No.983331

闇ビーストテイマー・ナタ62

リュートさん

どうしても書きたくて書いた裏の続き、第62話。

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2019-02-09 21:50:22 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:100   閲覧ユーザー数:100

ルークは護身用のフルーレを腰から引き抜きました。フルーレは電撃をパチパチと発しています。

 

「前の結界じゃとわしにも突破は難しいのぉ」

 

「僕は魔剣士なので前の結界は破れそうになかったけど、この結界なら簡単に破れそうです」

 

「わしは剣は苦手でな。わしには破れそうにないわい」

 

「へぇ、ユリアーノ様でも苦手な物があるんですね?」

 

ルークはテントの結界を破って、棚のガラスの結界もあっさり破りました。

 

「このガラスの結界は物理攻撃に強くて魔法攻撃に弱い結界じゃな。確か図書館の資料室にある結界もこれと同じ結界じゃったよ」

 

「重力魔法で壊しました。簡単ですよ?」

 

「お主は結界を破る事に関してスペシャリストなのかな?」

 

「攻撃魔法があまり好きではなかったので、それ以外で特性のあった魔法ばかりを取得してたら、こんな風になりました」

 

「結界は本来は敵の攻撃から身を守る為に使う物じゃからのぉ。お主の父親は殺戮を繰り返す為に使っておったが…」

 

「父のようにはなるな!と母からキツく言われて育ってますので、僕はそうなりませんよ?」

 

「うむ、今のお主なら心配はないとわしも思っておるよ?」

 

棚のビーストカードを搔き集めるとテントの外に出てルークは他の魔物たちを召喚しました。

 

「皆さん遠くへ逃げてください」

 

「この子はあのビーストテイマーと同じ匂いがするな」

 

「もしかして僕の母のナターシャの匂いでしょうか?」

 

「ナターシャには感謝している。あのネズミも言っておったが、あんなに心の綺麗なビーストテイマーは今まで見た事がない」

 

「ビーストテイマーって自分は戦わずに魔物に頼ってる癖に、自分は強いと勘違いしてる奴が多いですからね」

 

「この恩は忘れないと伝えてくれ…」

 

「おい、待てよ?なんで俺たちが逃げなきゃなんねぇんだ」

 

「逃げないとまたカードに封印されてしまうかもしれんだろ?」

 

…つづく


 
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