ルークはローラを強く抱き締めながら言いました。

「僕はこんなに君の事が好きなのに…。どうしてローラからそう思われるのかな？」

「うーん、ルークと付き合った子が色々言ってたから怖くなっちゃって…」

「それは…ローラが付き合ってあげてって言うから…。元々、好きじゃなかったんだ…」

「キスしてって迫ったら息がくさいって言ったんでしょ？」

「ううっ…あれはちょっと言い過ぎだったって反省してるよ？」

「だから私ルークとキスする時、息止めてるもん。今みたいに抱き締められて息当たんない時に息してる」

「そんな事しなくても良いよ？ローラの息ならくさいと思わないから」

「好きな子の息ならくさくなくなるの？」

「抱き締めてる時に匂うワキガだって他の女の子のは嫌だけどローラのは嫌じゃないし」

「ワキガなんて匂わないでよ！そんなのくさいに決まってるでしょ？」

「くさくないよ？むしろ良い匂いだと感じる」

「リリムお姉さんがワキガには男を惑わすフェロモンが出てるって言ってたけど…」

「リリムお姉さんは変な事ばかり教えてくれるよね。ピーターお兄さんもだけど…」

「ジュリーもリリムお姉さんに教わってサクランボで特訓する！っていっぱいサクランボ買ってたし」

「サクランボで一体なんの特訓してたんだ？」

「なんかすごく難しい特訓。私には無理だったよ」

「うーん、僕の知らない魔術の特訓なのかな？サクランボを使う魔術の特訓なんて聞いた事ないけど」

「魅了の術と組み合わせて使うと良いってリリムお姉さんは言ってた」

…つづく