No.979395

裏ビーストテイマー・ナタ119

リュートさん

本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第119話。

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2019-01-04 16:01:15 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:88   閲覧ユーザー数:88

サニーは毎日のように遊びに来るようになりました。アークはナタのお願い通り、サニーの前ではナタと仲良くしないように心がけました。

 

「ナタちゃん、どうしてアーク様の事、大切にしないんだろ…。私がアーク様の奥さんだったら、もっと大切にするのに」

 

「そんな事はないよ?僕は大切にされてる。気のせいだよ」

 

「私、本当はナタちゃんの事が嫌いなの…。アーク様を大切にしてあげてないから」

 

「ナタの事を嫌わないで欲しい。ナタが悲しむから…」

 

「アーク様が可哀想で可哀想で、もう見ていられなくて…。ナタちゃんとは絶交する!」

 

「ナタと絶交するなら僕はもう君の相手はしないよ?ナタと仲良くして欲しくて、君の相手をしていただけだから…」

 

「どうして?私の方がアーク様の事を好きなのに…。ナタちゃんのどこが良いの?」

 

「僕はナタの全てが好きなんだ。嫌いなところなど一つもないよ?君の好きなところは一つもない。僕が君を好きになる事はないよ?」

 

「アーク様の気持ちがわからない!私の方がナタちゃんより…ずっと心が綺麗だと思う」

 

「残念だけど君の心は穢れているよ?初めて会った日からわかっていた。ナタが君の事を好きだから仲良くしていたに過ぎない…」

 

「ううっ…どうして…なんで…ナタちゃんの方が良いの?どこが良いのか…わかんない!」

 

サニーが泣きながら家を出て行きました。入れ違いで出掛けていたナタが帰って来ます。

 

「なんでサニーちゃん泣いてるの?」

 

「あの女はもうここに来させないでください。いや、ここはもう引っ越すべきか?また来るかもしれない」

 

「アーク、なんか酷い事言ったんでしょ?サニーちゃん泣かせたら許さないんだから!」

 

「あの女からは黒いオーラが出ていた。何をしでかすかわからなくて危険だ…」

 

「ふーん、そんなの知ってたよ?アークからも出てるじゃん!」

 

「自分のオーラは自分では見えないんだよ…」

 

「サニーちゃんが私の事、本当は嫌いなの知ってたよ?だって私もフラウおばさまが大嫌いだったもん!」

 

…つづく


 
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