No.986154

聖ビーストテイマー・ナタ215

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第215話。

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2019-03-05 05:19:37 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:125   閲覧ユーザー数:125

その頃、秘密結社のアークのところにウィルスが来ていました。

 

「その闇市に入った盗賊を僕に捕らえよと?」

 

「はい、私の張った結界はかなり強力でして、例え第一級魔術師でも解除が困難なものでしたので、元締の持っている解錠符がなければ、簡単には特殊テントを出入りは出来ないのです」

 

「ウィルスの実力は把握しているよ?ユリアーノ様に匹敵する力はあるだろう」

 

「ユリアーノは攻撃魔法に関しては私より上でしたが、防衛魔法に関しては私の方が上であったと自負しております」

 

「僕も最近、息子を見ていて防衛魔法の重要性に気付かされた」

 

「どうしても派手な攻撃魔法に囚われて、防衛魔法を軽視されがちですが、仮に戦場に出た場合、防衛魔法の使えない魔術師は、すぐに命を落とします」

 

「ウィルスが僕の前任で総帥の座に就けた理由が今よくわかったよ?」

 

「しかし戦闘になると、ほとんど戦えない私を無能だと見下す者はおりました」

 

「確かにそうだな。僕が天界でエリートと呼ばれた理由は破壊するのが得意だったからだ。僕の代わりにトップに立ったミカエルはお前と似たタイプだった」

 

「天界のトップに立っているお方と似ているとは、光栄でございます」

 

「ミカエルは弱いと陰口を叩く者は大勢いたが誰も奴より功績は残せていない」

 

「ミカエル様と一度会ってお話をしてみたいものですなぁ」

 

「お前もいずれ死ぬ時が来たらミカエルと話せるさ?」

 

「私が天界に行ける日が来るのでしょうか…」

 

「悪事を重ねていたらミカエルではなく地獄の王であるヤマに会う事になるがな…」

 

「ヤマ殿はどんなお方なのでしょうか?」

 

「僕が地獄にいた頃は仲良くしていたよ?あの頃ヤマに雇われて地獄で人間が怠けていないか見回りをする仕事をしていたんだ」

 

「ヤマ殿はルシファー様の昔の上司だったのですね…」

 

…つづく


 
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