謹慎処分が解けて、ルークは男子制服を着て登校しましたが、まだ体は女の子のままなので席に着くと、この前ルークに倒された男たちが話しかけてきます。手加減はしたので、どこも怪我はしていないようでした。
「女の体は元に戻さないのかー?ルーク」
「毎晩、自分の体でお楽しみしてるんだろ?」
「そんな事するわけないだろ?バカが!」
「だったらなんで女になったんだよー?」
「お前らに話したってわかるはずがないから、理由を話す気はない…」
「なぁ、ちょっとだけ胸触らせてくれよー?」
「良い事教えてあげるよ?仲良くなる前の女子に胸を揉ませろって言ったら、絶対に仲良くなれない。覚えておけ!」
「ルークは中身は男なんだから、俺らの気持ちわかるだろ?ちょっとだけで良いから…」
「僕に気安く触るな!また病院送りにされたいのか?」
「おお、怖い!でもこの前俺の親が学園長に文句言ってたから、お前がまた問題起こしたら停学処分になるかもしれないぜ?」
「僕に何かしたら僕のお父さんがお前らを前科持ちにしてくれるよ。お父さんをあまり甘く見ない方が良いと思うけど?」
「政治家だもんなぁ。何か問題起こしても揉み消すんだろうね?うちの親が言ってたよ」
ルークは溜息をついて男たちを無視する事にしました。
「つーか、お前。女になったらモロに俺の好みのタイプなんですけど」
「ルークが男だとムカつくのに女だと何言われてもムカつかないのが不思議だ」
「バカが!とか言われてもキュンキュンくるよなー。なんだろ、この気持ち?」
「ああ、わかる!さっきの台詞をおかずに今夜は楽しめそうだ」
ルークは突然立ち上がると、出て行ってしまいました。
「あっ、今ルークの髪の毛が鼻に当たった…。シャンプーの良い香りが…」
「性転換魔法って、あっちの方も本物の女になるんだろ?」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第44話。