ジュリーは何かを企んでいるような怪しい微笑みを見せました。
「ウフ、良かったら私が元のサイズに戻してあげましょうか?」
「ジュリーには元に戻せるの?」
「そのままだと辛いでしょ?私がラクにさせてあげるね…」
「ちょ、ちょっと!ジュリー、ダメ…。どこ触ってるの?」
「全部出しちゃえば、ラクになるのよ?口でしてあげるわ」
「そんな事したら汚いからダメだよ…。病気になっちゃうよ?」
そこにローラの姿をしたルークとヴィッキーが通りかかりました。茂みで誰かがごそごそしてる気配に気付きます。ルークは心眼ですぐに今の状況を把握して青ざめました。
「な、何してるの?二人とも…」
「あら?ローラじゃない。ヴィッキーとデートしてたのね。私もルーク君とデート中だから邪魔しないで」
「そんな事したら絶対にダメ!僕たちまだ未成年者なんだよ?」
「みんなこれくらいの事してるわよ?付き合ってて何もしてない子の方が少ないんじゃないかな」
「そ、そうだったのか…。知らなかった」
世間知らずのヴィッキーが、ショックを受けながら言いました。
「ヴィッキーも二人を止めてよ!ヴィッキーはジュリーの事が本気で好きなんだよね?」
「でも俺…ジュリーとルークはお似合いだから譲るって決めたんだ…」
「男なら本気で好きになった女は諦めるな!って僕のお父さんが言ってた」
「お前のお父さんって事はゲイザーか?」
「いや、ゲイザーじゃなくて…。ううっ、説明が難しい!」
「俺の母親はゲイザーが好きだったけど諦めたって言ってた…」
「諦めたらそこで終わりなんだ。だからヴィッキーも諦めないで!お願いだから…」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第80話。