夕方になって二人は元の体に戻りました。
「それじゃ僕は帰るよ」
「もう帰っちゃうの?」
「今からここを出て家に着くのはお父さんが帰って来る頃だよ」
「まだ帰らないで…。もう少し一緒にいて…」
「このままここにいると…、僕は自分が抑えられなくなるかもしれない…」
「大きくなって辛いから?その辛さはよくわかったんだけど…」
ローラは元に戻るまで何度もトイレに行って処理していました。
「ゲイザーおじさんが帰って来る前に帰らないと、変に疑われるかもしれない」
「もう一度…キスしてみない?あと少しで…何かがわかりそうなの…」
「キスしても良いの?」
「うん、男の子の体の時に…なんか変な気分になってて…それが真実の愛なのかな?って…」
ルークはローラに優しくキスしました。そのまま抱き締めます。
「大好きだよ…」
「やっぱり…ルークとキスしても…嫌じゃなくなってる…」
「そうなんだ?僕を好きになってくれたって事かな…」
「ルークが…キスしたくなった時に…したら良いよ?したいのに…我慢するのが…すごく辛いって…わかったから…」
「そんな事言って大丈夫?毎日何回も…何十回も…何百回もするかもしれない」
「なんか今は…女子の方が怖い…って思うようになって…。ルークは怖くないよ…」
「男とか女とか関係ないと思う。性欲と愛情を履き違えてる奴はみんな嫌いだよ?」
「私、男の子とそう言う事したくなかっただけなのかも?だから男の子が嫌いだったんだ…」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第89話。