ゲイザーの子守を頼んだ後、ルークは家に帰ってローラとイチャイチャしていました。まだ外は明るいのにお楽しみの最中のようです。
「もう…!ルークったら、結局これが目的だったの?」
「良いだろう?ゲイザーが産まれてから、ほとんどしてなかったじゃないか…」
「しょうがないなぁ…。久しぶりだから、ちょっとドキドキしてきた」
良いところだったのに、来客を知らせるベルがけたたましく鳴り響きます。来客を無視して続けようとしましたが、ベルはしつこく鳴り続けていたので、不機嫌な様子でルークが玄関のドアを開けました。
「誰かと思ったら、お父さんだったのか…。仕事中じゃなかったの?」
「真昼間から良いご身分だな?僕は仕事中だと言うのに…」
「心眼で覗き見してたの?」
「なかなか出てこないから覗いただけだ」
「だったら少しは気を遣ってよ?良いところなのに邪魔するなんて…」
「お前に頼みたい事がある…。付いて来い!」
「頼みって何?後にしてくれないかな…」
「さっさと仕事を片付けてしまいたいんだよ?待っている暇などない」
「ふぅ…。じゃあ今夜はゲイザーをそっちで預かってくれる?」
「ゲイザーはリリーと仲良くしていたから構わんが?」
「それなら行くよ?僕は何をすれば良いの…」
「闇市の特殊テントに張ってあった結界を張って欲しい。出来るか?」
「えっ!あれと同じやつ張ろうと思ったら、一ヶ月とか二ヶ月とか、かかっちゃうよ?」
「そんなにかかるのか?待っていられないな」
「半永久的に発動するタイプだからね。即席タイプの結界なら、すぐ張れるけど二十四時間で消える」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第218話。