妖精界のゲートの番人とルリは、何やら難しげな内容の相談をしています。
「本当に好きな人が出来たら、その種族になれるって言うのは聞いた事あったんだ」
「人間になるのはオススメしない。過去に人間になったウンディーネやドリアードがどうなったか知らないわけはないよな?」
「クレス先生やイノンドさんは裏切ったりしないと思うから大丈夫だよー」
「ウンディーネとドリアードもそう言って人間の女になって死んで行ったんだ」
「すみません。ウンディーネとドリアードと言うのは、どんな方だったのでしょうか?」
「ウンディーネは水の精霊、ドリアードは木の精霊の事だよ?二人とも絶世の美女だったが、人間の男に裏切られて捨てられて死んだ」
「もし裏切られたとしても、ボクは他の人を探すから死なないと思うよー」
「ルリは浮気性だな…」
「浮気はしないもん!誰からも愛されなくなったら、妖精は死んでしまうから、常に誰かから愛されてれば死なないはず」
「お前が人間になると、その…人間のルリと同じナイスバディーになるって事か?」
「多分ねー。今は妖精だからお胸もぺったんこだけど、グラマラスになったらジンもメロメロになっちゃうかもね?」
「それは…うーん。その場合、記憶はどうなるんだ?」
「多分、全部戻ると思うよ?人間の頃の記憶も妖精としての記憶も共有すると思う」
「それは俺が困るぞ?」
「なんでジンが困るのー?」
「お前、俺の事…嫌いだよな?」
「うん、大嫌いだよー」
「少しは躊躇しろよ?即答するな!」
…つづく
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処女作の復刻版、第47話です。オオカミ姫とは無関係のオリジナル小説ですが、これを掲載する前に書いていた、オオカミ姫の二次創作とかなり設定が酷似しています。