攻撃魔法ではなかったので、カウンター魔法と回避魔法は発動せず、アークは髪と目の色が元に戻ってしまいました。
「うーん、なんだか戦意喪失してしまった…」
「こんな魔法習得したつもりなかったのに、いつの間にか使えるようになってたんだ。多分、お母さんの遺伝子に組み込まれてたんだと思うよ」
「そう言えばリリムも僕の使えないテンプテーションを使えるが、リリスから受け継いでいたようだ」
「お父さんから受け継いだこの避雷針魔法も、僕が使える最強の攻撃魔法さ?」
「ふむ、想像以上にお前は強いな。戦ってみて感心したよ」
「お父さんがめちゃくちゃ強いのも実感した」
「もう家に帰ろうか?ナタが心配して待ってるよ」
家に帰るとナタはリビングで寝てしまっていました。アークが抱き上げて寝室に連れて行くと途中で目を覚まします。
「アーク、髪と目の色が元に戻ってる?」
「ルークに戻されてしまったよ」
「それ遺伝子変換魔法だから、結構難しい魔法なのよ」
「そうだったのか?知らなかった…」
「あの子には本当に驚かされるわね。多分ビーストカードも作れるんじゃない?物を作る才能があるみたい!」
「あれも作るのが難しいと言ってなかったか?ナタにも作れないと聞いていたが…」
「我が子ながらルークは天才児だわ」
「僕も子供の頃は神童だと呼ばれていたがね」
「今はまだ子供だけど大人になったらアークを超えそうね」
「手加減なしでやっても勝てなくなる日が来るのかな?僕のプライドが…」
「ふふ、今のルークにとってはあなたに追いつくのが目標みたいよ?」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第154話。