No.985083

聖ビーストテイマー・ナタ151

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第151話。

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2019-02-23 22:33:26 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:72   閲覧ユーザー数:72

ルークの体の一部が大きくなってるのをチラ見で確認してからローラは尋ねました。

 

「でもルークはしたくないって言ってたよね?それなのに命令なら聞くの」

 

「したいと思ってるけど、おじさんが許してくれないと思う。おじさんの信頼を裏切りたくないんだ」

 

「確かにお父さんがダメ!って言いそう」

 

「うん、だからしない」

 

「アカデミー卒業したら…するのかな?」

 

「その時にならないとわからないけど、多分」

 

「ルークとそう言う事するの想像できない…」

 

ルークはローラを抱き締めてキスすると帰宅しました。アークが玄関先で仁王立ちして待っています。

 

「遅い!今何時だと思ってるんだ?」

 

「ごめんなさい…。ちょっとおじさんに大事な話があって」

 

「どうせローラとイチャイチャしてて遅くなっただけだろう?」

 

「お父さん、今日はなんか機嫌悪いね?」

 

「最近たるんでるんじゃないか?毎晩のトレーニングもサボってるんだろう!」

 

「ちゃんとやってるよ?腹筋、背筋、片手腕立て伏せ左右、スクワットをワンセット各二百回でしょ」

 

「腕が鈍ってそうだから、今夜は僕が相手してやろう?付いて来い!」

 

コウモリの翼をバサッと開くとルークを抱えて城下地区の隣にあるアカデミーの屋上に降ろしました。

 

「試合開始はコイントスをして床に落ちた瞬間からだ。お前がコインを投げろ」

 

暗闇の中でアークは百ジェニー銅貨を投げて寄こしました。それをルークはキャッチします。二人の心眼が闇の中で紅く輝いています。

 

「お父さんの槍って確かオリハルコンでしょ」

 

「天界では一番弱い武器だが、人間界の物質ではないから、お前の武器では歯が立たないだろうな。素手で相手してやろう?」

 

「僕の戦闘力も考えてよ?こんなに歴然とした力の差があったら良い勝負なんて出来ないし!武器だって僕のは安物のフルーレだよ…」

 

…つづく


 
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