ルークは耐えきれなくなってローラを抱き締めました。
「僕はこんなに…君の事が…好きなのに…!どうして…君の心は…奪えないんだ?」
「私はルークが完璧だと思ってるの。完璧なルークに私みたいに不完全な人間は相応しくないんだよ」
「僕は完璧じゃない!完璧だったなら、なんで一番好きな子から、好きになってもらえないんだよ?おかしいだろ…」
「私はルークの事、好きだよ。私が嫌いなのは自分。私がルークの妻だって事が嫌なんだ…」
「どうして…僕は君が好きなのに…君が僕を好きじゃないんだろ?君の気持ちが…全くわからない!」
「ルークには私以外の人と付き合って欲しかったの。例えばジュリーみたいな美人と…」
「最初にそう言ってたね…。僕は君にとっての美人としか付き合ってはダメなの?」
「うーん、私にとってと言うか、他の人が納得するような釣り合う美人かな…」
「なんで他人が僕と付き合う相手を選ぶんだ!僕には付き合う相手を決める権利もないの?」
「ルークが最初に付き合ってた子も美人だったし、私以外の美人なら誰でも良かったの。ルークが気に入る美人が見つかれば良いなぁって」
「だからなんで他人に決められなきゃならないんだ!僕の中ではローラが一番美人なんだよ」
「私がもっと美人だったら、こんな嫌な思いしなくて済んだのかも…」
「僕がもっと不細工だったらこんなに悩まなくて済んだよ」
「ルークは頭が良いから不細工でもモテそう」
「不細工だからモテないとか言ってる奴は努力してないのを棚に上げてるだけなんだ。不細工を逃げ道にしてるだけさ?」
「でも不細工で頭も良くない人はどうしたら良いの?みんなルークみたいに何でも出来るわけじゃないんだよ」
「僕が頭が良くなったのは勉強したからだよ。勉強してない奴がバカなのは当たり前だろ?」
「勉強頑張ってるのに頭に入らない人もいるんだよ…」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第254話。