No.1006292

【獣機特警K-9IIG】揺れ動く炎の先に(追求編)【交流】

古淵工機さん

■出演
エルザ:http://www.tinami.com/view/551405
K-9隊のみなさん
トリッカーズのみなさん
ストレィキャッツ海賊団のみなさん

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2019-10-05 09:42:40 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:915   閲覧ユーザー数:893

ラミナ市郊外、とある廃工場区画。

 

「こちらディア、例の廃工場についたわ。バニー、モニター見えてる?」

「こちらバニー、感度良好!…廃工場にしてはところどころ明かりがついている建物があるよね」

「怪しいわね…確かその近くにはラピヌとルプスがいたはずよ」

 

「こちらルプスだ!なにやらその工場の周りで黒服の連中がうろつき回ってるみたいだぜ」

ルプスの報告通り、廃工場の中の一部の建物の明かりがともり、黒服に身を固めた人物が出入りしているようだ。

 

「ねえルプス、あの箱はなにかしら?」

「怪しいな…もう少し近づいてみるか?」

ラピヌとルプスは気配を消して近づく。

 

「…中に何か詰め込まれてる…」

「ありゃミミズク型の小型ロボットだな…しかもかなりホンモノを研究したうえで精巧に作られてやがる」

「つまりあれを森の上に飛ばせて…、ちょっと待って。中で誰か何か話してるわ」

「よしラピヌ、好感度マイクをONにしてみてくれ」

 

ラピヌは携えていた指向性好感度マイクのスイッチを入れ、件の建物へとむけて録音を始めた。

 

その頃、ストレィキャッツ海賊団は…

 

「船長、火災があった森林上空を偵察していたアオイからの報告だ」

「アオイ、何かわかったかにゅ?」

「それが妙なんです…焼けた森に大量の土と…苗木が」

「苗木?」

「…新しく森を植え替えるつもりなんでしょうかね?」

「そんなワケないにゅ。だったらなんで森を燃やす必要があるにゅ?…おそらく奴らの狙いは…」

 

その時、船内にシズハ・ジョバッサからの通信が届く。

「こちらシズハ。気になってその苗木の出所を探したんだけど、とんでもないモンだったぜ」

「やっぱりかにゅ…してシズハ、その苗木の種類は?」

「クレイジーハイの原料となる木の苗だ。ほかにもハイ・ウェークやセブンスセンス…ヤバそうなドラッグの原料ばかりさ」

「つまり奴らは…ドラッグの原料を栽培するつもりだったのかにゅ…!」

 

翌日、ラミナ警察署会議室。

「というわけで、昨晩私宛にメモリー媒体が届いた。ひとつはトリッカーズから…そしてもうひとつはストレィキャッツ海賊団からだ」

「やはりあの森林火災と関係が…」

「ああ、そのことだがまずはトリッカーズからの情報だ。どうやら例の発火筒は精巧に作られたミミズク型のマリオネットを使い

 空中から散布されていたようだ…これなら侵入した痕跡は見当たらないはずだ」

「でも、そのミミズクメカはどこから…」

「打ち捨てられた工業区画の一帯を製造拠点としてのっとっていたのだろう…そしてストレィキャッツ海賊団からの報告だが」

 

エルザは、壇上のパネルの画面を切り替える。

「これは!?」

「大量の土と苗木が運ばれてきている。しかも情報ではセブンスセンスを始めとする違法薬物の原料だ」

「奴らは違法薬物のプランテーションを作る計画なのか…!」

「ああ、おそらくはそうだ…ん?」

エルザが説明を続けようとしたその時、急にパネルの画面が切り替わる!

「やあ、ラミナ警察署の諸君、ご機嫌いかがですかな」

「怪盗ノワール!?」

「例の事件について、私も独自に情報を盗んでまいりましたのでご報告に参りました」

 

ノワールが指を鳴らすと、再び画面が切り替わる。

「これはいったい…無数の男女が連れ去られているぞ!?」

「エルザ署長、どうやら彼らはプランテーションの労働力として連れ去られていると思われます…

 奴らは想像以上に大きなことを企てているのでしょう」

「わかった。協力感謝する…以上だ。今回は規模が大きいだけに周辺の所にも応援を要請し、末端の動きを阻止しろ。

 それからK-9隊は中核グループが立てこもっている廃工場区画を捜索するんだ。以上」

「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」

 

さあ、点と線がつながった。今こそ出動の時だ!!

次回、解決編に続く!!


 
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