第十一話 剣の本性(下)
清美「自分の……、女……!?」
清美は、少なからぬ衝撃を受けていた。
自分の女。
自分の婚約者が、自分以外の女を指して、そう呼ぶ。
親の取り決めたものとはいえ、正軒は彼女の将来の夫。その彼が自分以外に好きな女性を作る。それは清美のような、恋に幻想を抱く年頃の娘からしてみれば どれほどの不条理か知れなかった。
だが正軒の中では、清美との婚約など既に破談となっている。有栖と恋仲になったところで不義理でも不貞でもない。むしろ有栖を傷つけた相手に何の制裁も加えないことこそが彼にとっては不条理だった。
有栖「いや、そんな堂々と言われたら……」
打たれた痛みに蹲りながらも、赤面してしまう有栖だった。
互いに気持ちを理解しあう段階は過ぎている。それでもハッキリ言葉にされるとテレたり幸せになってしまうのは人のサガであった。
正軒も、元々はハッキリものを言う性格なので今更 自分の思いの丈を述べるのに躊躇いはない。
正軒「それに、いい加減お前みたいなのを相手にするのも面倒過ぎる」
方針変更。
飽きるまで殴られ続けるのは中止し、一発殴って黙らせる方向で解決を図る。
清美「…………………ッ」
清美も戸惑いを隠しきれないが、そこは古流剣術の猛者、素早く意識を切り替えて剣士としての表情を取り戻す。
清美「……それではやっと、仕合う気になっていただけたのですね、正軒さま」
清美は声を弾ませる。
清美「それこそ清美が待ち望んでいたことです、アナタ様と剣を交えるのは二年前ぶりのこと、再び それが実現するとなれば胸が高鳴ります」
清美は持参した絣柄の竹刀袋からもう一振りの木刀を取り出した。最初から二振りを携帯してきたらしい。
そしてその二本目の木刀を、迷わず正軒へ差し出す。
清美「お取りください」
彼女としては待ち望んだ舞台の幕開けであろう。
頑なに剣を拒んでいた正軒が、ついに剣を取って自分に立ち向かうのである。その結果、勝とうが負けようが どうでもよいことだった。これをきっかけに正軒が目覚め、剣の道を窮めんと奮励するあの頃に戻ってくれさえすれば いいのだから。
清美「さあ、仕合いましょう!清美が剣の素晴らしさ、面白さを一から思い出させてご覧にいれます。そして凛々しかった二年前の正軒さまに戻って―――、えッ?」
次瞬、清美は自身へ迫ってくるものに目を疑った。
机。
彼女らがいる場所は教室なのだから机があるのは当たり前のことなのだが、その机が清美へ飛来してきたのだ。
清美「きゃッ!?」
反射的に下がり、机の飛来を避ける清美。
机が床に落ちて派手な音が鳴る。別の机やイスを巻き添えにして地面に転がり、中身の教科書やペンケースをハデにぶちまける。
その机は、正軒が投げつけたものだった。
予告もなしの投擲。
その行為の滅茶苦茶ぶりに、清美も有栖も言葉を失う。
清美「…………」
有栖「………すご」
行為自体の非常識さもさることながら、机のような大物を おもむろに投げつける正軒の腕力も何と言っていいかわからない。机は、ほぼ地面と平行に清美目掛けて飛んでいった。それほどの腕力を隠しもっていた正軒という男は………。
清美「何をなさっているのです……?」
間一髪で机の危難から逃れた清美が、怒気をにじませ言った。
清美「やっと真面目に勝負をなさると思ったら このような卑劣なマネを…!正軒さま、アナタは剣士であらせられるのです、剣以外の武器を使う剣士がありますか!」
清美は、正軒と剣の勝負をするために ここに来たのだ。
鍛え上げてきた技と技とのぶつかりあい、鍛錬と工夫の勝負、それこそが剣をもつ者の崇高なる存在意義だと清美は信じて疑わなかった。
そんな清美にとって、武田正軒とは もっとも崇高な剣士のうちの一人だった。たとえ一度は負かした相手でも、彼女の中で武田正軒は、それほどまでに高い位置を占めていた。
にもかかわらず、このようなダーティな闘い方……。
正軒「真剣勝負がしたかったんだろう?」
正軒が、ゾッとするような冷たい声で言う。
真剣勝負、生きるか死ぬかの勝負、ルールなど存在しない 何でもありの勝負。
清美「真剣勝負とケンカは違います。高潔さがなければ、生死を賭けた いくさも ただの殺し合いに堕ちてしまいます…!」
正軒「同じだよ」
真剣勝負もケンカも、まったく同じものだ。
正軒「違いがあるとすれば、自分に酔っているか どうか、という差があるだけだ」
厳然たる言葉。
子供の幻想を打ち砕くかのごとき舌鋒に、それを聞く清美も有栖も、心を圧迫されて押し黙る。
特に、選手交代して観戦者となる形となった有栖は、この正軒の鋭さを困惑に近い思いで見詰めた。思えば、正軒がみずから勝負の場に立つのを見るのは、有栖にとって初めてではないか。
勝負の場に立つ正軒は、これほどまでに切れ味 鋭いものなのか。
清美「そうですか……、それならば仕方がありません」
清美が改めて木刀を構える。
清美「どうやら二年間の怠惰は、想像以上にアナタ様の心根を腐らせていたようです。清美が芯から鍛え直して差し上げましょう」
睨みあう同派の二人。
一方は正眼、もう一本は無刀。傍目に見れば どちらが不利かなど聞くまでもない状況だ。
清美「もう一度お尋ねします。本当に剣を取らずともよいのですか?」
正軒「いちいち くどい女だ」
しかめ面の正軒のぼやきが よほど癇に障ったのか、清美はカッと目を見開いた。
清美「誰のために口うるさく言っているとッ!!」
襲い掛かる少女。
二年前に ある天才の運命を大きく変えた一戦が、再現される。
清美の振るう太刀運びは、相変わらず速くて鋭い、そして当たれば重いだろう。闘いを見守る有栖は、自分とさほど変わらぬ年頃の少女が、何故これほどの達人技を扱えるのかと舌を巻いた。
正軒はその太刀行きを、すべて紙一重でかわしている。
縦割り、横薙ぎ、袈裟斬り。
そのすべてをギリギリまで引き付け、見切ったところで かわす。清美の怒涛の連続攻撃も、今のところは正軒に掠り傷一つつけることはできなかった。
それだけでも特筆すべき神業だったが、それだけでは正軒が清美に勝つことはできない。
避けるだけでは勝てない、勝つためには攻撃に転じねば。
しかし清美は三尺の木刀を突きつけて正軒の動きを牽制し、彼を間合いに入れようとしない。
素手の正軒と刀もちの清美。
どちらの間合い――攻撃範囲――が広いかなど一目見るだけでわかる。
正軒が敵に攻撃を加えるためには、あの木刀を掻い潜って清美の懐に飛び込まねばならず、逆に清美は木刀という延長された手腕を使い、間合いの外から悠々と攻撃を加えることができる。
どう見ても素手の正軒の方が不利だった。
剣道三倍段という言葉がある。素手の人間が剣術家に挑むとき、三倍の実力でやっと互角という意味だ。
有栖「なんで…、なんで剣を使わないんだ正軒…?」
清美から差し出された もう一振りの木刀は、床の隅に転がっている。
あの木刀を手に取れば、ある程度は互角の戦いができるのに、何故それを手に取らないのか?
無理やりにでも剣を思い出させようとする、父や許婚への意地なのか?
清美「不様ですわね正軒さま」
清美が、三尺の刀身をフルに活用して、正軒の攻めを封じ込める。
清美「つまらぬ意地のために勝ちを見過ごすなど、剣士に とってもっとも卑下すべきものです。そもそも お忘れですか?今このとき、正軒さまと清美との間には雲泥の実力差があることを」
そうだった。
二年前では、清美の圧勝に終わった二人の試合。その後 正軒は剣術を離れ、清美は変わらず剣を振るい続けた。そうすることで広がった差は、正軒が剣を握るだけで埋まるのか?
清美「ですがそれでも、剣を取りさえすれば多少は勝負の形は作れましょう。やせ我慢などせず今からでも剣を お取りなさい。正軒さまは剣を持ってこそ光り輝くのですから」
ブン、と。
反論するように投げつけられるペンケース。しかし清美は難なく それをかわした。
正軒の正確な投擲も、剣士・清美の前では冬場の蚊も同じだった。鍛えられた動体視力は いかなるものも止まって見える。
まして彼女は、先ほどの机投擲によって充分に度肝を抜かれている。もはや投擲の類で清美の意表をつくことは不可能だった。
清美「もはや奇策で清美を揺さぶることはできません」
木刀を振り下ろしながら清美は言う。その攻撃をギリギリでかわす正軒。一方的な攻防が続く。
清美「よいですか正軒さま。刀剣とは、戦いのために作られた理想の武器なのです。刀匠たちが、敵を倒す機能のみを追求して鍛え上げた一品。その能力は、斧や鎌などの半農具とは比較になりません。ましてや、この部屋に散らばる日用品などが剣の代わりになることなどありえぬのです」
清美は何が言いたいのか。
清美「それゆえに正軒さまが机だの筆箱だのを投げつけようと、それはただの奇策に過ぎません。帯刀した清美に通じるわけがないのです。それがわかったならば剣を取りなさい。それでこそ対等の、正統の勝負ができるのです!」
清美は、正軒に向けて強硬なまでに木刀を握ることを勧めた。
互いに剣を取り合っての真剣勝負、それこそが清美の望むものだったから。
しかし正軒は、そんな相手の苛立ちに対しても一向に落ち着きを崩さず、
平坦な声で言った。
正軒「お前は……、古流の剣術を何もわかっていない」
清美「えっ?」
有栖「なにっ?」
女たちは、その言葉に耳を疑った。
清美「清美が、剣をわかっていないですって…ッ!?」
それは一日も欠かさず稽古を続けてきた清美にとって心外極まる言葉だったろう。
清美「聞き捨てなりません…!清美は、正軒さまが剣を離れてからも ずっと修行を続けてきました。それが何故 剣のことをわからないと仰りますかッ!?」
対して正軒は、実に平静そのものだった。
暴風の前にも泰然とそびえたつ岩山のように、格上であるはずの清美を見下ろしている。
正軒「―――古書に曰く」
清美「え?」
有栖「は?」
正軒はいきなり何を言い出すのか?
正軒「弓をよく射る者は“射手”といい、よく鉄砲を撃つ者は“鉄砲うち”といい、よく槍を使う者は“槍使い”という。―――しかしながら、剣をよく使う者を“剣使い”とはいわない。何故かわかるか?」
清美「え?あの……?」
清美が答えあぐねているうちに、正軒は次を語り始める。
正軒「剣の使い方は、すべての兵法の道に通じているからだ。一対一で敵を殺す兵法、多対多で戦争を行う兵法、その根本となるべき場所に剣術はある。だからこそ剣を修める者は、剣の扱い方に留まらず、あらゆる戦いの作法に熟達することができる。―――だから、剣をよく使う者は、“剣使い”といわず、“兵法者”という」
そんなことを語る正軒は、日頃の飄々とした彼とは別人のようだった。端から見守る有栖まで、その冷徹な顔に見入ってしまう。
正軒「剣術とは、あらゆる戦術・戦略の、最小単位になるものだ。剣術を習いながら、剣の振り方しか覚えることのできないヤツの剣などは、ただの棒振り芸に過ぎん」
清美「だからなんですッ!」
清美は声を荒げた。
清美「ずっと剣から離れていた正軒さまに、偉そうなことを言う資格があるのですかッ!清美は…、清美は…、正軒さまが戻られるのを待って………!」
正軒「己が理合を剣の内から解き放てば、己の五体すべてが敵を殺すための武器になる。己が理合を、体の外まで広げれば、自分の周囲にある環境すべてが武器になる。それが古流の極意の一つ、『無刀』」
正軒が何も持っていない両腕を広げる。
正軒「お前の心は、剣の中に居付いている。剣を越えたところで いくさを見ようとしていない。…剣の中でしか剣の理合を語れない お前が、戦乱の世を生き抜いてきた我が剣術を、訳知り顔で語るなッ!!」
清美「なにをッ――!!」
ブチリ、という音をたて、清美が正軒目掛け闘牛のように突進する。
もはや相手が婚約者だろうとなんだろうと叩きのめさずには済まなかった。
清美の突進はまさしく電光。修養館で一番速い今川ゆーなよりなお速い。この紫電の剣に対処できるものなどいないだろう。
しかし、それと同時に既に正軒も動いていた。
“対の先”、同時に動いて相手を制する迎撃法。“先の先”“後の先”よりもなお剣士に技量を求められる達人技だ。
正軒は それを難なくしてのけた。そして、完璧な“対の先”にて放たれた技は。
椅子。
教室内に数え切れないほど置いてある椅子を、突進する清美目掛けて、蹴飛ばしたのである。
清美「なッ!?」
蹴飛ばされて、床を滑るように走る椅子。
清美は一瞬 頭が白紙となった。今まで机、ペンケースと“腕を使って”“投げつけられて”きたため、彼女の意識は完全に“目線より上”に集中してしまっていた。
蹴られた椅子は、清美の警戒範囲の ずっと下を潜り抜ける。だから対処が完璧に遅れた。まさか正軒は、このためにあらかじめモノを放り投げて、清美の注意を上に引き付けておいたのか?
ともかく、弾丸のような速さで衝突してきた椅子に、清美は足元を絡め取られ、大きくバランスを崩した。
清美「きゃあッ!?」
ふんばりようもない。椅子につまずく形となった清美は あえなく豪快に すっ転んだ。自分自身の動きの速さも手伝って、自身を支える暇もなかった。
これが正軒の言う、『周囲の環境すら武器にする』ということか?剣の理合を剣の外に広げれば、ただの椅子すら勝利の鍵となるのか?
そんな疑問に惑わされて一瞬、清美は我を失った。バカな。敵の面前で転倒する、それが即ち『死』を意味することは わかるだろうに。
清美「この……!」
しどろもどろに身を起こそうとする清美、だが遅い、遅すぎる。
―――ダンッッッ!!!!
と、清美の鼓膜が破れそうな音が轟く。
それもそうだ、その破砕音は、彼女のすぐ耳元で起こったのだから。
倒れた清美の、頭部の側面5センチの地点に、正軒の足があった。隕石が墜落するかのごとき勢いで、床を踏みつけたのだった。
つまり、あと5センチずれていたら、その足は清美の頭を直撃していた。5センチずれていたならば。
……正軒は、剣を振るうとき常に片手のみを使うが、それでも余人が両手で扱うのと同等以上に斬撃が鋭いのは、踏み込みの力が強いからだ。
力一杯に足を踏み込む。そうして起こる地面からの反動を、足→膝→背骨→肩→腕と、剣の切っ先まで伝える。そうすることによって両手の半分しかない片手の筋力で、両手以上の威力を刀身にもたせる。
いわば大地を味方につけた運剣というべきだが、そのために正軒の踏み込みの強さは通常の剣道家とは比べ物にならない。
正軒の、床を踏んだ音は、何かが破裂するかのような音だった。
正軒の履く上履きの底が、ブザマに潰れてひしゃげていた。足を離す、リノリウムの床が足の形に薄っすらと へこんでいた。
有栖「あんな力で頭部を踏み抜かれていたら………」
想像するだけでゾッとした。
ワザと外して床を踏み抜いたのは、現代人として正軒に残された最後の良識だった。
正軒「……わかったか?」
正軒が、倒れる清美を感情のない目で見下ろしていた。
正軒「わかったなら もう帰って、二度と俺の前に出てくるな」
この勝負、まさに正軒の勝ちだった。
踏みつけた足は、確実に清美に致命傷を与えることができた。実際に当たらなかったから負けではない、などと言えるほど清美は生き汚くなれない。それでも、
清美「正軒さま…ッ!お願いです、武田家に戻ってきてください、お願いです!」
清美は起き上がりながら言った。
勝ちは諦められても、正軒を連れ戻すことに関しては どうしても諦めがつかない彼女だった。
清美「清美は考えを改めます!正軒さまは腑抜けてなどおりませんでした!…でも、だからこそ正軒さまが剣を再開するのに何の差支えもないはずです!ですから私と一緒に戻ってください正軒さま!」
それを聞いて正軒は、少し うんざりしたような顔で清美のことを振り返る。だがすぐに視線を外すと、彼女から離れて行ってしまう。
清美「正軒さっ……!」
正軒「お前はさっき、道場剣道のことを お遊戯だって言ったな」
正軒が向かった先は、いまだ倒れている有栖の下だった。
有栖「正軒………?」
清美から受けた脇腹へのダメージがいまだ癒えていない有栖。その彼女を優しく抱き起こす正軒。
正軒「…だがな、俺にとっては どっちもお遊戯だ。剣道も、生き死にの勝負だと言いながら実際に人を殺すことのない今の古流剣術も………。ただな、先輩の剣道には、傲慢さがない」
有栖は、正軒に抱き上げられ、その腕の中で言葉を聞いた。
正軒「ひたむきで、まっすぐで、自分が正しいと健気に信じているところが、俺は好きだ」
有栖「せ、正軒………ッ!」
そんなこと腕の中で言われて、なんて反応したらいいのか。
好きって!面と向かって好きって言われた!…でも主語が怪しい、好きなのは先輩が?先輩の剣道が?……どっちッ?
清美「……それでも清美は、諦めることなどできません」
声を細かく震わせて言う。
清美「き、清美がダメでも、……お、お義父様は!正軒さまが戻ってこられる日を今なお待ち続けているのです!そのお義父様に何とご報告すればいいのですかッ!だから、だから……!」
正軒「うるせえなあ、……じゃあな、シロクマオヤジには こう伝えとけ」
正軒は、自身の右腕を差し出しつつ言った。
正軒「折れた」
清美「え?」
有栖「は?」
女たちは目を丸くした。いきなり「折れた」って、何が?腕が?
正軒「そう」
有栖「いつッ!?」
正軒「いやさっき、先輩を庇ったときに」
そういえば、正軒が参戦した その時、清美が有栖を打とうとしたのに割って入ったのが きっかけだったが、その際 彼は、振り下ろされる木刀を右手で防いでいた。……まさかそれで?
正軒「いゃ~木刀って やっぱ凄いね、硬いね。練習で竹刀使うのも当然だね こりゃ」
正軒の右腕が物凄い腫れ上がっている。………まさか、さっきまでの闘いで正軒が剣を取らなかった本当の理由は……?
正軒「というわけで、僕はもう剣を握れません、帰ってオヤジにそう伝えておいてください」
清美「………………………(フッ)」
清美は卒倒した。そりゃそうだろう、連れ戻そうとした相手の選手生命的なものを、自分の手で壊してしまったのだから。
有栖「いやーーーッ!ちょっ、お前、気をしっかりもて!倒れるな!倒れるなったら!」
正軒「チャンスだ先輩、今のうちにフケよう」
有栖「何を言っとる鬼か お前は!いやそれよりも腕!正軒の腕!医者!医者ぁーーーーッ!!」
有栖は混乱しっぱなし。
こうして教室内の乱闘は正軒の勝利で幕を閉じたが、一体これからどうなるんだろうか?
to be continued
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恋人である有栖を傷つけられたことで、封印していた拳を解放する正軒。
古流剣術の達人である真田清美(さなだ せいみ)に、正軒は果たして勝つことができるのか?
負ければ強制的に実家に連れ戻されるこの状況で、正軒がとった秘策は?