久しぶりに夫婦喧嘩が勃発してしまいました。
「そうじゃないんだけど、おじさんがいなくなってから、毎晩アークと快楽に溺れてる自分が酷く醜い存在に思えて来て本当に辛いのよ…」
「ナタが僕に抱かれるのが苦痛だと言うなら、ゲイザーのように今後一切、ナタの体には指一本触れないよ?」
「そんな事されたら惨めになるだけじゃない?私、心の隙間を埋めたくてあなたに抱かれてたんだから…」
「やはりナタは本心では僕の事など愛していなかったんだな…」
「愛してるわよ!でも快楽を求めてるのか、愛情なのかわかんなくなってくるの…」
「だったらもうナタは抱かない!愛がないなら不毛な関係だよ」
「この小説を読んでみて…。おじさんが書いたみたいなの」
「何だこれは?ざっと目算しただけで原稿用紙千枚はあるな…」
「今まで見えなかったおじさんの気持ちがいっぱい伝わって来たよ…」
アークはパラパラと速読しています。
「この小説は最後の方が未来の話になっているようだ。ゲイザーは予知能力でもあるのか?」
「わかんないけど、その方法で裏口入試は解決できるのかな?」
「ナタは僕が総帥になるのは反対なのだろう?この小説の続きでは僕が総帥になっている…」
「おじさんの遺言なのかも?魔術師連盟の悪事を明るみに出す為の最後の策なら、乗ってみても良いかもしれないわ」
「危険過ぎる!下手をすると僕は天界から始末されてしまうんだよ?」
「おじさんの策が上手く行けば、全て丸く収まるみたいなんだけど…」
「それにこれは…ルークの子供がゲイザーの生まれ変わりだと?僕の孫がゲイザーだなんて、悪夢のようだよ」
「もしそうなら天界に行ってもおじさんは転生しちゃってもういないのかな?」
「ゲイザーがミカエルに頼み込めば、転生先を指定するのは可能だろうな」
…つづく
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第187話。