メリッサはジンに近付くとキスをしました。ジンはキスされて目がトロンとしています。
「私のテンプテーションにかけてしまえば、あなたは私のものになるから、殺す必要なんてないでしょ?」
「はい…。メリッサ様」
「うふふ、私を守ってね。勇者様?」
ジンはメリッサに連れられてセルフィーユ国王の寝室にやって来ました。国王は裸の美女を周りに大勢はべらせています。
「国王様、勇者様をお連れしました」
「これがお前の言っていた左利きの魔剣士か」
「ええ、彼がいれば戦争になっても勝利は確実ですわ」
「左利きの魔剣士の噂なら聞いておる。余の手駒にしたいと思っておったのだ。でかしたぞ?メリッサよ」
「国王様からお褒めに預かり光栄ですわ」
ジンはハーレムの美女たちに絡みつかれます。
「良い男だわぁ。可愛い顔してるし」
「お前たち、勇者様を歓迎して差し上げろ?」
「はーい、国王様。うふふ、私から味見しちゃおうっと?」
「ダメよぉ?勇者様はこの私が最初に味見をするの。この子はまだウブだから、やり方も知らないと思うしぃ」
「えーっ!メリッサ様、ずるーい。この子、こんな可愛い顔してるのに初物なんですかぁ?」
「私は何でもお見通しなのよぉ。この子ったら私の為に今まで誰とも寝ないで、私を探し続けてくれてたの。嬉しいわぁ」
「やだぁ、メリッサ様に嫉妬しちゃう!」
ジンは無表情のままでメリッサと熱い口づけを交わしています。
「奥の部屋を使いましょう。勇者様」
ジンがコクンと頷くと、二人で一緒に奥の部屋に入って、メリッサはドアを閉めて内側から鍵を掛けます。シースルーの下着が透けて見えるドレスをメリッサは脱ぎ捨てました。
「なんて美しいんだ…。メリッサ様は…」
「あなたも鎧を脱いでちょうだい?」
…つづく
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昔、知り合いが某少年漫画に持ち込みして、編集の人にこき下ろされまくった作者の原作の小説。復刻版の第41話です。