ゲイザーは前髪が白髪になっていたので、ダークファッションとして黒髪に白いメッシュを入れるのが、巷で大流行していました。
「アウローラが産まれた頃、白髪が増えて悩んでいたのに、これがオシャレだと周りが言っていてビックリしましたよ?」
「私もおじさまになら抱かれても良いと思ったわ」
「ユリアーノ様からお預かりした大事な娘さんに手は出せませんよ…」
「ダーリンのそう言うお堅いところも素敵なのよねぇ。ちょっと誘ったら、すぐに乗ってくるような軽い男には興味ないわぁ」
「私もリリムと同じ考え方よ?ルーク君以外の男は誘うとすぐ乗ってくるし…」
「ヴィッキーは骨抜きにしちゃったんでしょ?私の教えた桜蝶舞の技でぇ」
「なんだか、とても綺麗なネーミングの技ですが凄まじそうですね…」
「ヴィッキーは私にメロメロよ?でもルーク君と親友になっちゃったみたい。それにローラにも惹かれてるっぽいし、どうしてみんなローラばかり選ぶの!」
「私が言うのもなんですが、アウローラは嫁にやらずにずっと家に置いておきたいくらい可愛いですよ?」
「嫉妬しちゃうわぁ。私も黒髪に染めようかしら?ミケーラやローラみたいにぃ!」
その頃、ルークは何かに取り憑かれたようにローラの唇を貪っていました。
「うーん、もうこんな時間か…。退屈な授業を受けてる時は一刻が遅く感じるのに、ローラと過ごしてると一刻は速く感じる」
「もう百回くらいはキスした?」
「数えてないけど多分百回超えてる」
「あんまりたくさんしたら飽きちゃわない?」
「飽きるような気がしない。すればするほど、どんどん好きなってる」
「お友達から聞いたんだけど、たくさんしたがる人はすぐ飽きて捨てられるんだって…」
「僕はそんな飽きっぽくないよ?ローラはあまりしたくないのかな…」
「ううん、好きなだけしたら良いよ?全然させなくても捨てられちゃうみたいだし…。ルークに捨てられたくないの」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第110話。