No.1006256 【獣機特警K-9IIG】揺れ動く炎の先に(事件編)【交流】古淵工機さん
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2019-10-04 23:29:00 投稿 / 全5ページ 総閲覧数:901 閲覧ユーザー数:887 |
ある日の夕方、ラミナ自然保護区。
「ふぅ…夕方のパトロールは異常なしだな」
巡回を終えて一息つくネルソン・ケンワースは、通用門の前で車を停めた。
「さて、そろそろマイちゃんたちも腹を空かせてる頃だろうしな…ちょっと街まで買い出しに行ってくるとするか」
そう言って、保護区の外へ出かけようとしたその時だった。
突如目の前の森から巨大な火柱が上がったのだ!!
「なっ…大変だ!このままじゃこっちにまで延焼する!」
ネルソンは車に積まれていた消火剤を手に持って構えると、ハンドル横の呼び出しスイッチを押した。
数分後、同僚のザリャーが乗った車がやってきた。
「ネルソン!どうしたんだ!?」
「保護区の外の森が燃えている!すぐに消火しないとこっちにまで燃え広がるぞ!!」
「わかった!消防も呼んどいたほうがよさそうだな!!」
さらに十数分後、ラミナ消防隊も駆けつけて火は消し止められたが、森の木々は焼けて崩れ、殺風景な光景が広がっていた…。
「まさかいきなり森林火災とはね…」
「しかし妙だと思わないかネルソン?今はまだ乾燥した季節でもないし、そもそもこの保護区周辺は比較的温暖な気候のはずだろ?」
「確かに妙だな…となると、誰かが仕掛けた可能性も…?とにかく警察に連絡しよう」
翌日、ラミナ警察署。
自然保護区近辺で起きた火災事件について会議が行われていた。
「…というわけで、以上がANCFおよび消防当局からの報告だ」
壇上で話をするのはエルザ・アインリヒト署長だ。
「しかし妙ですね。あのあたりの気象条件では自然発火の可能性は低いはず」
と、イシス・ミツザワが質問する。
「それなんだ。消防隊がこんなものを拾ってきたらしい」
エルザが取り出したのは、現場から回収されたという焼け焦げた金属筒。
「この紋章…どこかで見覚えがありますね」
K-9隊隊長のクオン・ココノエが話す。
「そうだ…おそらく今回の犯行はブラッドファミリーが関係しているとみていいだろう。しかし現場には人やメカが侵入したような形跡はないそうだ」
「とすると…」
その会議室に仕掛けられた隠しカメラの映像を見るのはトリッカーズの5人。
「どう?」
「ええ…あの発火装置については間違いなくブラッドファミリーのものとみていいわね」
「問題はどーやってあの森に仕掛けたかなんだよな。侵入した形跡がないとなると…空からでもばらまいたのか?」
「いずれにしてももう少し情報を盗んでみる必要がありそうね。トリッカーズ出動よ!」
「「「「「おーっ!!」」」」」
同じ頃、ファンガルド衛星軌道上…宇宙海賊船キャッツ・ネイル。
「船長、トリッカーズが動いたみたいです」
「なるほどね、考えることは同じだったみたいだにゅ。ブラッドファミリーがどうやって発火装置を仕掛けたか。
…そして、何のために森を焼いたのか…徹底的に探る必要が出てきたにゅ」
「ということは?」
「キャッツ・ネイル降下!あやしげな工場や施設…ブラッドファミリーが絡んでいそうな場所という場所は全て調べるにゅ!」
果たして、ブラッドファミリーは何を企んでいるのか!
トリッカーズはどんな情報を盗み出すのか?ストレィキャッツ海賊団はどう動く!?
そして…K-9隊は久々の出番となるのか!?待て次回!!
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3話くらい引っ張る予定。
■出演
ネルソン:http://www.tinami.com/view/687233
エルザ:http://www.tinami.com/view/551405
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