男子制服で体は女の子のままのルークは、男子からもラブレターをもらうようになりました。くしゃくしゃに丸めて校舎脇のゴミ箱に投げ捨てています。
「僕が男だってわかってる癖に、なんで男が付き合いたがるんだ?理解できない…」
「うーん、まあその気持ちは私にも分からなくはないけど。今のルーク、美女コンテスト出たらミス・アラヴェスタに選ばれそう」
「ミス・アラヴェスタにはジュリーが選ばれるんじゃないか?僕は本物の女じゃないし…。コンテスト出場権がないと思うよ」
「ジュリーも綺麗なんだけど、ルークはなんて言うか…、まるで天使様みたいなのよ?」
「僕のお父さんが元天使らしいから、天使の遺伝子は持ってるかも?」
「この世の者とは思えない美しさだって、先輩も言ってたわ…」
「ローラもそう思ってくれてるの?だったら嬉しいんだけど…」
「うーん、可愛いなぁとは思うんだけど、ルークだってわかったら、気持ちが冷めちゃった」
「それって…もしかして僕は絶対に好きになれないって意味?」
「その体を元に戻す方法とかないの?私は前のルークの方が好きだったかな…」
「元に戻すにはローラの協力が必要なんだ…」
「私が何かすれば良いの?」
「性転換魔法は自分の愛した人と逆の性別になれる魔法だから、その人への愛が偽物だと成功しない」
「あれ…それだとルークは女の子になれないはずじゃないの?だって私は女だから」
「オーラの変換になるから、魂の性別が適応される。ローラは魂が男だから、ローラの魂が女になれば、僕は男に戻れる」
「ごめん…!言ってる意味が難しくて、よくわかんなかったわ」
「ローラが男の事を好きにならない限り、僕が男に戻る事はないんだよ…」
「それって永遠に戻らないって事じゃない?」
…つづく
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第46話。