防音障壁のある総帥の部屋でルークとアークは密談しています。
「お前がローラに魔力を与えてるからだが…。まあそれを蓄積する器を持っているローラも流石、ゲイザーの娘と言ったところか」
「ローラからはおじさんの死んだ後に夫婦生活を拒否されてたから、おじさんの遺言書に転生してローラの子供になる、って書いてなかったら、ずっとさせてもらえなかったかも…」
「そこも奴の計算だったとは…。だとしたら本当に恐ろしい奴だよ?」
「おじさんが死んだ日、僕ローラにめちゃくちゃしちゃったし、翌朝電報が届いておじさんが死んだってわかったら、ローラが泣き始めたから、慰めるの大変だった…」
「うーむ、めちゃくちゃしたと言うのは…。流石、僕の息子と言ったところか」
「三年間、我慢してたから…。もう抑えきれなかったんだ」
「お前の気持ちはわからんでもないが、初体験の時は優しくしてやった方が良いぞ。僕がナタと初めて結ばれた日は、これでもかと言うほどソフトに…」
「その話は聞きたくないから、もう良いよ?リリム姉さんがローラを開発してくれてたおかげで、バージンだったけど痛みはなかったみたいだし…」
「リリムが開発したとは…。僕の娘だからテクニックは僕と同等のはずだ」
「一体どんな開発をしたのか聞こうか悩んだけど、気持ち悪くなりそうだからやめたよ」
「リリムは人間の体に害が及ぶような事はしないから大丈夫だよ?僕は付与型だが、リリムは吸収型なので、相手が男なら寿命を持っていかれるが、女性ならば吸収不能だしな」
「確か粘液の付着で吸収可能になるんだよね?キスとかなんか色々な方法で…」
「キスは唾液の粘着力が弱いので、別の方法の方が吸収率は良いのだが…」
「あんまり詳しく説明しないで…。気持ち悪くなってくるから」
「お前は性に関して真面目過ぎる部分があるからな。ゲイザーに似てしまったのか?血の繋がりはないはずなのに…」
「子供の頃から悪い事したらおじさんに叱られて育ってたし、血の繋がりだけじゃなくて、環境も性格に影響を及ぼすと思う」
「とにかく身体交換の薬は慎重に使うように検討した方が良い」
「僕の体で夜の街とかで遊びまくられたら嫌だよ」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第269話。