ルークは今にも消え入りそうなか細い声で恐る恐る尋ねました。
「本当に…しても…良いの…?」
「今はまだダメだよ?アカデミー卒業するまでダメ!ってお父さんから言われてる」
「うん、僕のお母さんが十六歳で僕を産んだって聞いて、あの頃は十六歳で結婚できたけど、今は十八歳からに引き上げられてる」
「ナタおばさまが妊娠した後にアカデミーの方でも大変だったみたいで、十八歳に引き上げたってお父さんが言ってたよ」
「もうすぐ僕たちも誕生日が来るから十六になるけど、十六で子供を産んで育てるって無理だと思う」
「うん、だからまだしないけど、いつかその日が来たら…しても良いよ?」
「僕もそうしたいと思ってたんだ。子供部屋を別々にされた時、君と結婚すれば大人になってもずっと一緒にいられると考えたら、君とそう言う事してるの想像してしまって…」
「私もさっきそれを想像したら大きくなって困ってた」
「別にいやらしい事がしたかったわけじゃないんだ。ただ君に僕の子供を産んで欲しかっただけ」
「それが真実の愛の答えなのかな?」
「うん、多分…相手を必要として、大事に想う心の事だよ?性欲だけで相手を見て、やる事しか頭にないのは…真実の愛とは呼べない」
「なんか私、エッチな事とかそう言うのが嫌だなぁって思ってたの…」
「人間以外の生き物は子供を産む為に後尾をするのに、人間は子供は欲しくないのにする奴がいるからね」
「ものすごくしたくなっちゃうのがいけないんだと思う…」
「欲は神が人間に与えたものだから。悪いのは神だと思う」
「私のお母さんは子供が欲しくてもできなくて悩んでたみたいだから、子供は欲しくないのにしてる人は嫌いみたいだった…」
「うん、僕も同じ考え方だよ?」
「ルークだけだもん。私の言ってる事、理解してくれる人は…」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第92話。