No.983842

聖ビーストテイマー・ナタ55

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第55話。

登録タグはありません

2019-02-13 12:11:07 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:92   閲覧ユーザー数:92

アークはいつになく機嫌が悪くなっています。

 

「服を着てモデルになったのにどうして出来上がったら、絵が裸にされてたのかわかんない」

 

「パパの言う事がどうして聞けなかったんだ?レコードデビューするのはダメだと、あれほど言っておいたはずなのに…」

 

「どうしてもお小遣いが欲しくて…」

 

「お小遣いが欲しければ、僕かナタに言えば良いだろう?」

 

「僕が自分で稼いだお金でなんとかしたかったんだ…」

 

「パパの顔にこれ以上、泥を塗らないでくれ」

 

「本当にごめんなさい!こんな事になるなんて思わなくて…。どうしよう、これ?もうお店にはたくさんレコードが並んでた」

 

「明日回収命令を出しても既に出回ってしまったレコードは回収困難だぞ?騎士団が自主提出を求めても差し出す者は少ないからな…」

 

翌朝ルークが憂鬱な気分で登校すると、いつもの男友達が話しかけて来ました。

 

「ルーク、ついにヌードモデルも始めたのか?あのジャケットには昨夜お世話になった」

 

「じゃじゃーん!俺もジャケ買いしてしまったよ?これはかなりエロいな」

 

「おお!これは…。学校まで持って来たら教授に没収されたりしないか?」

 

「こうして見てたら俺も欲しくなって来た…。お小遣い前借りして買おうっと」

 

「ううっ…!最悪だー」

 

その時、ルークの肩を教授がポンポンと叩きました。学校にレコードを持って来ていた男子は没収されています。卑猥なジャケットを学園長室の机の上に置かれていました。

 

「君は成績が良いから随分と大目に見て来たんだが、このジャケットに描かれている卑猥な姿は何かね?」

 

「そ、それは…。悪い大人に騙されて…。僕はちゃんと服を着てたんだけど…、出来上がったのを店で見たら…、こうなってました…」

 

「ふむ、そう言う事か…。しかし保護者が騒ぎ出すかもしれない。しばらく謹慎処分だ」

 

「またですか?内申に響くのかな…」

 

「もちろんだ。風紀を乱すような事は慎みたまえ」

 

…つづく


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択