ルークは深く溜息をついて言います。
「ローラは自分の魅力がわかってなさ過ぎる。君より素敵だと思える女性は他にいないんだ」
「ルークの方が自分の魅力、わかってないんだよ?他にいくらでも良い相手がいたでしょ!」
「わかった。僕らは合わせ鏡なんだ。僕は君を大事に想ってるし、君は僕を大事に想ってるのに、お互いの気持ちがすれ違ってる」
「私はルークが辛いと、自分も辛くなるの。自分が辛い時より辛いんだよ」
「僕もローラが辛いと辛くなるんだ。君を傷付けたくないと思ってるのに、傷付けてしまってごめんね…」
「私は何も傷付いてないよ?どうして謝るの」
「君は性的な行為を望んでいなかったのに、僕は自分の欲望を満たす為だけに君を抱いてしまったから…」
「だから!それも違うって言ったじゃない?」
「僕の為に嫌々合わせてたんだろ?」
「最初は嫌だと思ってたけど、してみたらそんなに嫌じゃなかったよ」
「初めての夜も…本当はもっと優しくしたいと思ってたのに…随分と酷い事をしてしまったから…反省してる」
「大丈夫だよ。ちゃんとリリムお姉さんに教えてもらった特訓しておいたから」
「どんな特訓をしたのか、あまり考えたくないけど…」
「でもそのおかげで初めての時も私、上手く出来たよね?」
「多分、普通の女性にあんな事したら耐えられなかったと思うんだけど、ローラはタフネスのステが異常なほど高いんだよ…」
「そうなの?私、何の取り柄もないと思ってたのに…」
「僕の性欲…お父さんやリリム姉さんと同じくらいだから…ほぼ無限なんだ…」
「ルークって全然性欲ないように見えるんだけどなぁ」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第297話。