サニーが泊まるのでアークは寝室には入らず、リビングのソファーに座っていました。天使は眠らないので、布団に入らなくても平気です。
「アーク様、ごめんなさい…。私のせいでソファーで寝なきゃダメなんて」
「いや、気にしなくて大丈夫だよ?それよりナタと仲良くしてくれて感謝してる。他の女子から酷い事をされているみたいだったから」
「そんな!私の方が仲良くしてもらってるんです」
「ナタは学校でどんな風に過ごしているのか話してくれないか?もしいじめてる奴がいたら教えて欲しいんだ」
「ナタちゃん頭も良いし、可愛いから男子からは人気あるんです。勉強教えてあげたり、デートも色んな人としてました」
「全然、知らなかった…。今でも男子とデートしてるのかな?」
「いえ、結婚してからはデートは断ってるみたいです」
「そうか、安心した…」
「あ、あの…アーク様は頼めば、誰にでもハグをしてくださるって聞いたんですが、本当にしてくださるんでしょうか?」
「ハグくらいならファンサービスで誰にでもしていたよ?」
「私にもハグしてもらっても…良いですか?」
アークはサニーを抱き締めました。そこへタイミング悪く、ナタがドアを開けて出て来ます。
「アーク、サニーちゃんに何してるの?」
「こ、これはファンサービスだよ?」
「ふーん、じゃあファンサービスでキスもしてあげたら?アークは誰にでもキスしてるもんねー」
「待ってくれ!誤解なんだ。キスは誰にでもするわけじゃない」
「でもリズって女にはサービスでキスしまくってたんでしょ?」
「それは仕事だから仕方なく…。何度も言ってるじゃないか?」
「それじゃ、ごゆっくりどうぞー。サニーちゃんも私の事は気にせず続けて良いわよ?」
ドアをバタンと閉めて内側から鍵をかけてしまったようでした。
…つづく
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本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第97話。