No.978991

裏ビーストテイマー・ナタ92

リュートさん

本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第92話。

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2019-01-01 17:53:14 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:104   閲覧ユーザー数:104

ゲイザーがよくとっていた顎に手を当てるポーズをアークがとったので、フラウは一瞬ドキッとしてしまいました。顔をブンブン振ってそれを振り払います。

 

「なるほど、君はもう僕の事は愛してないと言うんだな?」

 

「いいえ。あなたの事は今でも愛してるわ…」

 

「だったらどうして?ゲイザーの幻影を追い続けるんだ!」

 

「私はあなたをゲイザー様の代わりではなく、アークと言う別の男として愛してるの。ゲイザー様とあなたは一切関係ないわ」

 

「君にとって僕は常に二番目の男だった、と言うわけか…」

 

「あなたにとっても私は二番目の女なのでしょう?私はそれを理解した上で愛していたわ。二番目で構わない…とね」

 

「あなたをコントロール出来るのは、ゲイザー様だけ…と言う事か?」

 

「私は誰にもコントロールされてないわ。ゲイザー様が私をコントロールしようとしていたならば愛してなどいないと断言します。それで今日は一体、何の用でここに来たの?」

 

「僕の頼みなど聞く気はないのだろう?」

 

「無理なお願いでなければ聞きます」

 

「サルバドールの事なのだが…」

 

「サルバドール?可愛い子よね。家事もお手伝いしてくれるし、助かってるわ」

 

「サルバドールをそちらで引き取って欲しい」

 

「私とサルバドールが養子縁組をするって事?ナターシャちゃんとは相談したの?」

 

「僕は反対だったんだ。ナタが引き取ると言うから断りきれなかった」

 

「夫婦間で相談が出来てない時点でダメね…」

 

「サルバドールがいると夫婦仲がどんどん冷めてしまうんだよ」

 

「私は新婚の頃から、ナターシャちゃんと一緒に暮らしていたけど、夫婦仲は冷めなかった。サルバドールも良い子だから大丈夫よ?」

 

「僕の心眼でわかっている。あの子供は大人になるとろくでなしになる…」

 

「ふふ、サルバドールはあなたに憧れてるみたいよ?ルシファーみたいになりたいって、いつも言ってるもの」

 

…つづく


 
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