No.977321

新ビーストテイマー・ナタ【おまけ3】

リュートさん

おまけのつづきになります。

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2018-12-20 20:07:12 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:85   閲覧ユーザー数:85

議長は悲しそうな目をして呟きます。

 

「君となら美味い酒が飲めそうなのだが…。昔は上司に飲みに誘われたら部下は断らなかったよ」

 

「そうなのですか?僕はまだこの世界の常識に疎いので、ゲイザー様も酒場に遊びに行くのは出来る男のステータスだと言っていましたね」

 

「昔はそうだった。酒場で遊べるのは稼ぎの良い男だけだからな。バニーガールも稼ぎの良さそうな男に群がるのだよ?」

 

「なるほど、社会勉強の為にも行くべきなのでしょうか?」

 

「来てくれるなら今夜はわしが奢るよ?ルシファー君の歓迎会も兼ねているからね」

 

アークは議長に頼み込まれて断りきれずに酒場に行く事になりました。

 

「メサイアのアーク様だわ!議長さん、今夜は私を指名して?」

 

「これこれ、それは芸名だろう?彼の本名はルシファーだよ?」

 

「アークと呼ばれ慣れているので大丈夫です」

 

要人専用特別席に案内されます。

 

「ルシファー君はもう婚約している。あまりハメは外し過ぎないようにな」

 

「えーっ、あれって無理やりフィアンセにされたんじゃないんですか?アーク様、可哀想…」

 

「いいえ、僕が彼女にプロポーズしました。彼女の養父であるゲイザー様にマルヴェールの闘技場で勝負を挑み、勝利して交際を認めてもらったのです」

 

「あっ、それも聞いた事ある!ファンの間では伝説になってますよー」

 

「マルヴェールに移住されているファンなら見ていた人も多いですし」

 

「アーク様めちゃくちゃ強くて、ダーク様はすぐ負けちゃったんでしょ?」

 

「いえ、接戦でした。いや、むしろ僕が追い込まれていました。ゲイザー様を甘く見てはいけません」

 

「ゲイザーも得体の知れん男だ。マルヴェールの女王補佐官でありながら、アラヴェスタの政治にも口を挟んでいる。前々から気に入らなかった…」

 

「僕が必ずゲイザー様を潰してやりますよ?」

 

「頼もしいな…。期待しているよ?」

 

…つづく


 
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