No.990070

聖ビーストテイマー・ナタ335

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第335話。

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2019-04-14 11:49:45 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:130   閲覧ユーザー数:130

ルシファーに口説かれて大勢の天使が堕天しました。天界との戦争は長く続きましたが、ミカエルはルシファーを倒すようにと上の者から命じられたのです。

 

「ケルビムの炎の剣を借りて来たのか?それでもお前は僕には勝てない…。大人しく降伏して僕の仲間になれば生かしてやる」

 

「あなたの仲間になれば、私はすぐに殺されるでしょう。私はあなたほど強くありませんからね」

 

「それではここで僕に倒されて死ぬか?お前ほどの頭脳があれば、もっと賢い選択をすると思ったのだがな…」

 

「あなたほどの頭脳があればもっと賢い選択も出来たはずです」

 

「リリスがいないこの世界に生きていても何も楽しいと感じないんだ」

 

「リリスは転生させました。人間になってどこかで今も生きています」

 

「それは本当か?リリスは今どこにいるんだ!教えてくれ」

 

「それは私にもわかりません。毎年何億もの魂が亡くなり、転生して行きます。その全てを把握するのは不可能です」

 

「僕も転生出来ないのか?リリスと同じ…いやリリスよりも下の身分が良いな。リリスの側に仕えてみたいよ」

 

「あなたが転生するにはあなたを倒さなくてはならないのです」

 

「先程の僕の望みを叶えてくれるなら、お前に殺されるのを甘んじて受けよう」

 

ミカエルは頷くと剣を構えましたが、ルシファーは抵抗せずに心臓を貫かれました。

 

「約束は…守ってくれよ?」

 

「私は嘘は付きません。あなたの魂が行方不明になると困るので、私の中に取り込みますね」

 

「何を…言ってる?まさか…!」

 

「生命創造の魔法を使います。その後、リリスを見つけ出して側に導きますので、私を信じてください…」

 

「僕の鍵を…使って良いのは…リリスだけなのに…許せない!」

 

「ごめんなさい。こうするしか方法がないのです」

 

「くっ…!こんな事になるなんて…。今、やっと…リリスの気持ちが…理解出来た…。好きでもない相手に…無理やり襲われる苦痛が…。最悪の気分だ…」

 

…つづく


 
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