ナタが魔獣をカードに封印して胸の谷間に挟むと、ランチに出かけてしまいました。
「ナタは僕を支配する為に、かなりの支配力を消耗してるからな。あまり負担はかけたくないが仕方ない」
「支配力が足りないとどうなるの?」
「魔物が言う事を聞かなくなったり、呪いを破られてしまう場合もある。まあオズワルドくらいの支配力なら今の僕は簡単に破れるな」
「ふーん、そのオズワルドって魔術師はウィルスさんくらいの強さ?」
「いや、ウィルスはあの連盟の中では一番の実力者だ」
「もしかしてあの魔物が暴れた理由って支配力の低い人が闇市でカードを買ったからなの?」
「分不相応に強い魔物を支配しようとしたらそうなる」
「じゃあゲイザーおじさんの支配力ってヤバイのかな?ミカエル様とリリム姉さんを支配してたから」
「支配力は魔力とは別物だからな。支配力を上げれば、ゲイザーのように魔力はさほど高くなくてもビーストテイマーはいくらでも強くなれる」
「ふーん、だけど支配力ってどうやったら上げられるの?」
「この人について行きたいと思わせなくてはならないから、自分を磨くしかないな」
「なるほど、だから僕はローラに支配されてしまってるのか。納得!」
「ローラも良いビーストテイマーになりそうな予感がする」
アークとルークがランチを済ませて秘密結社に帰ると幹部たちが出迎えました。
「どうでしたか?ルシファー様」
「魔物は捕まえて僕の妻の使い魔にしました」
「本当ですか?傭兵を雇って何人、送り込んでもダメだったのに、あっさり解決してしまわれるとは…。流石ルシファー様です!」
「もう暴れる事はないでしょう。今回は話し合いだけで解決出来ましたよ」
「あんな恐ろしい魔物と対等に話し合いが出来るなんて、素晴らしいですね!」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第202話。