ルークは身体交換の薬の話はゲイザーにしない方が良いと判断して、適当にその場をごまかしました。
「ローラはジュリーの事が好きだったんだ。でもジュリーからレイプされて傷付いてしまって泣いてたんだと思う…」
「すまない…。言ってる意味がよくわからなかった。もう一度わかりやすく説明してもらえないか?」
「ローラはレズビアンだったんだよ?おじさんは気付いてなかったんだね」
「順を追って話してくれないか?理解の範疇を超えている」
「やっぱりおじさんはノンケなのかな?お父さんがゲイザーはノンケだからゲイとは違うって言ってたし」
「もしかしてこの前の報告書にあった…君が女装をしてたのは…そのせいか?」
「うん、女装したら好きになってもらえると思ったからね。ミケーラさんも使ってる性転換の魔法を使ったんだよ?」
「その魔法は難易度が高過ぎてユリアーノ様も使えないと仰ってたのに…」
「かなり難しかったよ?女性になる為には生命創造の魔法もセットで覚えなきゃなんないし」
「話しづらい事を話してくれてありがとう。アウローラが何を考えているのか男親の私にはちっともわからなくてね」
「それは僕にもわからないです。僕も男ですから」
ルークはマルヴェール一の豪邸であるゲオルグ邸にやって来ました。モフモフの愛犬のジョルジュに顔を舐められてゲオルグがニヤケています。
「おお、ジョルジュ!そうか、そうか?」
「ゲオルグお爺ちゃん、こんにちは」
「ルークか、わしに何の用だ?」
「お爺ちゃんが昔すごい人だったって、ゲイザーおじさんに聞いたんです」
「ゲイザーがわしの事を褒めるなんて…」
「上官の不正を暴いたって聞いたんですけど、どんな不正だったのか話してくれませんか?」
「わしの武勇伝を聞きたいのか?家の中に入りなさい。不正の証拠を見せてやろう」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第101話。