて、思いを伝える日ってとこだな」
「その、ちょこれーと?を一方的にあげるだけなのかしら?えらく不公平な話じゃない?」
「いや、ちゃんと男がお返しするホワイトデーってやつがちゃんとあって・・・・・」
「そう、いいわね・・・・・」
何かを思案する華琳、すぐに意地悪そうな笑みを浮かべると、何処かへ行ってしまった。
「あ、ちょっ・・・・なんか、嫌なこと言っちゃったような気がするなぁ・・・・・」
実際に火種は枯れ草の上に落ち、燃え上がるのを今か今かと待ちかまえている。
「桂花!一刀以外の者を召集しなさい、今すぐよ!」
「か、華琳様、わかりました」
何処かへ走っていくと、次第に武将たちが集まり始める。
「なんか用かいな?教練で忙しいんやけど?」
「そう、みんな集まったみたいね、一刀から面白い話を聞いたわ、あなた達がどうするかはわからないけど、教えておくわ」
「失礼ですが、どうするかわからないとはどういうことですか?」
「話を聞いてから判断しなさい、今日から数えて4日後にばれんたいでーと言う天界の行事があるらしいわ、その行事の内容が女が好意を抱く男に甘いものをあげて思いを伝える日らしいわ」
一瞬にして部屋は騒々しくなったが、止めるつもりは一切ないようだ。
「で、ですが、華琳様の邪魔をするわけには・・・・・」
「あら、春蘭、今回は全員平等な立場と思うのだけど?どうかしら?」
「そうですね~料理を作れる人でなくても、今回は購入という方法があるわけですね~」
「あら、気づくのが早いわね、風?」
「いえいえ~今回は負けるつもりがありませんから~」
「もう宣戦布告かしら?」
「・・・・・・ぐー」
「「起きなさい!」」
「おぉ!何をあげるか考えていたらついつい寝てしまいました~」
全員が溜息をつく中、一足先に風が外へ出ていく。
「それじゃあ、みなさんお先に失礼します~」
その行動をみて、他の者も部屋を飛び出していく。
「ふむ、今回は私も本気でいきますよ、華琳様」
「そう、そっちのほうが私としてはやりやすいわ、秋蘭」
「むっ!秋蘭どうしたのだ、早く行くぞ」
「姉者、今回は別で行こう、そちらのほうが一刀が喜ぶはず」
「む・・・・・・」
「それに、姉者が選ばれないわけない」
「そ、そうか!そうだな!」
笑いながら山の方へ消えていく春蘭をみて、2人は溜息をついた。
「だ、大丈夫かしら?」
「わかりません、被害は一刀がすべてかぶってくれますよ・・・・・・それでは、これで」
「ふふふ、楽しみにしておくわ」
「華琳様も、足元をすくわれないようにお気をつけください」
これで、残りは華琳だけになっていた。
「さて、私は・・・・・」
一方、警備隊本部
「大将が、言ったばれんたいんでーのこと、どうすん?」
「勿論、参加するの~そして、隊長と・・・・・凪ちゃん?」
「・・・・・・・・・・・・」
「凪ちゃん?」
「・・・・・・・・」
「凪ちゃん!」
「!ど、どどうした、沙和」
「もう、聞いてなかったの~」
「ちゃうねん、凪の頭の中は隊長のことでいっぱいなんやから」
笑いながら言う真桜と沙和、凪は顔を真っ赤にして顔を伏せている。
「それで、秘策はあるんかい?」
「勿論あるの~」
「あ、あるのか!」
「凪ちゃんがすごく興味深々なの~、隊長と何がしたいのか教えてくれたら教えてあげるの~」
「なっ!なぜ、そのようなことを・・・・・」
「じゃあ、凪ちゃんには教えないの~」
「くっ!・・・・・・・・・・・・・隊長と買い物に行って・・・・」
「最後が聞こえなかったの~」
「う、うるさい!私がどうしようと!」
すでに話は何処かへ行き、凪をからかって遊んでいる様式が出来上がっていた。
町の何処かでは・・・・・
「ほうほう、そうですか~ありがとうございます、今日は少し多めに置いていきますね~」
そういうと、猫に餌を与える。
「しかし困りましたね~、華琳様だけでなく皆さんが本気ですからね~」
やれやれいった風に肩をすくめると、なにかを考え始めた。
「やはりここでしたか」
「ぐ~」
「起きなさい!」
「おぉ!意外に稟ちゃん発見されてしまったのでついつい眠ってしまいました~」
「そうですか、今回は私も本気で行って一刀殿と・・・・・・ぶーー!」
「やれやれですね、稟ちゃんは・・・・・はい、トントーン」
「ふがふが」
城の中では・・・・・
「やはり、これがよいか・・・・・・」
「!しゅ、秋蘭!」
「おぉ、桂花か、どうした?」
「な、なんでもないわよ!」
「そうか、私は後ろ手にもった菓子の教本は見なかったことにしておこう」
見られていたことにびっくりして、落してしまった。
「おや、本当だったとは、意外だったな」
「は、謀ったわね!」
色々な考えが入れ混じる中、燃焼を始める。
西の空は黒く曇り、気温も下がってきた、今回はどのような嵐が起こるのか誰にも想像がつかない、そう、すべては神のみぞ知る。
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憎らしい季節がやってまいりました、全く関係のないお菓子メーカーの儲けを出さないこの時期だけはするめとかしかかいません、あぁ、話が脱線しました。
とある時期恒例の焦らし企画がやってまいしました、三国争乱を楽しみにされてる方、今しばらくお待ちください。