アラヴェスタ城の廊下。割れた陶器の破片が散らばっています。
「ミッシェルはメサイアに近付きたくてお前を利用したんだ。ミッシェルの方が性格が悪いと早く気付け」
「ミッシェルは優しい子だよ?お前は見る目がないんだ!」
「ふぅ…。恋は盲目とはよく言ったものだ。まあ、僕も人の事は言えないのだが…」
アークは仕事をさっさと片付けて、いつも通り定時に上がります。残業は一度もした事がありません。
「ただいま。ルークはまだ帰ってないのか?」
「ええ、昨夜のルークはオーラがいつもと違ったけど、気付いてた?」
「ああ、あれはローラのオーラだな」
「どうも昨夜は身体交換の薬を調合したっぽいのよね」
「ルークが無理やりやったのならローラが助けを求めてくるはずだから、お互い合意の上でやったのだろう?」
「だと思うけど、昨日はわざと気付かないフリしておいたのよ」
「それにしても帰りが遅いな…。何かあったのだろうか?」
「おじさんは普通の人間だから多分、昨日のローラがルークだと見抜いてないと思う。もしバレたらきっとカンカンよ?」
「うむ、僕もこれが自分の娘だったら、ゲイザーのところに怒鳴り込みに行くところだが…」
「今、ルークはローラと一緒にいるのかな?」
「そうじゃないか?元に戻るのを待っているのかもしれないね」
その頃、ルークはローラをベッドに押し倒していました。今まで我慢していた分も全部まとめてキスしているようです。ローラは抵抗せず、それを全て受け入れていました。
「ダメだ!歯止めが効かない…」
「大きくなってるけど大丈夫?」
「好きだよ…?好きだ…!ローラ…」
「トイレに行って出してきた方が良いかも?」
…つづく
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第90話。