ローラは深く大きな溜息をついて言いました。

「そんな事、聞いてどうするつもりよ？」

「そいつに決闘を申し込む！僕が勝ったらローラの事は諦めてもらうよ？」

「あなたに勝てる人が今アカデミーにはほとんどいないと思うけど…」

「そんなのわからないよ？体術が得意な奴だと魔術が得意な僕は不利だから…」

「体術はやってないわね。魔術はやってるみたいだけど、おそらくあなたほどの魔力じゃないわ」

「僕よりダメな奴なのに、どうしてそいつの方が良いの？」

「強いから好きってわけじゃないの」

「ローラはダメな奴を好きになるタイプなのかな？だったら僕もこれから成績を下げるように努力するよ」

「そんな無駄な努力しないで良いわ」

「じゃあどうしたら良いんだよ？教えてよ！」

「こう言う事をやめてくれたら好きになるかもね？人の嫌がる事したら嫌われるの！当然でしょ」

「ううっ…、お父さんがお母さんに嫌われてるの見ててバカだなぁと思ってたけど、僕もお父さんと同じ事してた…」

「ルークはお父さん似だもんねー。私は変なところだけお父さん似だけど…。他は全部お母さん似みたい」

「髪が黒いところはゲイザーおじさんと似てるね」

「ああ、そこもお父さん似だったわねー。ジュリーみたいな金髪に憧れてたよ」

「僕はお母さんも金髪だから、金髪で生まれて来たけど、ローラと結婚したら、子供はどうなるんだろ？」

「ジュリーの両親も二人とも金髪だったけど、片方が黒いと黒で産まれて来ちゃうみたいね」

「うーん、光と闇の法則と似てるなぁ。光より闇の方が強いから、金髪より黒髪の方が強いのかも？」

…つづく