No.983991

聖ビーストテイマー・ナタ67

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第67話。

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2019-02-14 16:58:46 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:96   閲覧ユーザー数:96

ルークが男に戻って男子制服で登校すると、男子がまた取り囲みます。

 

「ルーク!男に戻ってる?ずっと女のままでいれば良かったのに…残念だ」

 

「やっと元に戻れたよ?残念だったな!」

 

「て言うかなんでお前、女の時と同じローズの香りのシャンプー使ってんだよ!男から良い匂いが漂ってくるとぶっちゃけキモいぞ?」

 

「家の風呂場にあるシャンプーだから、お父さんも使ってるけど?お母さんが買って来たやつだし…」

 

「ああ、この香りで毎晩妄想してたのに…。今日から何を楽しみに生きて行けば良いんだ?」

 

「他にいくらだって楽しみはあるだろ?」

 

体術訓練場に行くとあの先輩が寄って来ます。

 

「ルークお姉様…。男に戻ってしまわれたんですか?」

 

「君は僕が男になったら興味はなくなったんだろう?」

 

「いえ、ルーク君も嫌いじゃないですよ?美しい姿を眺めるのが好きなので!」

 

「君はローラとはちょっと違う気がするよ…」

 

ローラは真面目に打ち込みをしていましたが、先輩はすぐにサボろうとします。男子部員も建物の向かい側で同じような打ち込みをしていますが、女子より迫力がありました。フォンの息子が黙々と打ち込みをしているのを、ジュリーが熱い眼差しで見つめています。

 

「もしかしてヴィッキーに用があるの?ジュリー」

 

「私、強い男が好きなんだけど、ヴィッキーがルーク君と対決したところを見てみたいわー」

 

「ふーん、多分僕が負けると思うけど、ジュリーを賭けて試合する?って言ったら、ヴィッキーは本気出しそうだね」

 

ルークが果たし状をヴィッキーに書いて渡しました。試合に勝った方がジュリーと付き合うと書いてあります。ヴィッキーは果たし状を読んで鼻息を荒くしていました。

 

「俺がルークに勝ったら、ジュリーと…つ、付き合えるのか?」

 

「うん!マルヴェール闘技場をおじさんに頼んでレンタルしてもらうよ?」

 

「絶対にお前に勝つ!ジュリーは俺のものだ」

 

「本気でやってよ?僕が手加減してると思われたら困るから…」

 

「お前も本気で来い!手加減なんかしたら許さないぞ?男と男の真剣勝負だからな」

 

…つづく


 
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