ナタはアークにしがみつくように抱きつきました。
「私ね、恋人の定義って何なのかな?ってよく考えてたの」
「恋人の定義ですか?子供を作る為のパートナーでしょうか…」
「だとしたら獣人は子供を産めないから恋人作っちゃダメってこと?」
「それは…確かにそうですね。では人生を共に歩む為のパートナーと言い換えます」
「でもほとんどの人がずっと一緒にはいてくれないよね?エッチなことしたら、すぐポイする奴もいるみたいだし…」
「それは男として最低だと思います」
「女でもいるよ?やるだけやったら、ポイするって子」
「そう言う女性には引っかかりたくないです」
「アークはイケメンだから、そう言う女に狙われやすくて大変だよね」
「私には心眼がありますから、心の醜い者ならば、すぐに見抜けますよ?」
「そう言う女にポイされたって悩んでる男の子がいたから、悩み聞いてあげてたんだけど、その子も結局、エッチなことしたいだけの子だったの…」
「なるほど、似た者同士で引き合った結果、捨てられて逆恨みされていたのですね」
「私はそう言うの嫌だったから、しなかったんだけど、そしたら性格悪いって噂流されちゃって、何も知らない人に暴言吐かれた」
「フラれた腹いせに悪口を言いふらすなんて、男として最低ですね…」
「女子は逆だよ?男子にフラれたら、その男子の好きな子の悪口言いふらしてた…」
「それは私も不思議でした。私にフラれた女性がリリスの悪口を言いふらしていたのは知っていたので…」
「だから私、女子からも嫌われてて、誰も仲良くしてくれる子いなくなっちゃったんだ」
「そんな醜い心の人たちとは、仲良くしなくても良いと思いますよ?」
…つづく
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書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第98話です。