No.100920

ますらお!3

六都さん

3組目は
不良×不良(龍之介×龍馬)です。

とりあえず、今までの2組も合わせてしばらくは
この6人で話を進めたいと思ってます。

2009-10-14 12:00:18 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:440   閲覧ユーザー数:429

どの高校にも不良っていう奴らはまだいるものだ。

俺もその一人。

奥武華高校3年、龍之介。

「暇だなァ~…何か面白いことねぇのかよ」

龍之介があくびをしたとき、不意に屋上のドアが勢いよく開かれた。

「た、大変です!!『離れ』で、ウチの高校の奴らが他校の生徒に襲われて!!!」

『離れ』は隣町の境界線にある、よく行く地区のことだ。

あそこは隣町のヤローどもがよく喧嘩を売りに来る場所だ。

「何ィ?どこの生徒だ」

「それが…」

俺に報告しにきた奴は、目を泳がせて小さな声で言った。

「波ヶ凪、です」

しばらく黙っていた龍之介だったが、横にあった机を思いっきり蹴り飛ばした。

「あいつ…」

 

 

 

 

『離れ』と呼ばれている地区を見ている男がいた。

「てめぇら、よくも俺の顔を汚したな」

 

口にくわえたタバコ…否、キャンディの棒はどう見てもタバコに見える。

下っ端でも少しの材料が恐怖へ加算する。

「すいませんでしたっ!!」

「あやまるくらいなら、その面ひっさげて奥武華の大将に殴られてこいよ!!!」

 

怒鳴る男の後ろから声がした。

「そうか、なら渡してもらおうか龍馬」

「…龍之介」

 

金龍(きんりゅう)と呼ばれる龍之介。

紅龍(こうりゅう)と呼ばれる龍馬。

二人は有名な不良集団の大将である。

 

「悪ィ、俺の下がお前らの奴に手ぇだすなんて…」

「まったくだよ、どう責任とるつもりだい?」

 

「…」

黙った龍馬を見て、龍之介は提案を出した。

「わかった、じゃあこうしよう」

「何だ?」

 

 

 

「俺の下になれ」

 

 

 

その場にいた全員が固まった。

「はあぁぁぁぁぁぁ!!?」

一番怒ってたのはやはり龍馬である。

「よし決定♪」

 

無理矢理決め込んだ龍之介にあきれる龍馬であった。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択