ルークはショックを受けたように言いました。
「それって…僕なんかどうでも良いって言ってるように聞こえるよ?」
「違うよ?私は自分の事が一番どうでも良いんだよ。でもルークが私の事好きだと言うから、こんな私でよかったら…って思ってるの」
「そこにローラの意思はないの?僕が主体になっていて、ローラの気持ちが優先されてない」
「ルークだって私の事、いつも優先して考えてない?」
「それはローラの事が好きだからだよ?」
「私もルークの事が好きだから優先してるんだよ」
「ローラは僕の事、好きじゃないのに合わせてるように感じるんだ…」
「好きじゃなかったら合わせたりしないよ…」
「ローラは僕の…どこが好きなの?」
「全部だよ?こんな完璧な人がこの世にいるなんて…ってキンダーガートンの頃からずっと思ってた」
「僕が完璧なんだったら、どうして一番大好きな子の心を奪えないんだ?」
「私の心なんてとっくに奪われてるよ?」
「本当に心を奪えているなら、離婚を考えたりしないだろ」
「好きだから考えるんだよ…。私より好きな人が出来たなら、別れてあげようって」
「本当に好きならそんな簡単に別れたいなんて思わない!」
「ルークも私がヴィッキーの事好きなら譲るつもりだったって言ってた癖に…」
「僕はヴィッキーには渡したくないって思ってたよ?だから必死で君の気を引こうと頑張ってたし、どうあがいても君がヴィッキーを好きだと言うなら祝福しようとは思っていたけど…」
「私はジュリーには勝ち目がないから諦めようって思ったけど、それはジュリーの方が美人だから、二人はお似合いだと思ったからだよ?」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第296話。