クルミヤ・エリヤ・ペーパー。
それが彼女の名前である。
そのクルミヤの一報を聞いて、霊夢は商隊が今いる地へと向かう。
「随分、妖怪が多いわね。」
霊夢は妖怪を撃ち落としながら、先へ先へと進む。
商隊へと追いつくと、商隊から人間達が現れ弾幕を撃ってくる。
「栫(かこい)家・新(あたら)家の人間ね?」
その人間達をも撃ち落としながら、霊夢は先へ進む。
「巫女? 巫女と言えば博麗霊夢という巫女が有名だけれど。」
「誰? 今、クルミヤという人の暴走を止めに来たんだけれど?」
「人の話を聞かない巫女ね。私はクルミヤ。趣味はひとりごと。あなたが博麗霊夢ね?」
「暴走しているって聞いているんだけれど?」
「暴走・・・・?私は好きなようにしているだけよ。」
「暴走ね。退治するわ。・・・ちなみに、出生は?(まさか、悪魔の子だったり?)」
「イブリース様の娘、クルミヤ・エリヤ・ペーパー。それが私の名前よ。」
「やっぱり。」
「準備は出来た?私はいちいち、画面の内だの外だの区別はしないわよ?博麗霊夢と背後の人???」
「何の事かしら?」
「準備は出来たみたい。勝手にそう判断するわ。弾幕勝負よ。」
「いいわよ。」
~いつもの弾幕シーン~
「疲れた・・・・。」
「テンションが低くなったようね。」
「この巫女・・・強い・・・・・。私、イブリースの娘なのに・・・・。」
「”悪魔の子”って無駄に自負があるわね。所詮、迷信の類なのに。」
「迷信?」
「悪魔に会った事があれば、大体分かるわよ。・・・って悪魔いるーーー!」
「何かおかしい・・・この巫女・・・狂っているのかしら。」
「勘違いしていたみたいだけれど、悪魔っているのね。でも、そんな強いかしら?」
「神の知恵を知っている場合もあるから・・・・。」
「力がある悪魔なら、世界に君臨くらい出来そうだけれど?」
「何か勘違いをしているかも知れないけれど、悪魔って肉体をどうにか出来る事はないから。」
「んー、肉体をどうこう出来ないなら大した事ないんじゃないかしら?」
「日本神話の聖霊達と比べると、見劣りするだけじゃないのかしら?」
「そう言えば、悪魔の娘って言っても、ルールに縛られるのね。」
「ルールに則らないと一発で終わりだから。」
「そう?負け惜しみね。」
「妖怪は片付け終わったみたいね。」
「次は私かしら? 巫女の仕事をしただけなんだけれど。」
「もう、巫女と戦う気はないみたいね。栫・新の人間達は。」
「懲りたなら良いんだけれど。あなたも。」
「もう当分の間は暴れないわよ。」
「じゃあ、もう良いわね。さようなら。」
「ペーパー家はいつでもあなたを歓迎するわ。」
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ペーパー家。人里に位置する名家である。
霊夢はそのペーパー家の商隊を追っていた。
その商隊は人里と食物交易所を結ぶ為のもので、人里の食料事情をよく知っている者達でもある。(だから、商隊が人里に欠かせない事と同義である。)
ペーパー家にはクルミヤ・エリヤ・ペーパーという少女がおり、その商隊に加わっていると聞いている。
その少女が暴れているという一報を聞いて霊夢は人里より北東の地に向かった。